奥久慈男体山から袋田の滝縦走(4)月居山縦走編

奥久慈男体山から袋田の滝縦走タイトル画面

奥久慈男体山の山頂に立ってしまえば、登ってきた疲れは何処かへ…当初の予定通り奥久慈男体山から月居山を経て袋田の滝まで縦走することにしたのですが…。

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目次

奥久慈男体山から白木山分岐点まで

奥久慈男体山から白木山分岐点までのイラストマップ

まずは奥久慈男体山の山頂から先程の東屋まで戻ります。

東屋まで戻ってきた

この東屋前から月居山・袋田の滝方向への道があります。

月居山方面への道標

登山道はハッキリクッキリで一目瞭然。
さらに道標も頻繁に設置してあるので迷うことなく進めますよ。

道なりに進む

道標の指す方向へ向かって歩き出して5分ほどで分岐点。
この分岐点で上小川駅方面へ下山するコトもできます。

白木山方面への分岐点

地図を見れば、ここから下山すれば35分ほどで車道に出られるみたいね。
でも、私は進む。
この場所から35分ほど歩いた先にも白木山方面へ行ける分岐点が現れます。
この分岐点を過ぎたら…1時間ほど何処にも逃れられない一本道を歩き続けることになります。

長い長い縦走路

白木山分岐点から水根分岐点までのイラストマップ

その後も緑豊かな縦走路は続く。

月居山、袋田の滝への縦走路を歩く

緑が多すぎて…自分の背に近い高さまで伸びている熊笹の勢いが私の肌にチクチク。

クマザサが生い茂る

季節のせいか?山に人は全く居ないのですが、アチラコチラに道標があるので心強いわ。

袋田の滝への道標

上の写真の道標は家庭内プリンターで出した感じの道標だけど、キレイ!
って、ことはこの縦走路を愛する方々の有志の賜物ってこと?ありがとうございます。

そのまま歩いていくと、ベンチが設置してあったり

ベンチも設置されている

トラロープが設置されている場所があったり

チョット急な登り路

橋もかけてある場所もある。

橋も設置されている

低山の宿命である、暑さに負けて人が少なくなる夏でもこれだけ手入れがされているなんて…地元の方の手入れが丁寧にされている山域なんですね!

延々と続く縦走路

それにしても…それにしても…誰とも会わない。
すれ違いも追い抜きもない…。
道は危なくないけど、誰とも会わないから…何かあっても誰にも気がついてもらえない…

それがチョット不安

驚く登山者のイラスト

歩いている途中にあった看板。
チョット傾いているのが、私の心に更に不安を差し入れしてくれる。

奥久慈遊歩道の看板

歩くほど、進むほど…緑が多い。

緑が生い茂る登山道

男体山から月居山に続くこの縦走路はアップダウンもある。
登って、下って、平くて…登って下ってを繰り返しながら私は進む。

月居山へ向かって登る

この記事で行った奥久慈男体山は2022年7月第一週。その日は猛暑日。
35度以上を記録した地点続出な日…。
そんな日の低山登山なのに、プラス風の吹かない樹林帯とくれば…私を取り巻く環境は激アツ

道標が月居山と袋田の滝を指す

もう、汗ダラダラよ〜。
なんで…私…今回栃木県を選択したんだろう?同じ日帰りなら…八ヶ岳行っときゃよかった?

でも…登ってみたかったんだもん!

登山者のイラスト

ネットで検索すると、奥久慈男体山を歩くのは紅葉の季節がベストのようだ。
夏は全くオススメじゃないようです。ガーン。
熱中症にならないよう、ユックリ歩き、ユックリ水を飲んで進む。

誰とも会わない縦走路

地図で確認しても全く近づかない月居山に気持ちは急く。
急くけど、身体はついていけない。

月居山、袋田の滝方面をひたすら目指す

ここらへんで確か座り休憩を5分程した。
だって、暑くて暑くて…ちょっと座って体温を整えないとヤバい気がしたの。

緑が濃ゆい縦走路

その後も歩く。登る。
斜度も標高もないのに息が切れるのは…気温のせいか?運動不足のせいか?

とにかく道標通りに進む

途中で現れた「水根」行きの分岐点…。

水根という分岐点が現れた

え〜と…?地図を見てドコヘ通じるのか確認したけど…分からない…。

涼しいのかなー…

笑顔の登山者のイラスト

涼しげな名前に誘われて、そちら方面へ行きたくなるけど…ドコヘ行くのか明瞭でない行き先へ行くのはダメ。
その後もひたすら道沿いに歩く。

月居山、袋田の滝方面へ歩く1

全く盛り上がりのない今回の山レポだけど、つまり奥久慈男体山から月居山までは盛り上がりのない縦走路って…コト。

月居山、袋田の滝方面へ歩く2

男体山山頂から2時間半程度歩くと、ポッと見晴らしがある場所に出た。

展望が開けた

ここからは栃木県・常陸エリアの山や街が見下ろせました。
ずっと樹林帯だったので、気分転換できた〜!って思ったけど…ココらへんから大変だったの。
何が?
ええ…

蜘蛛の巣が〜!

びっくりする登山者のイラスト

人がぜんぜん歩いていない、緑豊かな山は蜘蛛にとっては絶好のハンティングポイントなのか?
登山道を封鎖して蜘蛛の巣が張られているので…どうしてもその蜘蛛の巣を破壊しないと通れないの〜!
なのに、登山道をまたがって張ってある蜘蛛の巣。
蜘蛛の巣を破壊しながら私は進む。

再び樹林帯に

蜘蛛にしきりに謝りながら進むのだが、壊した次からまた次の蜘蛛の巣が道を塞ぐ。

蜘蛛に謝りながら登る登山者のマンガ

蜘蛛がこの住まいを建てるためにどれだけの蜘蛛の糸を吐き出したかと思うとホント!ゴメン!
また、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を読んだ私は蜘蛛に失礼なコトをすると地獄へ落ちた時に助けてもらえない気がしてきて更に心苦しい。(死後の世界を信じてないのに…)

と、そんなコトを思いつつも、またも見えた絶景スポット。
山から見える町並みを見て思ったのは

再び展望が開けた

あ〜…クーラーの効いた涼しい部屋でビール飲みたい。
下山したらアレ飲んでコレ食べてを妄想しつつ…見上げる場所にピンクリボン。

急登も続く

うへ〜…あそこまで登るのかぁ…。
この登りだったか暑さのせいで覚えていないのですが、またも展望がある場所にでました。
この場所は持っていた地図には明記されていないのですが、鍋転山(なべころがしやま)の山頂になるそうです。
屋根付きのチョット錆びたベンチがあるので、休憩するにはいい場所だった。

またも展望が開けた

その写真が撮られていないところをみると…私は相当疲れていたんだろう。

樹林帯にまたもや戻る

その後もずっと蜘蛛の巣を破壊しながら進み…

私は一体いくつの住まいを壊してきただろう…?

泣く登山者のイラスト

と、アニメに出てくる大怪獣の気分になって歩き続けた。

杉ゾーンに入った

暑さと歩いた距離疲労に加え、たくさんの住まいを壊して罪悪感を抱え私は進む。
その罪の証として…

下山後に自分の服を見たら蜘蛛の糸がついてた…。

疲れ果てた登山者のイラスト

そして月居山へ

水根分岐点から月居山までのイラストマップ

そのまま道なりに進むと、新たな問題が。それは…

国道方面へのルートが気になる

私が持っている地図には乗っていない分岐点問題。
いや〜里山って…こういうトコが怖いですよ!色々なルートから登れるから、私のようなメインルートしか認識していない登山者が現地で

私もう疲れた〜!ここから下れるなら下りたい!

悩む登山者のイラスト

って、行き着く先も知らないのに下って行きそうになる。
下った先が車道でもバスや車が通らなかったら…そこは地獄ですからね。

分岐点への誘惑を断ち切って進めば、素敵な風景が待っていた。

杉の木の真っ直ぐさに惚れ惚れ

真っ直ぐに伸びた美しい杉の木。
その美しさに「わー」と喜んでいたら…また…

なかなかつかない月居山

鬱蒼とした樹林帯へ戻る。
その樹林帯の木の足元にポツンと置いてある「月居トンネル」への下山道標…。

月居トンネルへの分岐点

………この道標を頼って下山する勇気はない。
と、そのままメイン道を進む。
ああ、それにしても

暑いなぁ

暑さに参っている登山者のイラスト

この頃にはとにかく暑くて暑くて…歩いては止まって歩いては止まってを繰り返して進んでいました。

とにかく進む

ああ…一刻でも早く下山して、冷たいジュース…かき氷…ビールが飲みたい。
そんなコトを思う私の前に現れたイケズな看板。

分岐点が次々現れる

なんじゃ、この道標〜!
お願いだからメインルート以外のコースたちよ…私を誘惑しないで〜!
そして私の行き先に現れた上り道よ…

またも急登が出てきた

あたしゃホントに辛かったよ。

暑い〜暑い〜暑い〜

暑くて参っている登山者のイラスト

その先に現れたのはトラロープ付きの登りだってよ。

トラロープが張ってある

暑さでぼーっとしているところに、この登りは辛かったわ。

急騰を登りきれ

登りきった先にあった倒木をまたくのだって一苦労。

倒木をまたぐのも一苦労

その先にもまだまだ現れる上り道。

息も絶え絶え急登を登る

自分の選択で山に来ているんだから、こんな愚痴は言いたくないけれど

暑い〜あつい〜もうヤダ〜

叫ぶ登山者のイラスト

って、言葉を漏らしまくって足を進める。

息も絶え絶え急登を登る2

一歩進んでは止まる。一歩進んでは深呼吸をして登ることを繰り返すと…あ〜!やっと着いた!

12時03分月居山に到着

月居山に着いた

地図で見ると、ココが月居山のはず❗
奥久慈男体山の山頂から3時間かかって…やっと着いた!
ベンチもあるので、ここで大休憩をとります。

ここまで暑さに参ったのは初めてです。
いやぁ…ホント熱中症にならなくてよかった…。

次回「奥久慈男体山から袋田の滝縦走(終)」に続きます。
次で終わるよ。

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