3泊4日の登山・2日目の旅も…ようやく終わりが見えてきた。祖父岳から雲ノ平キャンプ場までは、下りと水平の道のみなので…疲れ切った私でも楽につくと思ったんだけど…なぁ…。
前回の記事は…
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祖父岳から祖父岳分岐
やっと着いた祖父岳山頂。
そこからの眺めは日本百名山の一つ、鷲羽岳がドドーンと…
見えなーい!
濃厚な雲がどっしりとのしかかってきていて…
と、ぼやいていても仕方がないので…今日の目的地雲ノ平キャンプ場に向けてさっさと進もう。
14時22分祖父岳通過
祖父岳から雲ノ平への道のりは、まず下り。
下り方向を見ると青空がしっかりと見えているので、雨は降らないかな?うん。
登りはヒィヒィゼェゼェの私ですが、下りは息が切れる事なく歩けるので…余裕っしょ!と思っていたですが…足が…踏ん張れない。
足が踏ん張れず、ダラダラフニャンの時は私は転びやすいと今までの経験で学んでいるので…一歩一歩足を地に着けて下っていく。
こうすれば、転ぶリスクは減るけれど…時間はかかる。
漫画で見るような爽快な下りをしたいものだが…そんな事をしたら…足元に転がる石でコロンと転びそう。
10年ほど前は
下り楽勝〜!
って勢いで降りていたのに…年を取れば取るほど、痛い経験を積めば積むほど…下りは慎重になるわね!
私の登山人生、まだ膝痛を発症していないけれど…なったら…嫌だなぁ…。
祖父岳を下り切った場所で何やら若者3人が座り込んで和気あいあいとお喋りしていました。
ピチピチの20代風、見た目めっちゃオシャレ、男2人に女1人と何から何までまぶしいヤング世代。
眩しすぎて、まともに見ると心がくらむ…と思い、会話に盛り上がっている彼らの近くをソっと通り過ぎようとした陰キャの私に彼らが
お疲れ様です!
って、声をかけてくれたわ。
恥ずかしいわ。
年配の私の方から彼らに「こんにちは」って声をかけるコトのできる人間になりたいものです。
彼らはこれから水晶小屋まで登るんだって、今まで自分がヒーヒー言いながら歩いてきた道のりをこれから行くんだ…どのくらいの時間で水晶小屋に着くんだろう?
14時48分祖父岳分岐に到着
祖父岳の分岐点には上のような道標が設置されていました。
ここから、雲ノ平だけではなく三俣山荘方面には行けるのね。
このエリアは北アルプスの真ん中なので、色々な方向へ進んで行けるけれども、どこも次の主要山小屋まで距離があるので…楽ではない。
祖父岳分岐から雲ノ平キャンプ場
ここから雲ノ平へ向かっての木道歩きエリアに入ります。
目の前には水晶に向かう稜線が見える。
あそこからココまで…随分歩いてきたもんだ。
そして進行方向には雲ノ平に向かう一本道が続いていきます。
こうやって離れて見るととても気持ちの良い一本道に見える…遠くから見ると…ね。
そして祖父岳分岐からスグの場所の眼下には今日泊まる予定の雲ノ平キャンプ場が見えるんですが…注意書きが…その内容は
今見えている場所から雲ノ平キャンプ場までは植林保護の為、突っ切ってはならない。木道沿いに迂回して進んでね。
的なことが書いてあります。
目の前にキャンプ場がどーんと見えているのに、わざわざ…割り込んで歩くんです。
まっすぐ降りていけば15分ほどでキャンプ場なのに…30分ほどかけて回り込んでいくんです…。
。
さっきの注意書き、そして下の道標に逆らって歩くなんて…登山者魂が許さない。
さて、ここらか先の道は一本道を黙々と進む。
その道は狭く、人間よりハイマツ優先に作られている。
ハイマツを傷つけないよう、両肩をすぼめて歩く場所もある。
遠くから見れば気持ちよさそうに見えていた雲ノ平の一本道ですが、実際歩けば…なかなかに息苦しい道だ。
そういえば、数年前に雲ノ平で出会ったお嬢さんは、ここで転んでふくらはぎ裂傷の怪我をしたそうなので、気をつけようね。
時折、ハイマツの壁が抜け、雲ノ平の風景が見える…あーなんて美しい景色なんでしょう。
この雲ノ平は最後の秘境って言われるんでしったけ?
あまり、秘境とは思わないけれど…来るのは確かに大変だよね…。
と、思いつつ歩いているが…どうにもこうにも…お腹が減った。
あと30分ほど歩けば雲ノ平キャンプ場。そこでゆっくりとご飯を食べたいのだが…お腹が減って、減って…
って感じ…。
でも、この雲ノ平ゾーン…細い一本道があるだけ、腰を落ち着けて休む場所がない…。
前にも後ろにも誰もいない…。なら!と、立ったままクリームパンを食べ始めた。
食べ始めたら…なんでだろ?
やって来るのよ人が…。
クリームパンを加えたまま木道の端に寄って会釈…。
なんで、なんで、30分近く一人で歩いているのに、クリームパンを食べ始めた途端に人が来るんだろ?
これも山の不可思議現象?
糖分を摂ったコトでチョット体力回復。
このまま一気に雲ノ平キャンプ場へ突き進むぞ!
木道を進んでいくと、おお…周りの風景も雲ノ平っぽくなってきた。
その名の通り…雲と平な湿地が広がってるよね。
…って、雲ノ平の名前の意味は…もっとロマンチックな気がする…。
天上の平…とか?雲の中にできた平ゾーンとか…?
途中にあったらスイス庭園への分岐点。
多分…小さな周回ゾーンだと思うんだけど、迷うことなく、雲ノ平キャンプ場へ向かってつき進む。
もう、この時はさっさと雲ノ平キャンプ場に着いて、テントを設置してゴロンしたくたまらなかった。
ただ…ひとつ懸念事項が…。
雲ノ平キャンプ場の幕営申込みは雲ノ平山荘で行っている。
雲ノ平キャンプ場か更に先にある雲ノ平山荘までは片道20分…。
受付するために往復で1時間弱かかるのよね…歩けるかな…?
15時42分雲ノ平キャンプ場分岐に到着
時間は15時半過ぎ…。
本来なら…テントを設営する前にテン場の申込みを済ますのがルール!
でもでも、だって…今から山荘行って申し込みして…戻ってきたら…多分17時近くなる。
この分岐で5分ほど悩んで…。
ゴメンナサイ!
とりあえず今はこの重たいザックを下ろして…テントを設営したい!
全てはその後に…!
雲ノ平キャンプ場
さて、雲ノ平キャンプ場までは分岐点からも7分ほど歩く…。
メインの道は木道で整備されていますが…テント場は石ゴロゴロなので…テント設営場所を見つけるまで、石の道を行ったり来たり。
で、やっと見つけたテントを設営できる場所。
疲れ切っていて…座りながら設営したよ…。
テントを見れば随分湿っている。
烏帽子小屋キャンプ場での朝露も背負って歩いてきたよのね〜。
雲ノ平キャンプ場には水場があります。
水量も多い。
このキャンプ場には水があるんですが、キャンプ場から歩いて27分の雲ノ平山荘には水場はありません。
なので、水が豊富に欲しい方はこのキャンプ場で水を組んでいってと、先程の雲ノ平キャンプ場分岐点の看板にも書いてありました。
また、雲ノ平キャンプ場は…浅いボール状になっていて…なんとなく傾いてます。
石もゴロゴロしているのもあって、大きいテントだと張る場所を見つけるのが大変そう。
そうそう、雲ノ平キャンプ場にはトイレもあるよ。
男用の小と男女一緒の和式トイレ。
紙も流していいみたいだけど…詰まっているトイレもあったので…うーん。
で、テント設営、水補給、トイレを済ませたら…時間は16時半…。
今から雲ノ平山荘へテント泊の受付へ行って戻ってきたら…日が落ちている…。
ヘッデン持って受付へ行くか…かなり悩んだけど…。
………
私、手紙を書きました。
ごめんなさい。現在の時間が16時半です。
いまから雲ノ平山荘へ向かうのは行動的に不安なので
明日の朝、必ずテント泊料金をお支払いにいきます。
そして、その手紙をテントの外側に結びつけました…。
ええ。ちゃんと翌日支払いに行きましたよ。
雲ノ平山荘の人に怒られたらどうしようとかなり不安だったけど…普通に受付してくれた…。
手紙を張り付けたら…晩御飯に。
1日ガッツリ行動したのだから、夜もガッツリ食べたいところだが…私、夜に食べすぎると朝食べられなくなるので…あっさりとコレで…
でも、寒いし…コレをボリボリ食べるのも…なんか寂しいので…。
お湯の中にグラノーラを打ち込んで、フニャフニャにして食べたよ。
あら!食べやすいし、消化も良さそう!
これ、新レシピとしていいんじゃない!?
って思ったけど…写真を撮るのは止めておいた…だって…見た目が良くなかったんだもん…。
明日の朝…晴れることを願い、17時半には眠りに着くことに。
さて、前回の水晶小屋から雲ノ平キャンプ場まで歩いた道のりはこんな感じ。
この登山計画を立てた時は14時には雲ノ平キャンプ場に着いているハズだったのに、実際に着いたのは15時40分…。
休憩も含めて約12時間の山行となりました…。
水晶小屋までくれば、後は楽だと思っていたけど…岩苔乗越から祖父岳までが…シンドかった。
山としては…それほど大変じゃないけど、ここに行き着くまでが疲れているので…はい。
さて、一晩シッカリ寝たら…ゲームのキャラクターのように体力が回復しているかしら?
次回「鈍足・単独・テント泊が歩く裏銀座縦走(12)」に続きます。