涸沢で単独テント泊&パノラマルート下山(4)涸沢ヒュッテ

涸沢で単独テント泊&パノラマルート下山涸沢ヒュッテタイトル

今回でなんとか涸沢ヒュッテにたどり着いたよ。秋の涸沢カール…その紅葉を満喫したかったんですけどね…。

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目次

涸沢分岐から涸沢テント場まで

涸沢分岐から涸沢ヒュッテまでのイラストマップ

涸沢の分岐点は涸沢小屋涸沢ヒュッテの分かれ道になります。
私が今日利用する涸沢エリアのテント場は涸沢ヒュッテが受付になるので涸沢ヒュッテ方面に進んでいきます。

涸沢分岐点から進む

ここからも緩やかな階段上の上り道が続きます。
あともうちょっとなんだけども、蓄積された疲れと標高が上がっているせいで結構しんどい。

涸沢ヒュッテまでの登り

またまた大げさに言ってるでしょー!
と思われるでしょうが…ええ、私もいつもだったそんなに苦しくないんですよ。ココ。
今回は、足が痛いせいで辛いんです、苦しいんです。
2020年の登山は身体の痛みのおかげで、苦しい登山を経験することが多かったです。
私は生まれてこの方、かなりの健康体でして、今まで体の痛みを感じること無く登山を楽しんできました。
今回、身体が辛いと今まではたいして辛くなかった道でも心底辛くなる…そういう経験ができたことを、いい経験と思うようにします。

歩いてきた道を振り返る

途中で何度か振り返って今まで歩いてきた道を眺める。
赤く色づいていて…きれい。
今の時間は12時、焦る必要はないんだからゆっくりとゆっくりと来た道を見ながら進みます。

涸沢ヒュッテまでの登り2

こうやって見返すとたいしたことない石の登り階段なんだけどね…私の周りにもしんどそうな登山者がいると、ちょっと親近感。

こうして上っていくと進行方向左手に…パノラマコースと書いてある分岐点があります

パノラマルートへの入り口

パノラマコース入り口にはいろいろな注意書きがあります。
ここの注意書きについてはパノラマコースで下山の時にもっと詳しく書きますね。
ただ、この時の私は

明日とてもパノラマコースで下山なんかできないなぁ

登山者のイラスト

と思っていました。

さて、今はそのまま涸沢ヒュッテと書いてある道標に沿って上がっていきます。

涸沢ヒュッテまでの登り3

先程の涸沢の分岐点からおよそ10分で辛さは言ってに到着。
なんだ…たかが10分だったんだ。
でもこの時は20分や30分ぐらいに思えるほど足が痛かったなぁ。

涸沢ヒュッテに着いた

今年の涸沢ヒュッテは宿泊者以外は立ち入り禁止
テント場の受付は…テント場の真ん中にある小屋で行っているようです。受付時間は15〜17時の間。
その時間前に着いたら、テントは設営して待っていればいいんだね。

涸沢ヒュッテ

涸沢ヒュッテの前を素通りして、石の階段を登っていく。

あーやっと涸沢ヒュッテに着いたね…

辛い顔をしている登山者のイラスト

12時8分涸沢ヒュッテに到着

涸沢ヒュッテ2

涸沢カールを背にした涸沢ヒュッテの看板とも再会。
ここは記念撮影スポットよね〜。

涸沢ヒュッテの標識

ほらほら見て黄金色の山の足元にテント場があるよ。

涸沢テント場を見下ろす

涸沢ヒュッテに着いたから…座って休憩したいけど…座っちゃうと…もう行動ができない気がしたので痛む足を引きずりながらテント場へ移動。

幸いにテント場はまだ混んでいなかった。
コンパネ板がなくてもテントが張れそうな場所を見つけて、テントを設営。

涸沢テント場

ヨレヨレとしながらも、ザックからテント道具を出し、テントを張る。
どんなに疲れててても、自分でテントを張らないと今夜の宿は確保できない。
多分、私のテント泊歴の中で一番しんどい気持ちで張ったテント山行だったかも…。

テントを設営したら…テントの上でシュラフを干す!
お日様の力で羽毛をフワフワに戻すんだ!

涸沢テント場にテントを設営

ヨレヨレと登山靴を脱ぎ、テント内にで横になる。
その時の気持ちは…

あーもうこれで今日はもう動かないでいいんだ!!

横になる登山者のイラスト

横になりながら思うのは…

あ〜!何時間ぶりに横になった?私!

深夜バスに乗っての登山だと夜は常に座っている体勢。
上高地について、その後も横になることはなく、ココまで来た。
私の背骨…24時間ぶり以上でやっと横になれて喜んでいる〜!

涸沢ヒュッテ

本当はね、今日の計画はね、涸沢のテント場に11時台に着いたら北穂高岳まで登ろうかなぁって思ってたんだよね…

うーん…無理〜

横になった登山者のイラスト

脚が痛い・眠い・疲れた。

涸沢テント場から北穂高岳を見上げる

もう…いい…また来年、登りに行けばイイや〜って思ってテント内で寝ていると…テントの中から見える

テント内から北穂高岳を見上げる

山の稜線がめっちゃきれい。
あ〜!登りたい、でもシンドイ…そう思いつつもテントの中で2時間ほど寝てしまった。

グー

シュラフで眠る登山者のイラスト

2時間ほど睡眠をとったらちょっと楽になったので水を汲みに涸沢ヒュッテテラスへ向かいます。
ちゃんとマスクも携帯して、消毒液で手も拭いてからね。

涸沢テント場を見る

こうやって、テント場を見ると15時近い今でもあんまり混んでいない。
この日が日曜日と言うのもあるかもしれないが、実は前日まで北アルプスは天候が荒れていた。
そのため登山の予定をキャンセルした人も多かったのも一つの要因らしい。

で、やっぱりどんなに疲れてたって…飲んじゃうんだ私

ビールを飲む

筋肉の疲労回復を考えると…飲まないほうがいいんだよね、わかってるけど…モニョモニョ。

そして呑みながら涸沢のテントと北穂高岳を見上げる。

涸沢テラスから北穂高岳を見る

なんて…贅沢な風景。
ここのテラスは、携帯の電波が弱いので、ネットを見ることもなくきた北穂高岳をずっと見て過ごした。
見ながら、脚がつっている左のふくらはぎを

揉み揉み・モミモミ

腰掛ける登山者のイラスト

痛めた部分をのばしたり揉んだりしながら、明日はこの足が楽になっていますように!と北穂高岳に勝手に願いながら…もみもみもみもみ…。

涸沢の売店

涸沢の売店もなんだか全体的に空いている。
売店で何かを購入する時にも要マスクです。

ガスが降りてきた

ここに1時間ぐらいずっと座っていて足をモミモミしていました。
寒くなってきたし、ビールも呑み終わったのでトイレへ行って、テントに戻ろう。
で、トイレ。

涸沢のトイレ

山の漫画を書いたりしてる時に、涸沢ヒュッテの資料が欲しいと思うことがあり、登山へ行った時は資料写真をたくさん写真を撮っておこうといつも計画するんだが、思ったより撮れていないのはナゼ?
ここら辺のトイレの写真もたくさん撮っておきたかったのだが、ブレブレだしよ。

涸沢テント場とガス
さて、今度こそテント場へ戻ろうとすると、ガスがだんだん降りてきた…時間は16時。
あらーこれじゃ星空はあまり期待できないかなぁ

あ!テント場の受付が始まっている。

涸沢テント場の受付場

テント場の受付は午後15時から17時まで
小屋の外で受付必要事項を記入したら

涸沢テント場の受付2

受付の列に並ぶ。
をさけるため、受付小屋の中に1人ずつ入って受付をします。

涸沢テント場の受付

私も今日までの予定と、明日の予定を書き込んで受付をしてもらう明日はパノラマコースから下山の予定を伝えると受付の方から
パノラマコースで下山ですか…無理はせず、気をつけて。
ですって!

うーんどうしようやっぱり私にパノラマコースの下山は無理なのかなぁ

泣く登山者のイラスト

とすっかり心が打ちひしがれていました。
その気持ちを後押ししてくれるかのように…。

すっかりガスが降りた

ガスがめっちゃ降りてきてて白い。

2本目のアルコールを飲み、ワイルドにソーセージを食べながら…

今回の山飯

今回の登山…うまくいかないな…と凹みそうになる。
でも、山は我を見捨てない…!

ちょっとガスが晴れてきて…。
いや…やっぱいいじゃないですか!この風景!

涸沢テント場と北穂高岳

寒くなってきたのでシュラフに入り込み寝ることに…
その間もずっと足をモミモミモミモミ

明日起きて相変わらず足が痛かったら
パノラマルートは諦めて、来た道で戻ろう

あぐらをかく登山者のイラスト

パノラマコースはまた来年の楽しみだ!うん!そうだよね…ショボン。

16時52分就寝

涸沢テント場

朝3時半にアラームがなり起床。
ええ、トイレに行くために早起きしました。
昔に来た時の10月のトイレが激混みだったのが記憶にあり

トイレが混む前に行こう

シュラフで眠る登山者のイラスト

と思い、早めの時間にトイレに行きました。
まだまだ周りは暗く眠っている人が多いようだ。
そうだ! Twitterのフォロワーさんに教えてもらった星空カメラアプリをiPhoneに入れたからここで夜の涸沢テント場を撮ってみよ!

夜の涸沢テント場

ぜんぜん撮れていない…。
涸沢テラスの売店エリアも取ってみたが、微妙。
この写真じゃ…まるでお化け屋敷みたい。

夜の涸沢売店

そして最後に星空!!
何度か星空カメラを使ってみたら、星空を撮るにはシャッターを押してしばらく放置をすることが必要なんじゃないか?と思ってきたので、寒い中夜空を撮ってはそのまま静止、で撮ってはそのまま静止、送り返す。
でもやっぱり全然撮れてない、コレ以上粘るのは寒い、もうテントへ帰る

星空を見上げる

でも…寝る前はガスっていたのに、夜はこんなに満面の星空なんて嬉しいですね。
そしてこれだけ晴れている空なら…そうそう楽しみですよね!
涸沢のモルゲンロート!

次回「涸沢で単独テント泊&パノラマルート下山(5)モルゲンロート」に続きます

山カメラを教えてくださった方ありがとうございました!
そして、テント泊の情報をもっと描いて欲しいとのリクエストメールを下さった方、そのうち私のテント泊道具を含めた記事も描きますね。
リクエストとか頂けると、ほんとありがたいです!
だってさー、こんだけ長く続けていると時々何を書いていいのか分かんなくなるんだもん。

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