さあさあさあ!長かった2日目の行程も水晶岳から水晶小屋に移動すれば終わる…。北アルプスの奥地&水場なし、風強しの過酷な場所に建つ水晶小屋…泊まってみた感想は…最高!でした!!!
水晶岳から水晶小屋まで
さあ…!地図上では水晶岳から水晶小屋まで30分!
今度こそ…まごうことなき30分!
14時13分水晶岳から出発
時間は午後2時過ぎ…テント場のある三俣山荘まで、歩こうと思えば歩けるような時間の気もしますが…。
すっかり疲弊し、またチェックインは15時までにしたい…。と思っている私は…水晶小屋で泊まるコトに心は決まった!
水晶岳から水晶小屋までの登山道は見ての通りの岩!岩!岩!!!
疲れ切った身体に優しくない道が続いてきます。
前に水晶小屋から水晶岳へ登った時も思ったんですが…
遠くから…そう、槍ヶ岳あたりから水晶岳を見ると、
って見える&思うんですが…実際に水晶岳へ来てみたら…
ですよ〜!
水晶岳登山を計画されている方〜、水晶って言葉にファンタジーを感じて来ると…岩にビックリしますよ〜。
三大キレットや剱岳ほどじゃないけど…。
また、気持ち的には水晶岳から水晶小屋へは下っている感なのに…
小さいアップダウンもあります。
やーん。
さらにさ〜。
なんか…私が下山し始めたらガスってやんの!
ちっ…なんだよガス。
…ま、まあ…イイわ!
水晶岳山頂にいた頃は晴れていたんだもん!
道もハッキリしているから迷うことなく水晶小屋へ行けるしね…。
でも〜…奥黒部ヒュッテから読売新道を登って…水晶岳までの長い、長い、長〜〜〜い道のりのラストステージ…。
ちょっと晴れていてほしかったなぁ。
ちょっとショボクレつつ…ヨレヨレ進む。
ちょっとした上り道も、辛い。
だから休む。
いくらでも休む!
今14時23分だから、どんなにトロトロ歩いたって…16時までには着くもんね〜!
完全に開き直りモード。
地図でのコースタイム〜?
と、開きなおってダランダラン。
そうそう…!
私は水晶小屋は事前に電話で予約を入れています。
もしも三俣山荘でテント泊ができる時間に通過できるなら…水晶小屋に立ち寄って、その旨を伝えようと思っていました。
もちろん、キャンセル不可だったら、水晶小屋に泊まらせてもらうつもりでした。
山小屋は予約しなくても泊まれる。
と、聞きますが…。
私は予約します。
…じゃ、なくて…迷惑や手間をかけない…でしょ?
ああ…それにしても…この緩い上りの…なんて辛いこと!
左手先に水晶小屋が見えて来たのに…スピードが全く上がりませんよ。
立ち休憩した足元に、またもや「山」と書いてある石が…。
「山…?」
記事を書きながら、地図を見返したら…水晶小屋の近くに「赤岳」って書いてあったらから…赤岳の三角点なのかしら?
水晶小屋を上から撮ってみました。
赤いお屋根が可愛い〜。
水晶小屋手前から下り坂…。
もう足は疲れ切っててワラワラしているので…チビチビ降りる。
そういえば、足の裏…拇指球あたりもピイピイ言っている。
靴ずれができていないといいんだけど…。
前に来た時は人で溢れかえっていた水晶小屋…。
今日は、空いている。
そして…水晶岳から歩くこと、丁度30分で…
14時44分水晶小屋に到着
あ〜〜〜!やっとやっとやっと着いた〜!
水晶小屋に着いたよ!
奥黒部ヒュッテから水晶小屋まで…一人で…テント泊装備で歩き切ったよ〜!
褒めて〜!誰か〜!!!
最高すぎる水晶小屋
まずは水晶小屋内部に入って受付の順番待ち。
喉はカピカピ…早くビールを飲みたい。
足はヒリヒリ…早く靴を脱ぎたい。
タイツはピチピチ…私の下半身ムレムレ。
そう!無事に水晶小屋に着いたことによって、すっかり自分中心になっていて…一刻も早く受付したいの〜。
やっと受付の順番が来た。
宿泊受付カードにどこから来たって書きますね。
なので「奥黒部ヒュッテから」と書いたら…
受付のすっっっっっごい可愛い!お嬢さんが…
「うわ〜!一人でココまで!頑張りましたね!」
って褒めてくれて…オバちゃんスッゴイ嬉しかったよ!!!
今回の行程…下山後にもダンナやスキー仲間にも頑張ったね!って言われましたが、水晶小屋のスタッフに言われた時が一番感慨深かった。
さらに嬉しいことが…なんと今夜の布団は1人1枚。
水晶小屋は収容人数に対して宿泊者が多い山小屋。
一枚の布団に3人…そのくらい覚悟してきたんです。
が……1人1枚。
ホント?
私が今回水晶小屋を訪れたのは平日の金曜日。
この水晶小屋にたどり着くにはだいたい2日は要するので…この日はガラガラだったみたい!
超ラッキー!!!
指定された布団へ行く。
私の寝床は小屋の2階。
2階はちょっと天井が低いので…頭をぶつけないようにね。
私は数回ぶつけたよ。
そして…そうそう!今回買った山小屋Tシャツ!
私は山小屋Tシャツって買わないんですが…。
今回だけは買っちゃった!
水晶小屋のTシャツはデザインも素敵なので…。はい。
そして、この水晶小屋Tシャツ…かなり効果あり!
2019年のスキーへ着ていったら…スキー仲間やスキー宿の人にも「お!水晶行ったの!?」と話の花咲くキッカケになりました。
また行く時があったら…今度はダンナの分も買ってきてあげよう。
布団を確保し、荷物も整理し終わったら…ビールを飲みに。
んん?外でシニアな方たちがずっとおしゃべりしているよ。
……
実はこのシニアグループが…かなりクセのある方々で…私もチョットだけトラブリかけました。
このコトはフェイクを混ぜつつ、山の漫画で描いています。
ああ、登山へ行くと…ほんとブログネタがいくらでも手に入る〜。
水晶小屋の売店も見てみましょう。
色々と販売されているので、手持ちの食料が少なくなってもココで買えたな〜。
さすが北アルプスの有名な小屋。
水晶小屋の歴史も貼ってあって…過去に幾度も悪天候によって倒壊した水晶小屋の歴史に涙〜。
トイレはバイオトイレで男女別…。
…。
え〜〜〜〜!こんな過酷な立地なのに、こんな良いトイレでいいんですか!?!!?
更に本も置いてあったり、簡易テレビで天気予報がも流れていて…一人で宿泊してても、ガスってて外の風景が見れなくても飽きることのない山小屋!
そして…いよいよ晩ごはんタイム!
宿泊者が少ないので、全員が同時間の17時食べられて嬉しい…。
私の隣に座った男性が単独だったので、チョット話しかけたら…会話に花咲く〜!
そして、隣テーブルに座っていた単独の女性と単独の男性にも話しかけたら更に会話に花咲きまくり〜!
どうやってココまでたどり着いたか?どんな山行をしたか?熊に会ってしまったらどうするの?などなど…4人で1時間ぐらい喋っていると…。
水晶小屋のスタッフさんから…
「今!すっごい!夕焼けキレイですよ!」
ってお声がけ!
急いで外に出てみたら…
わお!
本当にキレイ…!
全ての山々が赤く照らされていて…。
いったい…さっきまでのガスは何だったの?ってぐらいに夕焼け空は赤く染まってました。
しかも宿泊人数が少ないので、この夕焼けを見ていたのは私や水晶小屋のスタッフさんを含めても10名足らず…。
シニアグループはなぜか小屋から出てこなかったのですよ…。フフ。
なので、各々が思い思いの場所で一人きりで静かに夕暮れが見れる…。
こんなコト…今までで初めての経験〜!
ああ〜!!!!
本当の本当に水晶小屋に泊まって…良かった!
この赤く染まる稜線は水晶小屋に泊まってなかったら見れなかったもの!
そして…キツくて長い読売新道にもチャレンジして、今、無事に水晶小屋に居れて…本当に良かった!
と、良かった、良かった、良かったと
良かった以外の言葉が全く出ないひとときを水晶小屋で過ごせて、本当に幸せでした。
もうチョット情緒ある言い回しができないかと…我ながら思うわ。
さて…明日の登山も朝が早いので…お名残惜しいけれど…19時で就寝することにします。
次回「北アルプス縦走(13)鷲羽岳」へ続きます。