さあ、いよいよ八峰キレット小屋に入りますよ!扇沢からも五竜からも遠く、厳しい立地に建つ山小屋…いったいどんな山小屋だったでしょうか…?
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過去記事
ー 鹿島槍から八峰キレット越え五竜岳へ単独縦走(1)
ー 鹿島槍から八峰キレット越え五竜岳へ単独縦走(2)爺ヶ岳編
ー 鹿島槍から八峰キレット越え五竜岳へ単独縦走(3)鹿島槍ヶ岳編
ー 鹿島槍から八峰キレット越え五竜岳へ単独縦走(4)八峰キレット編
INDEX
01八峰キレット小屋に入る
さぁ!いよいよ…八峰キレット小屋に入る。
玄関を入って右手が受付になります。
私が訪れた時間は人の気配がなく、ちょっと薄暗い雰囲気。そこにボソボソとラジオの音がする。
受付で宿泊の申し込みをしたいと言うと、丸刈りの笑顔のないお兄さんが受付に現れた。奥穂高山荘や双六小屋のようなバンダナを巻いた可愛いお姉さんじゃないよ!
おお…この御方が噂に聞く?硬派な八峰キレット小屋のお兄さん…。と、宿泊申し込みなのに緊張する…。
キレット小屋のスタッフは山岳事故が起きると、ここから現場へ向かわれるプロフェッショナルな方々だとか…。
もちろんどこの山小屋のスタッフさんも何かの時には救助へ向かわれておられていて…感謝の念しかありません。
今回宿泊するにあたって事前に調べた情報によると、この小屋のスタッフさんは特に登山者に対してストイックに接するイメージを持ってしまっていました。
笑顔がもらえないまま…受付開始。
そう!八峰キレットは要予約の山小屋ですよ!
電波の通じないコチラには私はインターネットで予約申込をしました。
昨年泊まった南岳小屋も奥穂高山荘も予約することを進めています。
山小屋なので天候や体調不良で泊まれなくなってもキャンセル代はとられません。
扇沢から平均タイムだと10時間近くもかかるこの八峰キレット小屋…予約をしていないと…空きがあっても断られるそうです!
※おそらく小屋の方がその人の到着時刻と体力を見て判断されているのでしょうが…。
冷池山荘までは鹿島槍ヶ岳方面へ約4時間、五竜山荘までは五竜岳方面へ約4時間半…。
今まで歩いてきて、やっと小屋だ〜と思っても、断られ…まだまだ歩くことを考えると気が遠くなりますよね〜。
だから、絶対、予約しましょうよ!ねぇ!
ちなみにテント場もありませんので、テント泊もできません!
八ヶ岳のキレット小屋と混在しちゃうかもしれませんが、この八峰キレットにテント場はありません!
さて、受付で素泊まりか一泊二食付きかを聞かれます。
アレ?予約の時の申し込みシートに素泊まりって記入したけど…ま、いっか。
その後、明日の予定を聞かれるので「唐松頂上宿舎へ」と答えたところ
と聞き直されたので、慌てて
今までの宿泊申し込みだと、次の日に向かう方向を言えば終わってた気がしていたのでウカツだった…!
ちなみにその後受付していた方は「五竜か八方」と答えたところ、かなり念入りに下山ルートを聞き返されていたので、下山ルートもしっかりと把握して受付しましょう!
でもね、その方の最終目的地が扇沢までと分かったら、そこまでのルートや電車の乗り継ぎなど、すっごく丁寧にアドバイスしてくれてました。
素泊まり料金6,800円を支払ったら、小屋の施設内の案内と寝場所を指定され、いよいよ八峰キレット小屋内部に侵入します。
まずは受付向かいにある自炊室を素通りして乾燥室入り、ここで登山靴を脱ぎます。
フロントを奥には食堂兼談話室があり、宿泊者はここに設置してあるタンクから水が自由にもらえます。
寝室はすべて2階。
受付、炊事場、乾燥室と比べて寝室のある2階は明るかった!
壁の木の色も新しいおかげで明るい木の色で、外の光を反射して電気がなくても十分明るい!
板の間に区間が6つほど仕切られていて、それぞれ2段ベッドみたいになっています。
その各エリアに7人分の布団が用意されていました。
そう…八峰キレット小屋には個室はない。
そして、女専用部屋もありません!
ココ数年で泊まった奥穂高山荘や南岳小屋にはあったので、ついつい期待してしまった…けれどもお兄さんの無言の計らいで、私のエリア「6」は私ともうひとりの女性だけ!
ひとり一枚の布団まで確保されていました。
今回は平日とあってガラガラだったおかげでなんでしょうね。うん。ラッキーだった!
でもね〜個室がないってことは…どこからも丸見えだからどこで着替えたらいいんだろう?
斜め前エリアに居たオジサマの生着替えシーンも丸見え!状態!
目の前にある、カーテンがある場所はスタッフさんの部屋でした。
実は更衣室は…トイレエリアにありました!
トイレ、トイレ、トイレ、トイレ…の隣に個室があってそこが更衣室。
トイレは伝統あるポットンです。外来用も兼ねていて男女共用、照明はないので夜は要ヘッデン!
トイレエリアはちょっとアンモニア臭もあるので、そそくさ着替えたい…。