02八峰キレット小屋でまったり
着替えた…というより、タイツを脱いで、明日の準備が終わったら…
確か受付の前の自炊場で調理していいと言われたので、バーナー類を持っていそいそと向かったトコロ…木のテーブルなんだよねぇ…。
自炊室の壁際はアルミ板が貼り付けてある…あそこで自炊するべき…かな?でも今はその前に人が数人居てできない…。
一応…念の為…受付のお兄さんに聞いてみた。
私の態度があまりにも小さかったせいか、初めて受付のお兄さんが気さくに
昔はガソリンの人も多かったけど、今はガスの人が多いから
あ、なんか、ちょっと、嬉しい〜!
ずっと笑わない強面のお兄さんが初めて気さくな感じ!
嬉しいな〜!そうだ!今のうちにとビールも購入!
受付ではこじんまりながらビールに酒やジュース、プチおつまみも売っていました。
そして、待ちに待った…。ご飯タイム。
ご飯を食べながら明日の八方尾根スキー場までのコースタイムを計算するのだが…どう計算しても10時間近い…。
自炊場の壁には救助隊の方が作られた八峰キレット概念図が張ってありました。
実際の山を知り尽くした方が書かれた図なのでわかりやすい!
うんうん、ココまでは私が今日歩いてきた道のりね!
ゲ…明日の方がハードじゃない!!!
そしてご飯を食べているうちに、外のガスも晴れたみたい!
いそいそと外に出て、八峰キレット小屋周辺をプチ散歩。
小屋から出てすぐ…崖。たぶん小屋の裏側も崖。
そんなギリギリの敷地に建つキレット小屋はの鉄筋2階建て…ほんとこの小屋の基礎ってどうやってるんだろう?
いや〜…ほんと…小屋と崖が近いわ〜!
うっかり転んで転がったら…やばいよコレ!
そして一番肝心な明日向かう方向のルートも確認!
朝の薄暗い時だとわかりにくいのよね〜。
ご飯が終わって、外も見たし…あとは
さっさと寝よう
明日も早いし、長いしね〜。
ご飯を食べながら幾度も見て計算した、明日の八方尾根スキー場までの距離がコースタイムが早く私に休め〜休め〜と囁いている。
うだうだ寝ていていたら、晩御飯の呼びが入って晩ごはん付きの方々が一斉に居なくなった。
そのままスヤスヤ寝ていたら…なんだか周りが騒がしい…なんだよ〜と思っていたら…
どうやらこの八峰キレット小屋から剱岳が見えるらしい。
ん〜どれどれ〜と窓の外を見てみたら…
ラスボス感満載の黒い剱岳のシルエットと夕日のコラボ!
カッコイー!
キレット小屋の外で見るのもいいけれど…幸い寝床からじっくり見れたのがラッキー!
朝6時に出発して、ほぼ休憩も取らずに歩き、なんとか15時前に着いたハードな山行だったけど…こうして八峰キレット小屋の布団から剱岳のシルエットを見ていると
八峰キレット小屋…ちょっとやそっとじゃ一日じゃたどり着けないよね!私頑張ったよね!と、自画自賛な満足感に包まれつつ…布団にくるまり…また寝る。
携帯の電波は通じない
小屋なので落書きもできない
もうコレは何の迷いもなくので明日に備えて寝よう!
…そう思ったのですが
…どうにもこうにも…
どううるさいかは…詳しく書くと…アレなんで…そのうちフェイクをいれて山のマンガに描いてやる〜!と思っているのですが…
八峰キレット小屋は個室がないんで小屋中の音がほんとよく聞こえます…。
とあるうるささで(いびきじゃないよ)全然眠れなくて…耳栓を持ってこなかったのが…痛恨のミス!
今年のテント泊でも耳栓を持ってきていなかったのですが、テント泊では問題なく眠れたのは同じうるささでも…布一枚でプライベート空間が保たれていられたかしら?
耳を塞いで寝ても…音や振動で目が覚める…。
隣のエリアの方も「うるさいわね…」とヒソヒソ。
まあ、あの硬派なスタッフが注意しないってコトは…許容範囲なんでしょう…
いつもは18時には夢の世界の私が…イライラして神経が高ぶったのもあって消灯を過ぎて電気が落ちてもなかなか眠れなかったよ…トホホ。
それでもその後は熟睡した私。
ダウンを着たまま寝たので夜は幾度か布団を蹴飛ばし…寒くなってはかぶってを繰り返しました。
朝、他の人の会話を盗み聞きしたトコロ…足が寒くて寝付けなかった女性もいたそうなので、寒がりな方は防寒対策をしっかりされたほうがいいかな。
朝は…たぶん…一番早く起きたかも?
そそくさと準備をしてそ〜っと下の自炊場へ降りて、まだ誰も居ない場所でご飯を食べる。
食べ終わる頃にはポツリポツリと人が増えて周りも賑やかになっていました。
どうやらキレット小屋、朝食を食堂で食べる人よりお弁当に切り替える人が多いみたい?
出発準備をしながら、まだ外は暗いよね〜…明るくなってからにしようかな〜?と躊躇していたら…昨日うるさかった原因が背後で…
なんか、よく眠れなかった〜
の言葉に後押しされて
それ以上、その会話を聞くに耐えれず…暗いうちからキレット小屋を出発しました。
さて、真っ暗なうちに八峰キレット小屋を出発しましたが、ここから五竜岳まではオール岩場!暗さと岩とのコラボレーションがこの先の道のりの難易度をあげてくれました。「鹿島槍から八峰キレット越え五竜岳へ単独縦走(6)」に続きます