さあ!いよいよ山レポの始まりです!…と言いたいところですが…今回も登山というにはまだまだのエリア…でもね、このエリアだけでも「おおう!黒部の奥地に来た気分になれる〜」って場所なんですよ〜!
とにかく長かった今回の行程
さて…今回の登山の全行程を皆様にもわかってもらえるように、地図にしましょう。
…
……
………
長いっ!
自分で地図を起こしていて、その長さに描くのが面倒くさくなってきた!
上記の地図の赤い線が私が3泊4日で歩いた行程…。
書き起こしていて…
と、思う反面、今回のレポを描いているうちに…
と、思うのが…登山者あるあるですよね!
黒部湖駅からかんぱ谷橋まで
さあ!いよいよ私の大冒険が始まります。
私が向かう方向は遊覧船ガルベの乗り場があるのに…その先は闇…。
8時3分黒部湖駅出発
扇沢から出発する立山黒部アルペンルートは室堂方面へ向かう人が多く、黒部湖・ガルベ遊覧船方向へ向かう人は少ない方向なのに…更にこの日は…。
黒部湖を遊覧する船のガルベが運休…!
なぜに〜!!!
そりゃあ…誰も行かないよ…コッチ方面…。
夏に来た時は、ガルベに乗るためにちらほらコッチ方面へ進む人も居たけれど…。
今日は前にも後ろにもだ〜〜〜〜れも居ない…。
下の写真はフラッシュをたいた状態で撮ったから
明るいけれど…実際は…
この暗さ!
この暗いトンネルをひとりで進む心細さ…共感してもらえます!?!?
と、何度後ろ髪を引かれたことでしょう…。
でも…でも…私は…目的の場所に進むことにした…なぜなら…
ヘルメットを持ってきてないから!
いやいやいや…剱岳へ登るならヘルメットは必須でしょう…。
って…他の山でもヘルメットは推奨アイテムだし…実は今回のコースもヘルメットがあった方がよかったんです…(^_^;)
幸いなことに、この暗いトンネルは数分歩けば終わります。
トンネルを出た先は、木々と舗装された道が続いていきます。
道から黒部ダムの方を振り返れば…いつもとは違う黒部ダムの姿が見られます。
そしてトンネルを出て直ぐに現れたのは売店。
この人の手が入った建物に心…落ち着きます。
どんな売店なんだろう?と思って中を覗いて見ると…
誰も居ない…。
売店内にあったテレビは同じ映像を延々と流し…
お土産物や展示品もキレイに置いてあるのに…
誰も居ない…。
映画で見るような…ある日忽然と人類が消えた、その風景そのもの…。
何だか怖かったので、店内には入らずそそくさその場から退散。
売店の前にある遊覧船のガルベ乗り場は…欠航とあってもちろん誰も居ない。
天気もすっかり良くなり、観光日和の中…人っ子一人ない世界は…何だか違和感満載すぎて怖いので…先へ進むことにします。
この売店とガルベの乗り場のすぐそこには立派な橋がありました。
名前はかんぱ谷橋。
横尾から涸沢への横尾大橋でも感じますが…橋を渡るって色々な境界線を感じて、次のステップへ進む心構えがつきませんか?
舗装路を歩いてロッジくろよん
さあ、かんぱ谷橋を渡るよ。
この先は観光地じゃない。
登山道だ!
と、カッコよく行きたいところですが…まだまだ舗装された道は続くのだ。
湿った土の道を想像していたのだが…実際はコンクリートで舗装された道が続いていく…。
チョット…拍子抜けだな〜と思いながら足を進めます。
でもね、進行方向左手に見える黒部湖の姿が黒部ダムから見るよりもずっと近くに見えるので…
って勘違いさせてくれて、テンション上がる〜!
そのまま舗装路を進むと…なにやら看板が現れた。
「キャンプ場」なんて…俗世な言葉が書いてあるわ…。
と、思いながら歩いていたら…。
あら!建物が現れた。
水場もあるし…ここはどうやらテント場…?
テントなんてどこにも張ってないから確信は得られないけれど…。
仕切られた囲いがあるから…テント場よね?
緑多く…静かな空間なんだけど…ココでひとりテント泊はしたくないな〜
…チョット待て!私…!
そうよ!この黒部の樹林帯エリアって…よく考えたら
熊さん結構出るんじゃない?
今回の登山を計画するにあたって、道の危険場所や行動時間などはすっごい調べに調べて来たんですが…
な・ぜ・か!
熊のことは失念していた〜!
だよね〜!
アワワワ…と動揺しながらも…なぜか足は進行方向へ…
8時23分ロッジくろよんに到着
おおおお!ココがロッジくろよん!
私がずっと憧れている下ノ廊下を歩くとなると…お世話になるはずの小屋!
※2020年4月現在、まだ歩けておりません…(T_T)
どんな小屋なのか?ちょっと様子を伺ってみたいんですが…
人の気配がない。
ううう…黒部湖のトンネル、ガルベ前の売店…そしてロッジくろよん。
人が居ても不思議じゃない場所でウロウロしているのに…人との接触がない。
ほんと何だか異世界に来たような…違和感を感じつつ…。
熊とあったら嫌だな〜と思いつつ…。
立ち止まることなく、先の道へ進んじゃう私。
この先の道もロンリー登山が続きます。
次回「北アルプス縦走(03)黒部湖前半編」に続きます。