なんとなく「槍ヶ岳」登頂をしてしまった私が次に目指すのは双六小屋!「すごろく」という可愛いイントネーションに惹かれて一発で覚えた山小屋の双六小屋に向かって西鎌尾根を歩きます!
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01槍ヶ岳山荘出発
槍ヶ岳登頂を無事に済ませたのでテント場に戻った。
結露はすっかり乾いたので、テントを撤収していると外国人集団が通過して行ったのだが…その撤収作業がやたらに写真を撮られているんですが…。
テントを片付けるためにンコ座りでしゃがんでいる姿とかとらないで!
テント道具一式を詰め込んだザックは…重い。
今日の行程は双六小屋までのなだらかな尾根歩きのハズなので、重くたってダイジョブ!でテント場を後にした。
昨日ハイドレーションが破れたので、持っていたペットボトル1本に沸騰後に冷ました水と槍ヶ岳山荘でペットボトル500mlを2本購入し、全部で1.5Lの水。
急な登りはないので、これで足りるだろうと信じて歩き出すことに。
7時3分槍ヶ岳山荘を出発
双六小屋へ繋がる西鎌尾根は槍ヶ岳山荘と槍ヶ岳の間の道を下る所からスタートです。
間違えて大キレットへ行かないよう、地図と道標を確認してから進みます。
まずは急なガレ場を300mほど下る…けっこう長い距離…。
足を滑らせないように、慎重かつガニ股で下ります。
ひとり登山だと、どんなにみっともない歩き方をしても気にしないでいいのが楽。
昨日は登ることばかりだったので、足取りがまだ下り道のガレ場になれていません。
ある程度降りて振り向くと、槍ヶ岳のシルエットがドカーンとそびえ立つ。
後ろの槍ヶ岳ばかりに心を惹かれて、足元がおろそかになって転んだりしたら…大変なことになるよ〜!落石も起こさないようにしないと〜!と考えながら尾根の付けまで下ります。
ようやく急斜のガレ場が一息つく、ここから先は標高2800mの楽しい稜線歩きの始まりになります。
目の前に広がる風景がどれも素晴らしい〜!
この西鎌尾根はいくつかのピークを登ったり、降りたりしながら歩く道なので…ちょっと疲れますが、その疲れさえも気にならない贅沢な景観です。
02千丈乗越からの稜線歩き
槍ヶ岳山荘から出発して40分ほどで『千丈乗越』に到着しました。
ここは奥丸山から伸びている稜線への分になります。
7時46分千丈乗越に到着
迷うことない道なのですが、それ故に道標が少ないので道標が出てくると小心者の私はホッとします。
この先もまだまだ美味しそうな稜線が続きます。
鎖場も登場!
全体で鎖場は3ケ所程度で、さほどハードな鎖場ではなく落ち着いて渡れば問題なく通過出来ました。
あれ?ちょっとまって!西鎌尾…よく考えてなかったけど
と、緊張するほど怖い場所はなかったと記憶している。
それはもちろん、無雪期の晴天という条件下で歩くこと前提だが。
だんだんと…下っては、登り、下っては、登りの繰り返しに少々身体がバテテきました。
そう、この西鎌尾根、アップダウンが地味に多い!
私の記憶によればこんな感じだったかも…?
ちょっとハレーションを起こしてますが、この写真でイメージが掴めるかしら?
来た道を何度も振り返ってはだんだんと離れていく槍ヶ岳を見つめる。
しばらく歩くとちょっと開けた平らな所。
ここで立ち休憩をしながら栄養をとり、ついでに写真を撮っていたら…近くに居たオジサングループから「ひとりなのか?」と聞かれたので「そう」と答えて先を行こうとしたら…その中のずっと無言で寝そべっていたオジサンから
って言われました。
って心の中でむかつきましたが、そこは女。そこはひとり登山…他人と揉めても損するのは自分なので聞かなかったことにして歩き出すことに。
ひとり登山って楽しいけれど…嫌なことにも遭遇するんです。
多分、一人じゃなかったら…女じゃなかったら…あんなこと言われなかっただろう…あのオッサンは、山まで来て、なんでそんなネガティブな言葉を人に投げかけるのかな〜?注意喚起にしても…「気をつけてね」でいいんじゃない?と山まで来て、グチグチ思う私。
そのまま進むと雪渓が現れてきました。
滑ったらチョワー!っと転がりそうなのでストックを雪にガシッとさして、ゆっくり進む。
わずかばかりですが、雪渓歩きのおかげでさっきのモヤモヤも吹き飛び、また楽しく歩き出すことに。
山座同定ができないので、あの山、この山がなんて名前かはわかりませんが…見ているだけで楽しい。
振り返って槍ヶ岳を見ると、ああ、もうあんなに遠く…。