会社を一日休んでの初!2泊3日の単独・テント泊にチャレンジしてみることにした。会社も休むし、上高地まで行くなら…華のあるルートか山に行ってみたい。そうだ「槍ヶ岳」を間近で見てみよう。そんな安易な思いつきにより「槍ヶ岳」へ行くことにした、その思い出。
ブログランキングにも参加しています。左が人気ブログランキング、右がにほんブログ村です。押していただけるととても嬉しいです。
01槍ヶ岳山荘
槍ヶ岳山荘のテント場は39張しかできない。
もしもついてもテント場の空きがなければ、殺生ヒュッテまで戻ってこなくちゃならない…。
どうしよう…行くか、行くまいか…。
たぶん…私…これ以上登ったら私…もう動けない気がする…登ってだめだから殺生ヒュッテまで下ってくるなんて…できる?私?
でも、だからと言って諦めるのも悔しい…
槍ヶ岳山荘のテント場がいっぱいだったら…もう、お金だして槍ヶ岳山荘に泊まる!
もう、そうする!ウン!進む!
そう心を決めて歩き出すが…一歩一歩が本当に重たい…。
私の前を歩く重装備の人全てが私のテント場ライバルにしか見えない…。
心底、息が苦しいので大きく深く呼吸をするが全然楽にならない…。
前を歩く、アイツ、アイツ、アイツを追い抜きたいが全然スピードがでません。むしろ後から来た人に抜かれる…。
残り僅かのテント場の為にちゃっちゃか歩きたいけれど、疲れ、重み、斜度、高所全てが相まって足が本当に進まないの!
殺生ヒュッテと槍ヶ岳への分岐から先は…今回の行程で一番つらい登りでした。
最後にこんなきっついのを最後に残してくれるなんて、さすが槍ヶ岳、簡単に登らせてくれない。
そして、この間は写真を全く撮っていない。
もうね、撮れないのよキツくて…。転ばないように足場の確認をするのと、めげそうな時に槍ヶ岳を見上げる動作しかできない。
ゾンビの様な歩き方で、
と唱えながら登る。
いや、もう、テント場が空いてなくったっていい…
とにかく着く!着くんだ!
そして…とうとう…槍ヶ岳山荘についた…!
その瞬間も写真を撮っていないので、何時に着いたかわかりません…。
02槍ヶ岳山荘に到着
赤い屋根に茶色の建物、綺麗に手入れされている槍ヶ岳山荘の前まで来たら、兎にも角にもテント場の受付に走る。
テント場の受付は槍ヶ岳山荘内にあるので、ザックを外に置いて、テント場の申込書を書き、急いでテント場の申し込みの列に並んだ。
並んでいる途中で締め切られたらどうしようとドキドキしながら待つ…
そして…無事、受付してもらえました!
区画はココですと説明されます。そのボードを見るとテント場の残りは3個でした!うわ〜!間に合った!
一人でテンションが上がっている私の申込作業を淡々とこなさすお兄さん…ちょっとはしゃぎすぎたかしら?恥ずかしいわ…。
テント場の札をもらい、そのままフラフラとテント場に向かうが、私の与えられた場所はテント場の中でも結構奥地…ひえ〜。
なんか結構この場所コワイわ…今日は寝相よく寝ないと…。
で、道具を出してテントを張ろうと思うのだが…風があってなかなか張れない。
って毒づきながらふと上を見ると、テントを張り終えてのんびりとくつろいでいる男の人がコチラを見ている気が…
きっと私の悪戦苦闘を見て心のなかで笑っているんだわ!
被害者意識満載で何とかテントを立てた!中に荷物を入れて…
やっと、やっと、今日の山行が終わった!
今の時間は16時12分!
朝、上高地バスターミナルを出て10時間30分かけてここまで来た…!
テントの中でしばし放心する…。
私の全ての生気が吐き出されて、しぼみそう…おおっと!ダメダメ!ここまで来たんだから…
槍ヶ岳山荘で生ビールを飲む。飲むよー!
と、 重たい身体を引きずって槍ヶ岳山荘へ移動することに、その途中で撮った写真ですが…
これってブロッケン現象ってやつ???
時間は16時半近いのですが、まだまだ登ってくる人がいますね。
槍ヶ岳山荘で1杯1000円の生ビールを注文し、テラス席に座る…。
今日、はじめてのゆったりした時間だ。
となりを見れば…槍ヶ岳!
燕岳や蝶ヶ岳からちょこんと見えていたトンガリが目の前にドカンとある。
登ろうと思えばスグに登れそうな距離感だ。
でも…今回ダンナには槍ヶ岳直下まで行くだけ。登りません!そう言いはって出てきた。
だから私は登らない。
今日は平日のせいか、噂の槍ヶ岳大渋滞も起こってないようだ。
登らなくても、槍ヶ岳や、槍ヶ岳山荘から見える山々を眺めるだけで十分満足なんです。