03槍ヶ岳を満喫する
1杯1000円の生ビールをお代わりする余裕はなく、チビチビと飲み終わったらテントに。
もう、テント場も満杯なったのかしら?
こうやって見ると…私のテントってけっこう端。
寝相が悪いのでちょっと心配。
テント場から見える山々も素敵で、見飽きることなくずーーーーと外を見ていられました。
他にも色々なテント場に行きましたが、槍ヶ岳山荘のこのテント場はぜひもう一度行きたいと思っています。
夕日に染まる雲海も素敵ー。
この時間で19時。
見ても、見ても見飽きないので19時半で寝ることにした。
夜中にふと目が覚めたので、テントから顔を出して夜空をみたら、ものすごい数の星!
私のチープなデジカメでこの星空を撮ったのですが…全部真っ黒…。なので、イラストで表現させてもらいます。
映画やプラネタリウムで見たような星の多さに珍しく感動する。
シュラフから顔を出し、その状態でテントから顔だけ出して眠りたい!が寒くて直ぐにテントに引っ込む…。
槍ヶ岳の朝日
4時ぐらいに起きて、日の出を見に外へ出てみると…
すでにたくさんの人が朝日を見るために立っていた。
みるみる内に日が昇り、私の顔を真赤に照らす。めっちゃ日焼けしそうだが…まあ、今日は特別ということでたっぷりの朝日を顔で受け止めて起きました。
そして朝日は登り切り…人もバラけていった。
私も出かける準備しないとな〜と思いながら槍ヶ岳を見る。
槍ヶ岳を登るルートには誰も居ない…激混みだって聞いていたのに…今もガラガラ…。疲労もない今なら集中力もバッチリ。
登れるんじゃない?今なら?登っていいんじゃない?私?コレを逃したら…槍ヶ岳を登るチャンスなんてないかも?
04槍ヶ岳を登る
ペットボトルを1本ポケットに入れ、頭を保護して…槍ヶ岳を登ることにした…。
クライミングの技術はないくせに岩場に対して抵抗感がないのでスルスル登って行けます。
白いペンキでルートが記されているのでとりつき部分もわかりやすい。
矢印に従って登っていけば、さほど悩むことこともなく進んでいけました。
ちょっとドキドキする段差のある岩場だって、落ち着いて見なおせば足を置ける場所が見つかります。
途中で中学生と先生の集団とすれ違う。
こういう場所では譲りあいよね〜と思って降りてくるのを待っていたら、引率の先生が
あのオバサンが進む前に降りろ
なんだと!確かにオバサンだが爺さんに言われたくねえや!と心の中でむっちゃムカつきながら中学生集団をやり過ごすことに…。
たしかにね、私も若くして結婚出産したら…中学生ぐらいの子どもがいたって不思議じゃないわよでもさ〜とブチブチ思いながら進むと
中間のハシゴ登場!槍ヶ岳頂上へは3ケ所梯子があり、この中間のハシゴは斜度も緩めなのですが。
ちょっとドキドキしてきました。
私は岩場は怖くないのですが、ハシゴってなんか外してはならないレールに乗る感じで緊張しますね。
前の人のオシリを見ながら持つ場所をイメトレ。
だんだんと標高を上げていき、見える景色も変わってくる。
高いのは怖いが、足場がちゃんと確保されているので大丈夫!
時々、ちょっとだけこわ〜い!って思うときがありますが…そんな時はまず落ち着くように心がけて進む。
上に登れば登るほどだんだん人が詰まってきます。やっぱミンナ高いところは足取りが重たくなるのかしら?
頂上へ通ずる最後のハシゴはほぼ直立状態。
自分が上る時は下を極力見ないように、でも足がちゃんとハシゴに乗っているかを確認しながら上ります。
悪天候の日でも槍ヶ岳に登る方がいると聞きますが、ハシゴだと滑りやすそうでコワイな〜。
さっきより遥かにコワイです。この最後のハシゴは左側が登り用、右側が下り用とハシゴも分けられています。
いっちにーいっちにーと心の中で唱えながらハシゴを登ると…登り切ると…
やっと着いたよ!
槍ヶ岳山頂!!!
着いたー!
登っちゃったー!
日本で4番目の高度の3180m!槍ヶ岳頂上。
天気もいいしサイコーだ!
ダンナにメールしようかと思ったけど、登らないよ〜とか言ってたくせに!とか言われて心を乱すのもいやだったので下山後に報告しよう。
しばし山頂にいたのですが、なにやら昇りハシゴの方がワイワイしてきたようなので、山頂が混むのを避ける為に下ることに。
ちなみに…下りは上りの倍コワイよ!
ええ、ええ、そうです。下りのほうがずっとコワイんですよ。
ハシゴを下る時が一番怖かった。
時たまつっかかりがあると下を見るわけじゃないですか…すると下が見えて…コワイ。
恐怖のハシゴを終えれば、岩場を下る。
さっきより上りの人が増えてきたようですれ違いにちょっとだけ時間がかかったけれど、問題なく降りれました。
槍ヶ岳山荘の前まで戻ってきて、槍ヶ岳を見上げると…ちょっと感慨深い。
こうして、私は登ることはないだろうな〜っと思っていた槍ヶ岳に登っちゃいました!
上高地から出発したのが金曜日の平日。
槍ヶ岳に登ったのが土曜日の早朝。
混む山は、やはり平日を絡めた方がいいですね…。世の中のなかなか平日休めない方ごめんなさい。
こうして槍ヶ岳登頂も済ませた私は、双六岳へ向かって歩き出すことに…
「単独テント泊で巡る、上高地から槍ヶ岳そして双六岳へ(3/5)」に続きます。