下山開始
鍋割山からの下り道はちょっと急な上、その距離も長く、地図で確認した林道に出るまでは気が抜けない感じです。
鍋割山稜途中から発生し始めたガスがいつまでも視界をモヤモヤさせ、一人の心をどんどん弱らせていきます…。
そんな中、鍋割山へ登ってくる人と会える時!無表情を装いつつ、心はむちゃくちゃ嬉しかったの!
同じ方向へ下る人?それはなぜか全然居なかった…寂しい…。
途中、海外の子どもさんグループともすれ違う。
空身のまま半袖でパンだけ持って笑いながら登って行く彼らを見て
って思ったりもしたけどいいんですよね?これで。
だってさ、初めての単独登山なんだから…何かあった時頼れるのは自分一人なんだから…準備しすぎてダメってことはないですよね?
そのまま下るとまたもや大人の外国人。なんか問われた。多分先に子どもたちはいたか?って感じの英語。
彼も半袖。ニセコなどの海外の人が多く訪れる場所に行くと思うけれど、外国人って暑がり?
下りは登りよりも迷いやすいと登山ハウツー本にも書いてあるので道標を見落とさないよう、周囲を注意深く見渡しながら登山道を下っていきます。
後沢乗越分岐
この分岐看板、弱虫初心者には本当にありがたい!
ここから大倉方面への下りはさらに急な林帯を進むことになります。
伐採された丸太があちこちに転がっている中…転ばぬように慎重に下りていきます。
登ってきた人とすれ違ったのは3人ぐらいだったかな?
下りは私一人…ってことは私に何かが起こってもその瞬間を見ている人はいないという大変心細い状況…。
転んで怪我をしても助けてくれる人はいない、どこかへ滑落しても誰も見ていてくれないので発見されない…いつもの倍の集中力を使って斜面をジグザグに下っていきます。
さほど危ない道ではないのですが、遭難に対するイメージトレーニングがバッチリな私は悪い方悪い方へのトラブルが想像できて、もう写真を撮っている余裕がありません。
今だったら撮れるけど、当時の緊張状態では下りに写真を構えるなんて…とてもできない。
この登山道をぬけると沢だったか、ミニ滝だったかに合流しました。
近くに木橋を渡ると…標識や人工物が見えてくるのでようやく一安心。
結局下りも下山している人は誰もおらず…寂しい…。
単独登山を選択してきた登山ですが…道中まで完全一人でなくても良いのに…。
ここの近くで空のペットボトルが置かれている場所に到着。
側に立ててある看板を読んだところ、ボランティアで沢の水をこのペットボトルに入れて鍋割山へ届けるというのがあるそうです。