七滝沢コースで両神山単独登山(2)

両神山タイトル七滝沢コース編

今回登りに使った七滝沢コースは、滑落・遭難事故もあった登山道。このコースを1人で歩くのは…かなり悩みましたが…事前にこのコースのルートや危険箇所、最新情報を入念に調べて…「登りなら行ける」と判断したので歩くことにしました。

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目次

破線ルート…七滝沢コース

両神山登山イラストマップ七滝沢コース1

七滝沢コースは遭難多発地帯と言われています。
でも…両神山の両神山安全登山マップを見ると…メジャーである表参道コースの方が事故は起こっていますね…これは表参道コースを歩く人のほうが圧倒的に多いからかしら?

8時42分七滝沢ルートと表参道ルートの分岐地点

七滝沢と表参道コースの分岐

ココまで歩いてみて、七滝沢コースを歩ける…!と判断した私は七滝沢コース側に向かって歩きだしだ。
その途端、目に入ったのは…

七滝沢コースを進むことに

無謀な登山はやめよう

う…えっと…自分を振り返れ!
時間、装備、事前下調べ…緊急連絡先のダンナへの説明…どれもちゃんとしてきた…無謀じゃないよね…。
気を取り直して道を進む。

七滝沢コースへ入った

私はこのブログでも何度も書いていますが、私の登山は
厳しい道は体力・食料・時間がたっぷりとれる、登りに使おう!
です。
怖くなったらスグに引き返すわよ〜!

七滝沢コースを歩く

七滝沢コースに入ると、しばらくは左側が急斜面の高巻きの道を歩きます。

標識の多い七滝沢コース

コースを入ってすぐに、こんな立派な指導標も設置されています。
何年か前の遭難事故後に立てられたのかしら?

枯れ葉で滑りやすい

季節は5月なのですが、冬を雪の下で越した?枯れ葉が足元にワラワラ。
枯れ葉は滑りやすいし、枯れ葉の下に何があるかわからないから…気をつけて進みます。

七滝沢コースにはベンチも

その先に現れたのが…テーブルとベンチ…。
なんだかほのぼの…一気にほほえましくなって…

え〜これが難路?

ニヤける登山者のイラスト

と気が緩みそうに…。
そうなんです…この七滝沢コース…難路と聞く割には…結構整備されているな〜と思いました。

七滝沢コースを上る

そしてちょっと歩けばスグに道標。

標識の多い七滝沢コース2

他の山よりも明らかに数が多い気が…。

七滝沢コースを上る2

標識だけに頼らず…時には地図を出してみようかな…と思うが…なんだかんだ言って…頼りにしちゃうのは…
ピンクリボン

そう!この七滝沢コースってピンクリボンも至るところに付けられています。
ありがたい!

七滝沢コースを上る3

コースを進むに連れ、だんだんと沢の近くを進むようになります。

七滝沢コースを上る4

岩もゴロゴロしはじめてきて…雨だったら…通りたくない道だこと…。

ピンクリボンの多い七滝沢コース

この先の道…

滑落したらやばい七滝沢コース

左側にうっかり滑落したら…あの岩に頭をぶつけそう…。
すぐにネガティブなコトを考えますが…臆病者こそ強くなるって名言があるじゃない!
だからいいの…調子に乗らず…常に用心深く…ね!

歩いていて、目に入ったこの木。
顔にも見えるし…

人の顔にも見える木

映画「ブレアウィッチプロジェクト」のワラ人形にも…

キャー!!

悲鳴を上げる登山者のイラスト

破線ルート、誰も居ない登山道を歩く時は…ホラー映画のことは考えなーい!

小さな支尾根を巻くと、七滝沢が見えてきました。
沢水はほとんどなく涸れ気味。

七滝沢コースの沢

この沢でほんの少しだけ道にキョドる。
沢って…岩がゴツゴツしてて、流れる水にも気を取られるので…時々コースを見失う。

でも、転ぶよりいいじゃない。

叫ぶ登山者のイラスト

え〜と…道はどちらへ続く?と思った時はちゃんと岩の上で立ち止まってコース確認したもの〜!
そうやって一度落ち着いて周りを見回すと…ちゃんとピンクリボンはあるのだ。

ワタシハココニイルヨ

ピンクリボン

沢を通過すると…またもやベンチ。

七滝沢コースの沢近くのベンチ

こうして見返してみると…緑が多く、沢もあって…まぁ休憩に最適ポイントよね…ココ。

七滝沢コースが再び登りに

沢の先の道は…九十九折れの急登となりました。

上りが続く七滝沢コース

ここ、結構キツかったです。
スピードの出せない急登を黙々と登っていると…

獣…でないよね?

不満そうな登山者のイラスト2

と不安になってきた。

上りが続く七滝沢コース2

そうそう、七滝沢コースの出だしに先に歩いていた人を抜かせてもらった以後…誰も居ないのよ七滝沢コース。
事前調査でいろいろな人のレポを読んだところ…下りに使う人の方が多いみたいね。

しばらく登り進むとテーブルとベンチが現れた。

9時38分赤滝分岐

赤滝の分岐点

このベンチからすぐの場所にあるようなので…見に行ってみるコトに。
分岐点から赤滝方面は下り道、このような大きい岩の道を下る。

が…

赤滝を探す

滝…ない…。
どれが赤滝なのか全く分からず右往左往。

七滝沢コースにある赤滝は分からなかった

3分ほど下ってみて…これ以上進んで転んだりしたら嫌なので撤退!
赤滝…どれだったんだろう?

鎖も出てきた…赤滝から養老の滝まで

両神山登山イラストマップ七滝沢コース2

赤滝分岐へ登り返して戻ってきた。

赤滝コースから七滝沢コースへ戻る

ココからしばらくは平坦な道。

また橋を渡る

2つ前の写真の標識、下の写真の標識…両神山頂までの距離が0.1kmしか縮まっていないのに立てられている…。

七滝沢コースの登りは続く1

滑落、遭難などしてほしくない!という気持ちがこめられているようで、コチラも気を引き締めて進みます。
ココから先が…再び急な尾根の登りになりました。

七滝沢コースの登りは続く2

登りは確かにキツイ…が、私が下りで使うには…ちょっと危険かもしれないから、七滝沢コースはやっぱり登りで歩くことにしておいて良かった!
ほら、下山って疲れているし…

下山後のビール!

にこやかな登山者のイラスト
とかに心浮かれて転びやすいから…。

七滝沢コースの登りは続く3

急登はしんどいので…歩幅をできるだけ小さくしてチマチマ、チマチマと上る。

七滝沢コースの登りは続く5

すると…鎖場が現れた〜!

鎖場が現れた

この鎖を頼りに進んでいくと…
滝!

七滝沢コースのスポット養老の滝

この滝…養老の滝ですか???

アレだけ道標あるのに…この滝に対する標識などは見当たらない…

不満そうな登山者のイラスト2

滝にもうちょっと近寄りたいところだが、滝手前に大きな岩がガン!ガン!と目の前にあるのでこれ以上滝に近寄れない…。

無理して近寄って滑って転んだら危ないアブナイ…。

ビビる登山者のイラスト

なので、登山道から外れることなく滝を左手奥に見ながら鎖場を進んでいく。

七滝沢コースのスポット養老の滝脇を上る

この鎖場を越えた先には看板…。

鎖場通過時の注意点が書いてある道標

ですよ〜!

鎖は1人が持ったら、他の人が持っちゃダメだよ〜!

叫ぶ登山者のイラスト
その後にも鎖場が出てきた。

鎖場を上る

ここは一枚岩の上にたらされている鎖。
雨の日は滑りやすいので注意が必要だね。

鎖場を振り返る

この一枚岩も全体図が撮りたかったけれど…私のカメラではとれず…
それでも撮ろうとすると…登山道からかなり無理な体制で撮ることになり…危険だからやめといた。
ってことで振り返って一枚岩の写真を撮っておきました。

撮ったんだけど…いまいちな写真だね…チェッ。

浮かない顔の登山者のイラスト

最後の上り…養老の滝から表参道コースとの合流地点

両神山登山イラストマップ七滝沢コース3

滝あたりから道は岩いわしくなってきましたね。

七滝沢コースもそろそろ終盤

また、ツララも出現するように。

ツララが現れた

その先に現れたのは…垂直な鎖場!

垂直に近い鎖場

と、書くと怖そうですが…ほんのチョット上るだけ。
鎖なしでも登れます。

また、この地点からすぐの場所にも滝が見える場所があったようなんですが…まあ、さっきの滝を見たから…まあ、いっかな〜…でスルー。

遠くの風景が見える場所まで登ってきた

ここらでようやく、周りの風景が望めるように…!
ああ…登ってきたねえ…。

川を渡る。

橋を三度渡る

どうやらこの川が七滝沢の源流になるそうです。
その先にも標識。

古い道標

その近くにも新しい標識。

新しい道標

新しい方にはポイントへの距離が細かく記してあるんですね。
標識を見てからすぐの場所には…

ツララがスゴイ

ツララの天井!
今にも落ちてきて突き刺さってきそうで…怖い!

ツララの天井

七滝沢コースは産泰尾根の北面になり、あまり日が当たらないので寒く…ツララができやすいのかしら?
でもこんな大量のツララ初めて見た!

ツララの脇道を歩く

右はツララ、左は切れ落ちた崖の道。
どっちに転んでも痛いわね…。

ツララと鎖場のコラボ

ほら!道には鎖まで付けらている。

七滝沢コースもそろそろおしまい

ツララの道を通過すると、尾根を大きく巻き戻る。

ここで足元を見ると…ここでうっかり滑り落ちたら…どう見たってノンストップ!で落ちてく斜面よね…。

滑落したら落ちていく道

そして、やっと…日向大谷の表道に合流しました。

表参道コースとの合流地点

表参道コースと合流したら道は一気に明るくなった気がします。
さあ!道は表参道コースと合流したよ。
ここから両神山山頂へ向かって登ってきます。

破線ルートであり、難路と言われる七滝沢コース…実際に歩いて見ると、標識もピンクリボンも多く、道迷いに対する予防線がかなりはられていました。
が、やはり道が急なので転んだりしたら滑落、また表参道コースに比べて距離が長くなるので疲労しきっていると厳しい。

七滝沢コースを上るならば、登りで使ったほうがいいんじゃない

考える登山者のイラスト
と私は思いました。

さあ、ここから先はいよいよ両神山山頂だ。
次回「七滝沢コースで両神山単独登山(3)」へ続きます。

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