利尻山
りしりざん
別名:利尻岳・利尻富士
所在地
利尻島の名前にまつわる4コマ
コレを描いていて思うんだが、今の私たちで言えばただ…「高い島」って呼んでいたことだよね…もうちょいヒネった名前でもいいんじゃない?と思ったりもするが…リ・シリと呼び始めた頃の暮らしでは日々の生活に精一杯で、文化に対する余裕はあまりなかったのかも?
今となってはアイヌ語だったルーツも忘れられ「利尻」という漢字もつけられてなんだかカッコイイ山名になったもんだ。尻がつくけどね。
山名の由来・山名ルーツ
元々はリ・シリで由来はアイヌ語で言うところの「高い・島」。
隣にある低い島・礼文島に対して言われた。
リ・シリが利尻という漢字になった由来については当て字という説しか見つけられませんでした。
日本百名山では利尻岳と書かれ、国土地理院などでは利尻山と表記されているケースが多い。
昔から天に向かって高くそびえ立つ独立峰の姿は印象的で航海や漁の目印とされた。
海の上にぽつんと立つ山は山のみならず、海からも信仰の対象となった。
登山コース
鴛泊(さぎどまり)コース〜3合目から頂上までは約4時間30分。
アイヌ語:オタウントマリ(砂のある港のある所)
3合目のキャンプ場まで車で入れるので便利。一番利用されているコース。
沓形(くつがた)コース〜沓形登山口から頂上まで約6時間。
アイヌ語: クツカウンタ(大きな石のある所)
沓形登山口から舗装された車道と旧登山道(荒廃)がある。
鬼脇(おにわき)コース
アイヌ語: オンネワキ(大境界がある所)
9合目の崩壊が著しく登山禁止。
頂上は三峰に分かれ、最高地点は南の南峰になる。
トイレも有人山小屋もないので、初級登山者向きではない。
その他
利尻山の登山伝説
最上徳内や間宮林蔵が来て登ったという記録も有るが年代不明。
当時のアイヌの人たちは登山に反対したらしい。
アイヌには利尻山自体が神という印象が有り、立ち入れば何らかの形で祟りがあると考えていた。
伝説に老アイヌが利尻の山頂へ行ったけれど…戻らなかったや登ったけれど不思議な獣が出たとか、山頂に沼が有りそこから暴風雨が起こりほうほうの体で帰ってきたなど利尻山の山頂は魔物が住む所として登山を禁止して誰も登らなかった。
1890(明治23)年紀州の修験者・天野磯次郎が鴛泊から利尻山頂上まで登山道を開削し不動明王像を山頂(北峰)に安置したと伝えられている。不動明王像は現在鷲泊の大法寺が保管。
利尻島と野生動物
利尻島へ訪れた時に泊まったホテルで利尻島には野生動物がいないと聞いた。北海道で一番会いたくない野生動物のヒグマもいない。
それどころか大きい生き物、牛や豚もいないそうだ。
いるのはリス。それも人間が持ち込んだもの。
だからと言って油断してはならない、山にはスズメバチがいるよ。
また、島に伝わる話の中に
沓形には蛇はいない。
どこかから連れてきても直ぐに絶滅してしまう。
それは利尻島の神様が蛇嫌いのせい。
という話もある。
実際、利尻島は蛇に生息していない。
2017年の春に訪れた利尻島。
行ってみないとわからない不思議な雰囲気のある島でした。
また行ってみたいな…と思いつつも行くにはお金も時間もかかるので再訪は難しいだろう…ましてや利尻岳登山なんてできないと思っています。
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