東京都・高尾山

山名の由来・山名ルーツ

なぜ？そして何時の頃から「高尾山」と呼ばれるようになったかは定かではない。

タカは高尾根、オは尾根という意味で各地で、タカオ・タカオカと呼ばれて、各地によくある地名です。
そこから想像するに高尾山は高いところにある尾根が左右に長く伸びている姿から命名されたのでは？
そして、その「たかお」に「高尾、鷹尾、高雄」といった、漢字をあてられて今の高尾山になったのかもしれませんね？

参考：『日本山岳ルーツ大辞典』（1997年　竹書房)『地名語源事典』（1981年　新人物往来社)

登山コース

高尾山の山頂に行くには、全部で10通りの登山道があります。
コースによって難易度が変わるので、初心者からベテランまで楽しめる山ですね。
最もポピュラーな1号路は薬王院までの道は舗装されていて、茶店やトイレもあるおかげでハイキングが初めての人でも豊かな自然に包まれながら歩けることができます。

ちなみに高尾山の玄関口は京王線の高尾山口駅で標高は190m程度。山頂は599mなので、山頂までの標高差は約400mもあります。これは、初心者や体力に自信のない人にはラクではない標高差。
楽しく高尾山登山をしたいならば、ケーブルカー、またはリフトがおすすめ。


一方、稲荷山コースは山道になっています。

登山道でよく見る木の根っこがつたう道や木漏れ日の溢れる樹林帯を歩けるので、登山気分を満喫できます。

信仰の山

高尾山の中腹には、高尾山のシンボルである寺院の薬王院がある。
薬王院は1200年以上の歴史があります。天平16(744)年に高尾山に寺院を建て、薬師如来を祀ったことから薬王院という寺院になったのです。
薬王院の正式な名前は高尾山薬王院有喜寺といいますが…読めますか…？

薬王院の表参道は登山コースの1号路で、最もハイカーが多い。

ミシュランガイドで三ツ星観光地の評価

2007年にフランス版の「ミシュラン観光ガイド」で、富士山と並んで観光地として3つ星に選ばれました。
理由は、首都近郊にあるのに自然豊かでコースの整備も行き届き、気軽に自然と触れられるから。…その結果、当時の登山ブームに加え、外国からの観光客も増え賑わいのある山となりました。

現在も高尾山は多くの観光客が訪れていますが、その人の多さゆえ、ゴミ問題・環境問題・自然保護に関する課題が出てきています。

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