2016年の春。どこか高い山へ登りへ行きたくって、ダンナにお願いして八ヶ岳エリアに登山へ行きました。
登る場所で降ろしてもらって、下山場所も希望の場所まで迎えに来てもらえるので贅沢な縦走登山ができました。
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天女山駐車場から天ノ河原の広場まで
2016年の5月週末…車で行ける日帰り登山コースを選んでいた、なぜなら…
そして、決めた場所は八ヶ岳エリア。ここなら…都心から車で日帰りするにはベストかな〜って思ったんです。
北アルプスエリアまで行っちゃうと、ほら泊まりたくなるじゃない?
で、八ヶ岳エリアで日帰りするなら…赤岳横岳硫黄岳はさすがに泊まりでないと厳しいし、にゅう・中山も過去に登った…。
なので今回の登山に選んだのは八ヶ岳の権現岳と編笠山。
私を送迎してくれるダンナはもちろん登山はしないので、天女山登山口で私を降ろしたら→ドライブ→観音平までお出迎えの契約設立!
というわけで…登山道入り口のある「天女山駐車場」に到着。
7時50分天女山駐車場
登山口到着時間は遅めだったのですが、駐車場は半分ぐらいしか埋まっていませんでした。
天女山駐車場にはトイレもあるんですが…そのトイレは駐車場の奥にある公園エリアになります。
公園エリアに入って真っ直ぐに進んだ場所に、黄ばんだコンクリートの建物がトイレです。
あまり…綺麗なトイレではありません、トイレットペーパーもありましたが…。
綺麗なトイレ好きなダンナはココは利用しませんでした。そんな感じです。
そして、トイレの向かいが、天女山山頂…。
天女山は神々が集う場所で、舞いをささげた天女が住んでいたと伝えられています。
駐車場には八ヶ岳の地図があったので見ながらダンナと最終意識合わせ。
今回のコースは天女山駐車場から登山を開始し、前三ツ頭、三ツ頭を経て権現岳。
そして青年小屋方面へ足を進め、編笠山を通過して観音平へ下山するという贅沢な縦走コース。
ああ、どっちに転んでも帰りの交通手段の心配がない登山ってなんて楽なんだろう。
駐車場の脇に、登山口!いざ出発
8時11分登山開始
ゆっくりと階段を登っていきます。
見ての通りのアプローチ道、今日の登山はどんな登山になるかワクワク。
振り返れば駐車場が見下ろせます。
一生懸命ダンナに手を振ったんですが…アイツ、もう、こっちを見ちゃいない。
サンダルなど皮膚が露出した靴では厳し目の道をすすんでいくと、急な木の階段が現れました。
駐車場から約10分程で天の河原に到着しました。
見ての通り平らな場所〜!
ココで山々を見るのもいいですね。
実は…私的にはココまではダンナを連れてきたかったのですが…クロックスのサンダルであの道、あの傾斜を一人で帰させるのは心配なので…結果連れてこなくて良かった。
この天の河原、伝説では天女が舞いをささげる時に、身を清めた場所だとか。
ここにガッツリ刺さっている道標に従って、この先の権現岳向かって進みます。
天ノ河原の広場から海抜1800mまで
天の河原を出てスグになだらかな樹林帯に入ったと思ったら…
砂礫帯に。
そして、再び樹林帯。
道は歩きやすいのですが…ただ…登山道に人が居ません…。
時間が8時台だから…行動時間が遅いのかしら?と不安になる。
そんな私には道標が心の友。
道標と地図を信じて進んでいくと、ドンドン広がっていく青空が見えてきました。
その先に見える山々!
2016年シーズン初の高山登山に心が沸き立つよ!
そして再び樹林帯に入る。
ココらへんから、ちょっとずつ高度を上げていくコトになります。
すると何やら石が…
近寄って見てみると…海抜1800mの石柱だとか。
手元の地図を見ると、この石柱が記してある。
地図の線の長さだけで見ると…半分チョイまで来てんじゃん!
いいえ…そんなコトありませんでした。
これから先の道のりが厳しいのです。
今回の大泉口コースは100mごとに海抜XXmの印あるらしいです。
多分私も見ていたはずなのですが…記憶にありません。
なぜなら…ええ、この後の登りが大変だったからです…。
海抜1800mから前三ッ頭まで
下の写真のバックの斜度を見てもらればおわかりの通り、ドンドン斜度が厳しくなってまいりましたよ!
ここらでようやく人に追い越される!
追いついて来た方はトレランの方。
登りが…なかなかシンドいです。
なんででしょう?やっぱり今シーズン初の高山登山だからかしら?
アレレ?昨シーズンの私ってもっと楽に登れたよね?って自問自答しているうちに…2,000m地点に到着。
2,000m地点を越えたあたりから道はドンドンワイルドに。
久々の木の根っこ道を登るが…ごちそうの風景といえば…樹林帯の中なので…展望無し。
また、天女山登山口からの大泉口コースはルートがわかりづらいとか。
登山道にはコマ目な標識&テープなどで印があるのですが…熊笹が大量に生えているので、ぼ〜っと下っているとコースを外れてしまうケースもあるようです。
それ故、道標も姿をコロコロ変えて目に止まりやすくなっている?
さて…段差のある道も、多くなってきます
私…ココらへんから完全に上りがしんどくなっていました。
ええ、そうです。私は楽な方へ楽な方へと流れる女なのです。
そんな気分のトコロにこんな看板!
急坂もあと半分
って書いてあるよ!
え…?あと半分…?
この言葉が救いになる人、絶望になる人がいるんだろうな…。
もちろん私は絶望になる人です。
ちょっと心が砕けつつも…登る。
この後も数名のトレランの方に抜かれます。
そんな時に見える青空は元気の源!
なのに…
もう、テント泊の方にまで抜かれる…。
冬の間、山に登らず滑って呑んでいたばかりのツケが、今!ココに!現れています。
ひとりでトボトボ登る私に…応援の声が…
そう!看板!
看板が「ガンバレ」って言ってくれている…
ガンバレって書いてあるってことは…それなりにキツイってことでしょ?
なら、登りがシンドいのは当たり前!そうよ!私マダやれるわ!
と、看板の言葉に励まされて登るわよ!
更に…ここらへんはかなり急だった記憶が…
でもね…なんとなく今までの経験で予感していたの…ゲームのボス戦ってキツイもんでしょう?だから、ここを上りきれば…そう!
前三ッ頭分岐に着いた!
10時10分前三ツ頭に到着
天女山駐車場から歩きはじめて2時間で着いた…。
ああ、なんて開放感ある道標でしょうか!
前三ッ頭から三ッ頭まで
前三ッ頭は開けた砂礫地で、大きな岩が点在しています
そして次のポイントは三ツ頭!
…道標には50分って書いてありますね。
50分か…長いな…。
ココからしばらくは尾根上の細長い露岩になるので、周りの風景がよ〜く見えて楽しい。
すると、分岐点が現れました。
「右にふれ」に習って進んでいった先は…また樹林帯。
しかも段差のある岩も混じってきて…ちょっと気を使います。
半年ぶりの岩場上りも、シンドいですね〜。
登山オフシーズン中にだらけきった身体が悲鳴をあげています。
それでも樹林帯は後もうチョットを繰り返しながら登っていました。
もうさ…下の写真なんて…階段状になっていません?
こうやって樹林帯を抜けて、岩尾根のような道を進み、
と思ったら…はは、分岐だよ
三ッ頭まで、あと15分の上り…短いようで長いんだよね〜。
けれども周りの風景はスッカリ開け…空を見ながら歩くうちに…三ッ頭に到着しました。
10時46分三ツ頭に到着
三ツ頭の標高は2580m!
ココからは八ヶ岳を代表する山々を見ることができます。
右のデカイ山は赤岳だよね?
そして左に、西岳、阿弥陀岳が続き、真ん中にちょこんと突き出しているのが、権現岳。
ココまで来たら、駐車場へ引き返すなんて気持ちは全くなくなり、どんどん先へ進みたい気持ちでいっぱい!
権現岳頂上まであと1時間ほど!
次回「権現岳〜編笠山単独日帰り縦走(2)権現岳」に続きます。