03奥丸山登山口から奥丸山山頂まで
ここまで来たら、Kさんに先に歩くようにと促される。
体力がない方が前を歩く、鉄則ですね。
06時15分奥丸山登山口を出発
後ろにKさんがいるから安心して進めるが、一人だととっても不安になる道です。
霧雨と前日までの雨で濡れきった草で服が濡れる。
草の生い茂る出だしを越えたら、道はハッキリとしてきた。でも…誰もいない…。
また沢が現れた。
おそらく普段は水が流れていないような場所ですが、今日は水が流れています…。
それほどの水量でないので、ここは足を濡らすことなく通過。
ここのルートを通る人が少ないせいか?
この先の登山道も草で覆われている。
天気が悪く、景観も良くない…東京から4時間以上もかけて移動してきたのに…
と言いながら登る。
この山を登って下っても…その先に更に辛い南岳新道が待っているコトが分かっているので精神的に辛い…。
そう、この奥丸山は通過点…そのことが心をへこませる。
大したことない山だと思うようにしていたけど、実は奥丸山を通過するだけで4時間半もかかる計算…。
まさに一山越えるですね。
また、この濡れた木の根っ子が滑るんだ〜。
Kさんには申し訳ないけれど、体力温存の為にユックリゆっくりと登る…。
あ〜もうソロソロ分岐点について欲しいな〜と思いながら…ずっと登り。
そして、ようやく分岐点まで来ましたよ!
この分岐点からチョットだけ道が緩やかになります。
そして、私…ココで気を抜きました…。
平坦な道になったことですっかり気が緩み…その結果、濡れた木の根っこを踏み…
そのまま、向かって左斜面へ転がり落ち…
斜面へ張り付いて滑落を免れました…。
いやあ…ホント油断大敵ですね。
道が平坦になったと気を抜いた途端にこれですもの…。
このことでKさんに
こんなところで滑落しているようでは大キレット禁止!
て言われないかヒヤヒヤしたけど…大丈夫でした…ホッ。
その後は用心して歩き…。
再び現れた登りも注意深く歩く…。
途中で一組のパーティと会話。
彼らはKさんが歩く予定だったコースで槍ヶ岳まで向かうそう…。
Kさんによると、コースタイム的には奥丸山山頂から南岳小屋と奥丸山山頂から槍ヶ岳までだと槍ヶ岳までの方がチョットだけ短いそうです。
…槍ヶ岳よりコースタイムがかかるって言われるとちょっと気が遠くなりますね…。
あまり疲れないように、更にゆったり登る。
葉っぱについた水のおかげで足元が既にビショビショ…。
ガスで展望のない登り…山の一つでも見えればやる気もあがるのにね〜とぼやきながら登る。
もうソロソロ山頂かしら?と見上げると、空の中に標識が見えるよ!
とりあえず、一個目の難関の奥丸山に来たよ〜!
ヤッター!奥丸山山頂に着いた!
09時18分奥丸山山頂に到着
ここで小休止も兼ねてオニギリを食べていると、先ほどお会いしたパーティもやってきた。
結局、この奥丸山の登りで会ったのはこの方達のみ…みなさん小池新道で登られて言ったのかしら?
山頂で雨が止んで、ほんの一瞬雲が晴れた!
おお!雲さえなければ…山が見える!そうだ!ここは北アルプスだよ!
その後、すぐにガスが出てきて笠ヶ岳はあっという間に雲の中に…。
でも一瞬でも山が見えてやる気も戻ってきた!
さあ、次は槍平小屋を目指して下山だー!…ああ、下るのか…せっかく登ったのに…。
04奥丸山山頂から槍平小屋
山頂を越えたとたん、道が俄然歩きやすくなった。
クマ笹が刈ってあるおかげだ。これは槍平小屋の方のお仕事かしら?
人の手が入っていると、こんなにも登山道は歩きやすくなるのね〜と、手入れをしてくださっている方に感謝。
ここらで槍平小屋から奥丸山を越えて新穂高温泉へ帰る人とすれ違う。
昨日は雨が強くて、1日停滞していたそうだ。素晴らしい判断だ〜!
もうチョットで新穂高温泉だと思うと、多少無理をしてでも下山したくなるけれど…大雨の日はやはり安全第一で行動しないと危ないですよね。
奥丸山分岐付近まで来た時…Kさんは当初の予定通り槍ヶ岳へ向かうのかしら…?
と恐る恐る聞いてみた。
いつもひとり登山でひとりで歩くことには慣れている私ですが、今日後ろに頼れる人が着いて歩いてくれる安心感にどっぷりと浸りきっていて心がチキンになっていた…。
人って良い環境に慣れるのはあっという間ですね…。
槍平小屋までいくよー!
その暖かいお言葉に心がホッとする。
とにかくこの奥丸山…人が居ないのが不安を煽る。
一人だったらドキドキハラハラシクシク(T_T)しながら歩いていただろう…。
しばらく下ると枯れた沢が現れた!
地図を見ると、この沢が出てくれば槍平小屋までもうチョットなはず!
ここの近くに祠もあって、人の手が入っている雰囲気がグッと増してきた。
コースタイムによるとあともうチョットで槍平小屋のはず…。
ああ、もう南岳新道を登って南岳小屋まで行くのはシンドイ…今日は槍平小屋でキャンプでもいいよな〜と思いながら歩いていると…
やっと念願の槍平キャンプ場が見えてきた!
ここの橋は流されていないよ!よかったー!!!
最初に渡る沢には金属製の橋がかけられているので、安心して渡れる。
が!橋を渡った先には、橋がかかっていない沢がある。
こちらも結構な水量…。
その沢を飛び石の上を通りながら越える…。
雨で滑りそうな石…転んだりしたら、流されることはないが全身びしょ濡れ間違いなし!
安定を優先させるために、足を犠牲にして川の水を受けながら進む…。
靴下の上から水がジャブジャブかかってきます…。
防水性のある靴ですが、上から水が入ってくる状況では水の防ぎようがない…その結果、靴下から靴の中まで水びたし…。
最悪。
靴下を脱いでみれば、足は既にふやけてフニョフニョ。
靴下を絞ってみれば…水が絞れるよ〜!
あ〜!なんで私、替えの靴下を持ってこなかったんだろう!
車の中に、あの袋の中に入れておいたのにー!
大後悔!!!
靴下を脱いで靴下や靴を乾かしてみるが…たかが5分で乾くわけがない…。
ギュウギュウに絞って絞って…意を決して靴下を履き始めたが…
濡れた靴下を履くのが気持ち悪〜〜〜〜い!
濡れた靴を履くのが気持ち悪〜〜〜〜〜〜〜〜い!
この不愉快感を鈍感力で感じないようにしながら靴紐を締めあげていきます…。
まあ、履いちゃえば…履いてしばらく立てば…慣れます。
キモいけど。
10時40分槍平小屋を出発
槍平小屋で今日の行動をストップしてもいいや〜と思いかけていたけれど、時間はまだ10時40分。
南岳小屋に予約の電話を入れた時、「16時までには到着して下さい」と言われた…ここから南岳小屋までのコースタイムは4時間なので、このヘタった身体でも16時までには南岳小屋に進むことはできる…。
そして、Kさんも同ルートで南岳小屋へ向かってくれるとこと…ありがとうございます!
彼が靴を乾かしている間に鈍足の私は先に進むことに。
もともとは一人で歩く予定だった南岳新道だったからフライングスタートしても大丈夫。進め!私!
南岳新道の登山口はどこかしら〜?と探しながら槍平小屋まで移動してくると。
テラスの脇に登山道がありました。
その道の入口にはこのような注意喚起の看板が…!
うわ〜!どんな通行困難箇所があるのかしら?
ドキドキする…。とにかく後から追いかけてくるKさんに直ぐに追いつかれないように、サクサク進もう。
そう思いながら南岳新道に入りました。
次回「脱初級者?仲間のサポートを受けて大キレット・ジャンダルム縦走(2)南岳新道編」に続きます。