登ったからには下りもある、それが登山。長英新道…名前に「長」が入るだけあって…長く感じた下山道でした。…長英新道の由来は切り開いた平野長蔵と長英の親子2代の名前が由来なんですけどね。
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前回の記事は…
俎嵓から下山開始
さて!下山しましょう!…って思ったんだけど、下山方面がわからない。
ゴツゴツとした岩で形成されていて移動しづらい俎嵓の山頂をウロウロ。
近くにいる人達が向かう方向へノリで着いていきたくなるけれど、ちょっと待って!
下山方面を誤ると大変なことになる。
周りを見回して見つけた道標には
柴安嵓と御池の方向が記されている。そしてその下方面には何か書いてあるのだが
かすれてよく読めない!
かすれているってコトは…皆が触りすぎ?
看板地図の現在地が触れられて剥げてるパターンと一緒
なので、地図とスマホGPSを見て…進行方向を確認すると、岩に
ヌマ
と書いてあるのを発見。
ヌマ…ああ、尾瀬沼を指すのね。
よし!下山道は見えた!
では、尾瀬沼方面へ向かって下山していきましょう。
俎嵓から下山し始めると登山道はすぐにハイマツに挟まれる。
でも、展望は開けており眼下には尾瀬沼の全体図が広がる。
今回の登山は縦走コース、登りは見晴新道を歩き下山は長英新道を歩きます。
この長英新道は過去にも歩いたことがある…朧げな記憶を掘り返せばほぼ下りだけの道だった記憶が。
大きな登り返しがない道なので、気は楽だが…上りとテント泊ザックの重みで足は疲れている
下山時に怪我や遭難などのトラブルを起こしやすいと聞くので、気を引き締めて下っていこう。
空はまだまだ晴れていて、雷雨の気配もない。
柴安嵓と俎嵓の間で雲がかかってきた時はヒヤヒヤしたが、今回の登山はレインウェアに頼ることなく下山できそうでよかったな。
って思っていたら…
長英新道とナデッ窪の分岐点に到着。
ここの分岐を間違えず長英新道方面へ進めば、まずは一安心。
よしよし順調じゃあないか!
と、ほくそ笑む私の足元には…
水たまり
燧ヶ岳は見晴新道だけでなく、長英新道にも泥のプレゼントを用意してくれていた。
長英新道下り
さて、長英新道をサクサク下っていくのだが…どうにも
暑い!
この登山は2023年7月17日に行ったのだが…もう夏真っ盛りのような気温と太陽の照りつけ。
あ〜さっさと下山して、尾瀬の湿原エリアを避暑地モードで歩きたい
…と思うのだが。
私の記憶が間違っていなければ…。
長英新道は長かった気がする。
ちなみに御池コースも長いし見晴新道だって長い。
どのコースを選んだって、下山は長いんだよ燧ヶ岳。
途中で開けたエリアに出たので、後ろを振り返れば…
30分ほど前まで居た燧ヶ岳山頂があんなに小さくなっている。
やっぱり下りは早いな〜下山道が長い記憶があったけど、このペースなら結構楽に下山できちゃうんじゃない!
って、この時は思っていた。
その後もどんどん下っていくが…
やはり暑い。
熱中症にならないように、着ている服を調整もしているが…これ以上は脱げないラインまで脱いでいる。
現在の装備はファイントラックのシースルーと速乾性のTシャツです
首にかけているタオルでも濡らせば多少は冷えるかな?と思ったが…燧ヶ岳に泥はあっても水場はない。
途中で後ろから着た男性に道を譲ったのだが、こちらの男性「ブォー」って音がする…何だ?機械の体?と思いその姿を追うと…
扇風機着きのベストを着ていた。
あれ、快適なの?涼しいなら羨ましいな〜と思いながら見送った。
そのうち樹林帯に入る。
もう展望とはおさらばだが、木々の影が嬉しい。
2023年テント泊登山一回目から日焼けしちゃったヨ、
明日の出社は首のドコまでファンデーションを塗ろうか?
と思いながら歩いていたら、見晴新道以来の…
泥道が再登場!
歩けばネチョネチョと音が出る泥の登山道に
こんだけ暑いんだから泥の水分蒸発しておきなさいよ!
と、心の中で毒づいて通過。
今回の記事を書くために調べたところ、燧ヶ岳へ通じる登山道の見晴新道、御池新道もヘビーな泥がある。
燧ヶ岳を登る以上、泥はつきものなんですね。
登山道の途中には整備された看板や
大きな一枚石があったが、これといって危険に感じるエリアはないように記憶しています。
なので、燧ヶ岳で一番厄介なのは泥ですね。
下山を開始して1時間ほど立った頃には尾瀬沼の見え方も変わってきた。
私は気持ちだけはまだまだ若いので、休憩することなく下山を進めていく。
長英新道には急な下りが少ない分、回り込んでのダラダラした下山道が…長い!
しかも単調な為…ちょっと飽きもくる。
気がつけば周りも樹林帯に囲まれた鬱蒼とした雰囲気に戻ってきたぞ。
時々現れる泥の道では転ばない&できるだけ泥に埋まらないようなコース取りをして下る。
その後の道もひたすら…単純。
単純ゆえ、余計なコトを考えて歩いていたら
やっちゃった。
泥沼に登山靴ダイブ。
あああああ!私の大切な登山靴が〜!
こうなってくると、だんだんヤケクソに!
……になりたいところですが、登山靴を越えて靴下にまで泥が影響してきたら嫌なので、その後は初心に戻って泥道を慎重に通過。
その後も緩やかな登山を単調に下っていく。
膝には優しいが、テント泊装備のザックを背負った身体には、その単調さが辛い。
もう、肩は痛いし、腰はダルいし…他のことでも考えてなきゃヤッテラレナイヨ!
尾瀬からの帰りはドコでビールを飲もうか?晩御飯は何にしようか?そんなコトを考えて下山していたと思う。
久々の山なんだから、山のことだけ考えていたかったけど…まだまだ悟りの域に達せられていない登山者です。
すると・・ああ、見えてきた!
長英新道の登山口に到着。
燧ヶ岳山頂から(休憩をいっさい挟まず、セカセカ下山)2時間チョイで下山しました。
2時間チョイなら大して長い距離でもなかったのですが…単調な登山道が時間を長く感じさせたようです。
これにて山道は終了、あとは尾瀬の湿原をまったり歩きながら沼山峠へ戻ればイイやって思うでしょ?
ところがドッコイ!長英新道登山口から沼山峠まで…更にハイペースで歩くことになりました。
次回「電車で尾瀬テント泊で燧ヶ岳(終)」に続きます。
次回で終わるよ。