2泊3日のテント泊での縦走登山の2日めは心底疲れました…。朝はあんなに晴れていたのに、午後から雲がわき始め…
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三俣分岐から三俣山荘まで
4人組より一足先にヨレヨレヨレ…と歩き出す。
ココまで来たら進むしか無い。
双六小屋より黒部五郎小屋より三俣山荘が一番近い小屋だから。
時間はすでに15時20分。
今日の行動を開始してから既に9時間50分。
しんどいわ〜!もう〜!
もう体力も気力もガクガクよ〜。
この、どこまでも続く登山道が…切ない。
目の前に広がる緑はハイマツ。
ハイマツ〜と思って緑の塊にたどり着けば、ハイマツの間で待っていたのは登り道。
木に隠れた登り道なんて…もうっ!
このハイマツ登りを登りきった頃に先程会話した男性4人組に追い抜かれ
私が記憶する限り、もう私より後に歩く人はい・な・い?
ハイマツの登りを登りきり、ひたすら進むが…その先に現れたのは…
また上りだよ。
三俣蓮華岳を巻いたので、ほぼ平坦か下りかな〜?と思い込んでいたところに登り。
こりゃあ精神的に弱るよ〜。
マジ、這うように進む。
やはりもう一日休んで3泊4日にしておけば良かったなーとも思いましたが、3泊4日にしたらしたで…多分…欲張って槍ヶ岳まで歩こうとしたと思う…。
来シーズンはもっとマッタリ登山をしようと
この時は心に決めて登る。
こういう時は…さすがに楽しくないです。登山。
登山が好きなら、どんな状況も愛せ…。
と、説かれるかもしれないが…私はそこまで行きつけてない登山者です。
もちろん足はガンガンに痛いです。
痛いと呼吸って浅めに吸ってしまうので、余計呼吸が苦しくなるんですよね…。
今、振り返ると…ああ辛かったな〜(^_^;)
ってしみじみと思えるけど、この時はあ〜も〜っ!って心底辛かった。
そこにまた現れる登り〜。
巻き道…言葉で見ればユルそうなアマ〜イ道を想像するが…思い返せば
ユルイだけ巻き道を歩いたことないや!
巻道って、けっこうアップダウンがあるのよね〜距離もあるし。
自分で自分を応援しながら進んでいくと…
あら?ここ?
賽の河原…?あの世?
ポカーンと広がるこの空間に違和感を感じ、ちょっとドキドキ。
でも道標が
ちゃんと私をいざなってくれるので…大丈夫、大丈夫だよ。
時間はとうとう16時に突入。気温も下がってきて寒い。
更に…視界は真っ白。
登山道は私以外に誰も見かけない。
けっこう凹みたくなる状況じゃない?
このルートは今回歩くのが初めてなので、どのくらい歩いたら三俣山荘っていう目安がわからないのが更に辛かった。
まだかな〜まだかな〜と思いながら歩き、さっきからどのくらい経った?
え?2分…(・・;)
疲れていると時間経過が遅く感じるよね。
と、愚痴を言いながら歩いていた記憶があります。
それ以外は…無心の領域。
三俣山荘
道は下りになりました。
この雰囲気…そろそろ、今度こそ三俣山荘なんじゃない?
でも…先行き真っ白だけどね。
そして下りになったから、歩くのが楽になったか?というと
つっていて、疲れている脚には下り道も過酷!
すると…あら…あらら…周りにポツン、ぽつんと…
テント発見!
そう!三俣山荘のテント場はだだっ広い…はず。
今までは通過でしか訪れていなかったテント場だったが、三俣山荘エリアの斜度地一帯がテント場。
※三俣山荘のテント場については近日中に記事にしますね
そういう記憶ははっきりあるのに、白さと疲れでテント場内で微妙に迷子。
すれ違った、テント泊者の方に恥を忍んで三俣山荘方面を教えてもらい…。
16時30分三俣山荘に到着
や…やっと着いた!三俣山荘!
朝5時半に出て16時半に目的地到着。
よく頑張った!私。
三俣山荘に入ると、若い男性から
いや〜遠かったですね!
って声をかけられた。
あら…なんで若い男性が私に声をかけてくれるなんて…?って思ったら、男性4人組の1人でした。
へへへ。いつもひとり登山だけど、こうして会話もできるんだよ。
楽しいね。
トイレは三俣山荘内を利用することになっているので、山荘内にもちょっとだけ入れた。
もちろんマスクは着用!
お土産物や情報がある。
この伊藤新道ツアー…気になるわね…。
とはいえ、長居は迷惑。
ササッとトイレを済ませ、ササッと退出。
小屋の前には蛇口が設置された水場がありますので、ここで水を補給。
周りはどんどん薄暗くなってきて、気温も下がっていく。
三俣山荘の隣の棟は食堂…オレンジ色の光が暖かそう。
でも、私は自ら望んだテント泊。
私も早く自分ち建てて温まろう。
このあと、三俣山荘から近い場所にテントを張りました。
設営場所、設営したテントの写真を撮るのを失念するぐらい疲れ果て、そして寒さで朦朧と設営した気がします。
ぼ〜っとしたままテントを設営できてヨカッタ。
5年以上に渡るエアライズ1と私の信頼関係のおかげね〜。
設営したテントの中で何かを食べ、ビールを飲んだら…心も落ち着いたので明日の用意。
面倒くさがりの私でも、ココだけは用意しておかないと明日の朝苦労するからね。
明日は下山。
明日一日はこの残った食料でやりくりしよう…。
そして…すぐに眠りにつきました。
次回「単独テント泊で黒部五郎岳を縦走登山(11)三俣蓮華岳」へ続きます。