ひとり登山をはじめて5年ほど、だいたい行きたいコースは行ったな〜…と思っていた私ですが…おっと!一番のメジャーどころの中房温泉〜燕岳〜槍ヶ岳をめぐる表銀座縦走コースを歩いて居なかったことに気がついた。気がついた途端…居ても立ってもいられなくなって…登ってきましたよ!表銀座コース!
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INDEX
01そうだ!表銀座を歩こう
2018年、最初のテント泊をどこにしようか…?夏を迎えて考えることはソレばっか…。
ココ数年すっかり贅沢な女になっていて…
ん?贅沢?それは貧乏性なんじゃ?
それはさておき…どこへ行こうか?だいたい行きたいところは行った感があったけれど…地図を見ていて気がついてしまった…!
そのコトに気がついたら…もう妄想が止まらない!
表銀座縦走コースの醍醐味は、燕岳から槍ヶ岳を目指しながら歩く絶景の縦走路…絶対に楽しいに違いないコース!
久々のテント泊!久々の槍ヶ岳…!うわ〜!めっちゃ歩きたい!
地図を見ながら登山計画を練り、山の天気予報を見て…コレは行ける!と思ったら職場に休みを申請、そして毎日アルペン「中房温泉行き」の片道バスの申し込みボタンをクリック!
その数日後…竹橋にある毎日新聞社の前に私は居た。
ああ…はじめてのひとりテント泊以来からすっかり馴染みのこの場所ですが、幾度来てもこの深夜登山バスへ乗る時の高揚感は薄れない!
バスの乗車受付を待つ間、同じ様にバスを待っている登山者たちを横目で見つつ…どこへ行くのかな〜?どんな山行予定なのかな〜もしかして私と一緒?と勘ぐる私。
特に自分と同じ、女ひとり・テント泊の人はジロジロ見ちゃって…ごめんなさい!
でも〜…これって私だけじゃないですよね?
こうして、無事受付を済ませたら…すぐにバスに乗ります。
受付はバス出発の15分前だから時間に余裕はありません!
受付を済ませてから買い物〜とかしてちゃダメですよー。
…で、毎日アルペン号は中房温泉を目指して走るが…ま〜!寝れない!
今シーズン初の深夜バスってこともあるのでしょうが、身体も心もまだ全然慣れておらず…
幾度も幾度も目を覚まし、身体をずらしてはウトウト、で目を覚ます…。
あまり居心地のよろしくないバスで快適に寝れる方法ってないのかしら…?
ソレを幾度か繰り返し…バスはいつの間にか中房温泉へ到着した。
居心地の悪い…毎日アルペンを使う一番の理由は、登山口近くで降ろしてくれること!そんなバス…他にないんですよね…。
で、中房温泉からの登山は数年ぶり!
ここの登山口にはトイレ、しかも水洗!があるので助かります。
諸々の登山準備を済ませて、登山届を出そうと思ったら…以前あった場所にない!
と思ったら…毎日アルペン号で降ろしてもらった場所近くにあった、比較的新しい小屋の前にポストがありました。
登山届をポストに投函したら…やっと登山開始!
この看板だけは…初めて来たあの時…「燕岳・初級者たちで燕山荘へ泊まろう1泊2日(前編)」と変わってないね!
02重装備で合戦尾根ルートを登る
さて…今回のルートですが燕岳までは…「燕岳・初級者たちで燕山荘へ泊まろう1泊2日(前編)」を参照してください…。
それでは、本日の山行スタートです!行ってきます〜!
…
……
いやあ…一年ぶりのテント泊装備のザックめちゃくちゃ!重いです!
最近の私の登山出だしは意識して、とにかくユックリ歩くようにしているのですが…意識しなくても全くスピードが出ません!
後ろから来る方にどんどん抜いて行ってもらいます。
若者集団、シニア世代、キッズ…
ええ、自分でもビックリするぐらい足が進まない!
う〜ん…ジョギングとか頑張っているんだけど…毎年毎年ガクンガクン体力が落ちていくのが実感できて悲しい…。
けれども無理して急いでバテないよう、その悲しみを抱えながら登る。
そして早速現れたよ!第一ベンチ。
小刻みにわかりやすいポイントがある合戦尾根コース。
ココの水場って過去に一度だけ見に行ったけれど、見に行くにはコースから外れてちょっと下る…そして現れた水場はチョロチョロて感じ…そして下ってきた道を登り返してコース上へ戻ってくるのが辛かったので、二度と見にはいかないでしょうね〜…。
第一ベンチには、中房温泉から私をさっそうと追い抜いて行かれた方々が休憩をとっているが、亀オンナはヨロヨロと第一ベンチを素通りしてく…。
…ザックを下ろすのが一番面倒だってのが根底にあります。
テント泊ザックの重みでふらつくので、この手の道も気をつけないと…。
木の根っこ階段も気をつけないと…。
そして、階段…後ろにひっくり返らないようにしないと…。
登山って一日の行動が長いのですが、道にもいろいろな種類があるから、どうしたら効率よく歩けるかを考えていると飽きるってコトは少ないですよね。
今回の登山は必要なものしか入れていないのにどうゆうこと?
真夏の今でこれなら、防寒具がもうチョット増える9月末あたりのテント泊は…もう無理かな…?
凹む気持ちを抱えながら登っていると、カラカラカラと合戦小屋に通じる滑車の音が聞こえてきた。
ああ…まだココなのに…こんなにザックが重いって思っていてどうするよ?私。
そんな事が頭によぎり始めた頃に第二ベンチにたどり着く。
第一ベンチを過ぎてしばらくしてから、私をさっそうと追い抜いて行かれた方々が休憩をとっているが…亀オンナはまたもやヨロヨロと第二ベンチを素通りする。
木の根っこが生い茂る道。
ここは平坦ロードとしっかり覚えているので、気が楽。
だが、木の根っこで転ばないように歩く。
しかも…更に困った状況が現れはじめた…それは、時間が経つにつれ…暑い!
暑い〜…汗がダラダラ…
そういえば東京もずっとずっとずっと真夏日な日々…。
北アルプスまでくれば涼しいと思っていたが…暑いよ!
でも暑いからと思っていても、この大自然の中…どうすることもできないので、目の前の階段をただただ登る。
そして第三ベンチに到着…う〜ん…休憩しようかな…?でも…第二ベンチを過ぎてしばらくしてから、私をさっそうと追い抜いて行かれた方々が休憩をとっている。
なんとな〜く負けず嫌いの亀オンナは三度ヨロヨロと第三ベンチを素通りする。
その後はね…
登る!
登る登る!
登る〜〜!
ひたすら上りましたよ!
ま、北アルプス三大急登の一つですからね、このコース。
登らないわけがない。
一般的に言われる危険箇所はないので、とにかく登れ!ソレだけ考えて上ります。
そして富士見ベンチに到着!
第三ベンチを過ぎてしばらくしてから、私をさっそうと追い抜いて行かれた方々が休憩をとっている…
……
…………
いいかげん気まずい〜!
ベンチの前を通過する時、抜かれる時、抜く時…会釈するのもだんだんと面倒くさくなってきた…。
それに加えて…
そうして亀オンナは休憩するタイミングを自分から手放し…ヨロヨロと富士見ベンチを素通りした。
しつこいですが…それにしても…暑い!
この頃になるとめちゃくちゃ炭酸系の飲み物が飲みたくなってきた!
登山中はアルコールは飲まないので、合戦小屋に着いたら何を飲もう?とただそればっかりを考えていたと思う。
この頃になると汗ダラダラ…持っていた水分もこまめにとっていたので喉が乾いていたわけではないんですが…
ゴクゴクゴク!っと甘い炭酸系飲み物を飲み干したい欲望に取り憑かれていました。
そんな重い・暑いの苦しい合戦尾根ルート上では…
ま〜!すごい荷物ね!すごいわ〜!
って、すれ違いざまに言ってもらえることも多かったです。
このコースは北アルプス登山の登竜門?のせいか…若葉な登山者の方も多いようで、みんな優しかったな〜
これがね…北アルプス奥地だと全く言われないのよ!
そう、登山慣れされた方からみれば大したことないんですけれど、スゴイスゴイとすれ違いざまに言われると…なんだか応援されている感覚になってきて
と、謎のパワーが満ちてきて…歩いた!上った!
あの時、声をかけてくださった方々ありがとう!
応援してもらえるって力が湧いてくるものなんですね!
…
応援してないよ〜って言わないで〜!
そんなこんなで、とにかく足を動かしていれば…いつかは着くさ目的地…!
合戦小屋に到着しました〜!
合戦小屋手前の標識がお前はまだあと1時間半歩くんだよって言っているのが残酷ですが…。
とにかく、スタートから2時間半で合戦小屋に着きました!
ホントは今回の記事で燕山荘まで行きたかったのですが…時間が足りず…今回はココまで…ごめんなさい!
近日中に「真夏の表銀座を単独テント泊で縦走(2)そして燕山荘へ」をアップ致します!