私にとって、初の北アルプス。友人たちに誘われるままに行った、場所も、右も左も何もわからない登山…全て人任せ登山の思い出です。実は7年前のこの頃…登山はどちらかというと…嫌いでした! 今となっては恥ずかしいばかりの登山の思い出を綴ります。
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INDEX
ー なんとなくワイワイと登る登山グループ
ー 登山開始
ー 合戦小屋から燕山荘まで
ー 燕岳山頂へ向かう
01なんとなくワイワイと登る登山グループ
7年前の夏…スキー仲間に燕岳登山に誘われ、その場のノリで行くことにしました。
簡単な道らしいよ、迷わないよ!と言われ、何にも調べず、何も考えず登ることを決めてしまった。
登山コース、タイムすら調べなかったんですよ!私ってば。今から思えば山と高原地図ぐらいちゃんと見て調べておきなさい、それが自分のためよ…思います。
それまでも赤岳や日光白根山、涸沢あたりも行ってましたが…いつも着いて行くだけで自分では何もしない連れってって登山者で、まあなんとな〜く登れてたが故の過信ですね。
で、どこを歩いたかを思い返せば中房温泉から燕岳、そして中房温泉へ戻るピストンコース。
登ったメンバー
今回のメンバー6人(男3・女3)は登山が趣味!…とは言い切れない。もともとはスキーが縁で知り合った仲ですし…。もちろんダンナは登りません。
ダンナもひとり登山じゃないし、「気心知れたメンバーと行くなら安心だわ〜と行ってらっしゃい」と山行計画も知らされず、ノンキに見送ってくれました。山行計画を家族に説明していないなんて…今となってはありえない…。
で、一緒に登ったメンバーの登山に対する姿勢はと言えば…「山ってイイよね〜たまには登りに行こう」。それ故、思い返せばこれはダメだったな…とパーティとしても反省するコトがチラホラと。
登山当日の早朝に友人の車にピックアップしてもらい、喋っているうちに着いた。その間にこれから登る山に関する話は一切なし。
車を駐めたのは安曇野市営第三駐車場あたり…だったかな?この駐車場から登山口までしばらく道路を歩きます。
空は綺麗に晴れていい感じ!
なのに…
そんなことを考えながら歩いていました。今から思い返せば良いウォーミングアップですよね。
02登山開始
当日は天気に恵まれ素晴らしい青空!今思い返せば、こんな素晴らしい天気にめぐり逢えるなんてなかなかありませんよ!
08時50分燕山荘を目指して中房温泉を出発
登山口にあるトイレで用を済ませ、メンバーの一人が作ってきてくれた登山届を提出して、いよいよ登山開始!
木の生い茂る道から始まり、その先に目をやると…最初から…私にとっては…そうとうな急登!が始まりました…この頃の私は運動習慣が全くなかったので、正直…足がキツイ!呼吸が苦しい!
登り始めて15分ほどで苦しいし足もしんどい、生唾も湧いてくる…ちょっとタンマ…と思っていたら友人A男が
なんてありがたい一言!まさに渡りに船!助かった!と思う心と表情を隠し、友人を労るように…
ええと…歩き始めて15分で…5分ほど休憩しちゃったよ!
今から思うと歩き始めからちょっとペースが早かったのかもしれません。このパーティに登山経験が豊富な人がいないんですもの、パーティ内で早く歩ける人に皆が息を切らせて着いて行くという…よろしくない歩き方でした。
一息ついたら、再び歩き始めます。
しばらく登り…歩き…第一ベンチに着きました…そこでベンチに座り、休憩を10分ほど…身体が山に慣れないので、歩くのがしんどい。
ホント、当時はこんなことをばっかり考えていました。当時の私の目的は山ではなく友だちとワイワイすることなんです。で、せっかくワイワイするならなにかしらイベント事があった方がもりあがる、それが今回の登山。
そんな私が今、一人でテント担いで山へ行くようになったのだから人生ってわかりませんね…^^;
延々と第一ベンチに座り込む私たちでしたが、友人B子に
そろそろ出発しない?
と言われ、しぶしぶ重い腰を上げる…
と内心思いつつ歩き出すことに。
道自体は非常に歩きやすく、歩くこと事態に困難はないのですが上りが延々と続くのがかなり辛い…。
その後もさっさか歩いて…立ち休憩。さっさか歩いて…前の人を抜いて…立ち休憩…さっき抜いた人に抜かれていく。そんなコトを幾度も繰り返しながら登っていきます。
第二ベンチ、第三ベンチではもちろんベンチに座り込んでの大休憩…その度にもう動きたくないな…帰りたいなと思う私。
第三ベンチを過ぎ、ここまでくれば後は合戦小屋だと言う友人たちの言葉に励まされ進み続けると…目の前にでてきたのは富士見ベンチ!
そう、これが自分でルートを調べない、地図を持たない結果ですね…ベンチは終わり、思いっきり休憩できるらしい合戦小屋までもうちょっとと思っていたのに目の前に新たなベンチが出現したことに精神的ショックが大きく、富士見ベンチでかなりの時間の休憩をとりました。
その頃の登山に対する私の登り方といえば…
苦しいから早く登り終えたい
すると
オーバーペースで呼吸が苦しくなる
で
歩けなくなって休憩する
の悪サイクルに見事にはまってます…。出てくる感情は「苦しい…まだ〜?」ばかりで、登山がちっとも楽しくありません…ただただ、友人らとワイワイしたいからガマンして登るだけ。
また、今回のパーティの6人は歩きたい時、休憩したい時が各々違うので、皆の体力に合わせて歩いては止まり、歩いては止まりを幾度も繰り返していました。他のメンバーがもうちょっと歩けそう…と思っていると、誰かが休憩したい…そんな感じ。
疲れがそうとう溜まってきた私の心中は…
ほんとにね〜こんな考えだったんですよ。この頃…。その当時の気持も理解できるので、登山嫌いなダンナが山へ行きたくないって言うのも仕方がないな〜と諦めています…。
心のなかで愚痴を言い続け、一緒のメンバーもすっかり口数が減りきった頃に…ようやく…合戦小屋へたどり着きました。
合戦小屋で作戦会議
合戦小屋は混んでおり皆さん合戦小屋名物のスイカを頂いてます。
一緒に登ったメンバーもスイカを食べています。私?私はスイカが大好きです!それ故…
ということで食べませんでした…。
食事をとったり、トイレへ行ったりしながらメンバーで今後の歩き方を相談することに…リーダーが存在しないこのパーティ。さっさと歩きたい、休憩が多すぎて嫌、ハイペースで歩くなんてできない。など意見はいろいろ。意見はまとまることなく…合戦小屋を出る時に6人パーティーは3つに別れることに…
▶とにかくさっさと歩きたい自分が優先チーム(私はここに所属)2人
▶花や風景を楽しみながら登りたいのんびりチーム2人
▶もう歩くの疲れた…思う存分休憩をしながら行くメタボチーム2人
今、思いかえせば一緒に行ったメンバーとバラけて登るなんて…ダメよ!ダメダメ!
赤岳も涸沢も…一緒に行ったパーティーが別れて登ることはしませんでした。それはその迄の登山には必ず登山経験豊富なリーダーがいてくれて、陰ながらそっといつも取りまとめていてくれたからです。
そんなことはつゆ知らず…いつも任せきり…今から思い返せばごめんなさい!そしてありがとう!