03鹿島槍ヶ岳南峰と北峰
念願の鹿島槍ヶ岳南峰にたどり着きましたが…ここでゆっくりするのも…
と、思いココも滞在時間僅かで後にすること…。
そしてココで、とうとう変身タイム!
そう、この先から更にハードな岩場が始まる。
今回、ヘルメットをザックに装着して登山準備をしている私の姿を見ながら
と、私の今回の山行を悟ったダンナ。
※もちろんその後、地図を広げてどのような場所を歩くかをこと細かく説明しましたよ!
へへ。何てったってキレットだからね〜!
その時のコトを思い出しつつヘルメットをしっかり装着し、地図をもう一度見直すとこの先のコースには「吊尾根」の文字が…。
※ヘルメットはかぶっていますがイラストを描いている時間がないのでヘルメット画は省略します…。
てか…吊尾根って一般的に危険度が高いのよね〜。
扇沢から鹿島槍ヶ岳まで歩いてきて、足は相当疲れているコトを自覚しているので気をつけて進むことを心がける。
その時に山頂にたどり着いた小柄で細い体格のオジイさんとチョット会話。
この方…結構早いのよね〜、鹿島槍ヶ岳への登りも何ともない顔して登ってきた。
最近、登山の体力低下を歳のせいにしていましたが…こういうオジイさんを目の当たりにすると…体力低下を歳のせいにするのは…逃げかな…と、自分のトレーニング不足を認識。
で、でね。
見て…この空模様
完全にガス!
完璧な白い世界!
と思いつつも、目印になるペンキマークはハッキリと見えているので
鹿島槍ヶ岳北峰を目指して進みだす。
そうそう、山のマンガ「単独登山デビュー(26)ガスが怖い」や山レポ「人生初の日帰り単独登山を塔ノ岳でデビュー(前)」でガスのネタを書きましたが…ひとり登山初級者だった頃だったら…こんな天候では絶対に引き返す!
今までもガスで引き返したコトは数度ありましたが、今回は今の体力、今までの経験、今の精神状態なら…行ける!
と、判断して進むことに。
私が今まで歩いた吊尾根って前穂高岳から奥穂高岳へのツルツルした吊尾根。
それを思い出して、慎重に、ゆっくりと進む。
南峰は最初は下りの岩場。
その先は上りの岩場。
ああ、ガスさえなければ…きっと楽しい吊尾根歩きだったろうに…そう思うと
ついついガスに向かって恨み節がこぼれる…。
こういう岩場では道を間違えると、いきなり崖だったり…落石しやすい場所だったりするのでペンキマークを確認しては進む。
もちろん自分自身でもココの岩場はココをこうして登っていけばいいのよね?と自問自答しながら登る。
あーそれにしても何にも見えない!
きっとさ〜そこにあるはずの鹿島槍ヶ岳・北峰も全く見えやしない!とやさぐれていたトコロ…
このガスの中、一瞬だけ…本当に一瞬だけ北峰方面が見えました!
が…現実は甘くない。
あっという間にガスに覆われてしまった…。
こうして鹿島槍ヶ岳北峰とキレット小屋・五竜岳方面への分岐・吊尾根に無事到着しました!
13時21分吊尾根道標に到着
残念ながら着いた頃には…再び白い世界。
ザックは吊尾根道標近くにデポして、空身で北峰頂上へ向かうことにします。
が…吊尾根道標から北峰までの道も…写真を撮ったんですが…なぜか全くデータがないんですよね〜。
まあ、北峰までの道のりも南峰から吊尾根道標までのようなゴツゴツした岩場の道が続いていたとご想像ください。
そうして、やっと着いた北峰山頂は…真っ白。
13時29分鹿島槍ヶ岳・北峰に到着
南峰でお喋りしたオジイさんも後から追いついてきて…北峰から何にも見渡せないガスの白さにお互いに苦笑い…。
私も鹿島槍ヶ岳へ登る前に色々と情報を集めるんですが、鹿島槍ヶ岳はガスっているレポが多かったように思います。
もうね、こんだけガスまみれだと…なんだか開き直っちゃいますよ!うん。
何はともあれ、念願の北峰にも登れたので満足!
本日の山行予定の3/4まで来た。ここまできたら、本日撤退はない!
当初の予定通りキレット小屋まで歩く!
コースタイムを見れば、北峰からキレット小屋までは下り道を1時間半なので、登りよりは体力的にも楽そう!
ですが…北峰からキレット小屋までは急な岩場を下っていく上に核心部の八峰キレットという、本日最大の難関が待ち受けています。
どんな岩場なのかワクワクするけど滑落や転んでの怪我をしないよう注意して下っていこうと思います。
次回、岩とガスだらけの「鹿島槍から八峰キレット越え五竜岳へ単独縦走(4)八峰キレット編」に続きます。