今回の登山、大倉尾根〜塔ノ岳〜後沢乗越は過去に幾度か歩いた道だったので「うんうんこんな道だったよね〜」とのほほんと歩くことができましたが…後沢乗越から栗ノ木洞を経て寄までは初のルート。
初めて歩く登山道はいつでも不安がつきまといます。
登り返しがまっている…後沢乗越から栗ノ木洞まで
後沢乗越の分岐から栗ノ木洞へ向かって歩きだします。
道標によると、次のポイントの栗ノ木洞までは1kmになります。
1km…平地だったらヨユーの距離ですね。
まずは軽く登り道になっている尾根を登っていく。
思い返せば、今回の登山で一番紅葉が楽しめた道だった気がします。
尾根はしばらく進むと幅が少し広くなって、木漏れ日の間をくぐるように歩けるように…あ〜ステキ!
右手に鹿除けの防護ネットが落ちている…。
鹿、多いんだ…
後沢乗越分岐を通過後は、前にも後にも誰も居なくなり完全1人きりになったので、ここで鹿が現れたすっごいビビりそう。
時間は13時。
秋のせいか?もう午後の日差しになっている。
木漏れ日が黄色いの。
しばらく進むと、フラットな植林帯になり、なんだか薄暗くなりました。
そして下り道が始まり…鞍部にたどり着く。
この鞍部辺りが後沢乗越~栗ノ木洞山頂の中間地点なのかな。
鞍部を過ぎると急登のはじまり。
それもかなり急!
写真がボケていますが…向かって右側にロープが張られている区間があるぐらい急なの。
一歩一歩、足場を確認してから、道なりにジグザグに登っていく。
土留め式階段も部分的に設置されてました。
周りに人も全く居ないので、ここで転んだりしないように気をつけて…。
気がつけば雑木と植林帯が混在する道になったあたりで勾配が緩くなった。
そのまま薄暗い植林帯の木の間を進んでいくと、道標が見える。
13時33分栗ノ木洞の山頂に到着。
ここが栗ノ木洞山頂か…。
標は高908メートル。
分岐点の道標の頭に名前と標高が記してある…なんだか地味な山頂。
登山道の途中にある分岐点ってかんじで…展望もない…けど、植栽林に囲まれたチョット不思議な空間。
道標を見ると、ここからも大倉方面へ行けるんですね。
私は寄方面へ行きたいので、道標に従って直進です。
さあ進もう〜!
と思う私の心にちょっと引っかかるものが…
それはコチラの倒れた木。
なんか…こんな元気そうな木が進む道を塞いでいると…
行くなよ〜
でも…気にしない!気にしない!
ユックリと注意して、地図とピンクリボンに勇気を貰って進むんだ。
次のポイントは櫟山!
櫟山…なんて読むんだろうか?
…
……
………
ふふふ…寄は「よ」とは読まないのよね…。
漢字が難しいエリアでもありました。ココ。
植栽林だらけ…栗ノ木洞から舗装路まで
道は徐々に急な下りに…。
ここからは当分下りだけになりそうなので、膝の様子を伺いながらユックリ下っていきます。
植林帯は人が植えた木とはいえ…空に向かって凛とそびえ立つ姿は潔く美しい!
その木にピンクリボンがところどころつけられ、踏み跡もしっかり着いていたので迷うこと下って行けました。
とはいえ…過去に通った堀越の家から二俣へ降りた破線ルートの登山道とちょっと雰囲気が似ていたので…
と、心に決め進む。
植林帯を抜けると明るい草原の広場にでました。
ちょっと…道がモサモサしすぎてて…
え…?ここ進んでいいの?
と、一度止まって考える。
止まって、地図見て…そうよね、進んでいいのよね…と判断して進むと…道標が見えた〜!
13時47分櫟山に到着。
こちらは櫟山(くぬぎやま)って読むんです。
読めました?私はもちろん読めないよ!
ここも道標が山頂の標柱代わり…標高は810mで三角点は見当たりませんでした。
山頂から展望が良い場所らしいのですが…う〜ん…ススキのおかげであまり感じられなかった。
さて、「寄」へ向かうよ。
あとは下るだけ。
再び植林地帯をトラバース気味に下ります。
後沢乗越以後…誰とも会わなくなったので…ちょっと…いや結構ドキドキしながら歩いていました。
北アルプスだと…誰も居ない道でも登山道はハッキリしているけど、このような里山はいつうっかり作業道に入り込んで…迷子になるんじゃないかと不安なんですよ。私。
ひとりきり…植林帯を下っていく。
見上げれば静寂の中植栽林に囲まれていて、綺麗だけど…ちょっと怖い。
その後は急下りの勾配の尾根になった場所を右へ行って左へ折返し、左へ行って右へ折返し…と九十九折れで下っていきます。
ここまで降りてくると、どこからか木を切る?チェーンソーのような音が聞こえたり、遠く遠くの車の音が聞こえる気がする。
次に現れた分岐は「展望地」へ行く道と「寄」へ下る道です。
展望地…ちょっと気になるけれど…。
塔ノ岳からの眺めで十分満足したってことで…行かずに下る。
さっきまで居た櫟山や展望地までの所用時間は書いてあるのに…なぜ寄への時間は書いていないの?
その後も展望のない植林帯の中をひたすら下っていく…。
そしてまた分岐…
うんうん寄はこっち方面…!!
寄は「よ」ではなく「やどりぎ」って読むんですね!!!
やーだ!もう!
この道標近くにあった三角点。
ちなみにココにたどり着くまでに、一つ…謎の石碑があったのですが…よくわからない印が刻まれていて…なんだか怖くて写真に撮らず…。
この後も同じような植栽林を歩く。
歩く、歩く、歩く〜!
街の空気は感じつつも、いつまで経っても植栽林から抜けれず疲れて来た頃に…黄色い看板と手すりが見えた!
その向こうに舗装路が見えるよ!
やったー!これで…これで山道が終わるのね〜!
と、ヨレヨレと階段を下った先には…。
14時14分三廻部林道に到着
ここにあった道標には…寄バス停の隣にある「寄自然休養村管理センター」までの所要時間…。
この林道から寄自然休養村管理センターまで…あと1時間。
と、無慈悲な看板が…。
下山あるある…の私の勝手な願いで…
の望みはココで打ち砕かれました。
最後の最後が長いよね…三廻部林道から寄まで
この舗装路を進んでも…どこに行き着くのかわからない…ここは地図に従って正面にある階段を登り、山道を「寄」へと出るコースを進むしかない。
トボトボ階段を登った先は再び林。
そう、また植林帯歩き。
そのまま進むとフェンスと扉が現れた。
扉の仕事をまったくしていない扉…なんのためにあるのかしら?
その扉を抜けて植栽林の道を進むと、また扉。
さっきより崩壊してて…なんだろう?
植林帯にを緩やかに下っていくと…また扉。
あら、今回の扉は網がバッチリついている。
しかもちゃんと閉じられているので、扉を開けて通過。
振り返って扉を閉じようと見返すと…
ああ、そうか…山から獣が降りてこないように着けられているのね。
なので、ちゃんと扉を閉めて行きました。
そして…そう…このフェンスで山道は終わった。
その先は風景がガラッと変わり…茶畑が広がっていた。
そこは東屋と道標が立てられていて、ここが「土佐原分岐」であることを記している。
なんだか…すごくのどかな場所ですね〜。
お隣の駅、大倉バス停がある場所とはなんだか雰囲気が違う。
「寄」までの道標もアチラコチラに立ててあるので、ありがたい。
どうやらココラへんは「自然遊歩道土佐集落」でしだれ桜や寄ロウバイ園が人気みたいですね。
道には茶畑もあり、山々もありと…いい雰囲気。
穏やかな気持ちで最後の舗装路歩きを楽しめました。
寄バス停に着いたら、バスで「新松田駅」へと出ます。
1時間に1本くらいの間隔でバスは出ているのですが…
10分ほど前に新松田駅行きのバスが出てしまったので、1時間近くバス停で待つことになりました。
待っている間に寄バス停の近くになる寄自然休養村管理センターやバス停の写真も撮ったんですが…
撮ったはずの写真がデータとして残ってない…ありませんか?
私は…実は…よくある………。
1時間ほど待ったのち、15時台のバスに乗って小田急線・新松戸駅まで移動し小田急線で帰路につきました。
私は小田急線ユーザーではないので…電車に乗る時にいつも悩む…
今回の登山は大倉〜塔ノ岳〜鍋割山〜後沢乗越間は何度か歩いた道の上、人もいたので安心して歩けたし、後沢乗越〜栗ノ木洞〜寄間はずっと1人だったので得体のしれない不安もあったけれど、登山道としては特に危険な箇所はなく、道標も程よい間隔で立てられていたので歩きやすいコースだったと思います。
以上で塔ノ岳・鍋割山・栗ノ木洞レポを終わります。
お付き合い頂き、ありがとうございました。