大倉尾根を歩く
道沿いにしばらく進むと右手に広めの駐車場を構えた大倉の家が見えてきます。
初めての単独登山…一般道でもドキドキ!が止まらない。
今では失ったあの頃の過剰に周りを意識しすぎる気持ち…。
8分ほど歩いていると大倉尾根登山口の目印である看板が見えてまいりました。
この看板を何度も何度も見て間違ったコースでないことを確認し…いよいよ登山道へ入ります。
07時19分登山開始
ここから塔ノ岳山頂までは6.4kmぐらい…通称:バカ尾根とも言われる大倉尾根コースですが歩き始めはなだらかでした。
なぜバカ尾根なんていう通称がついちゃったかというと…友人が言うには(本当かどうかは知らないよ)
だそうで、登山口から山頂まで傾斜がキツイ登りだらけ。そして階段が多い…体力への自信か山への愛着がなきゃひたすら辛そうなコースです。
初めての単独登山なんだからもっと緩いコースを選べばいいのに、どうしてキツイところへ行きたがるかと言うと…今まで、御殿場日帰り富士山、テント泊八ヶ岳、テント泊北岳などをして私は体力ある!って傲慢になっていたんです私…。
進むべき道は一本、迷うことなく進んでいきます。
丹沢の登山道には「大倉尾根緊急案内板」が所々に設置してあってとても心強いです。
灘らかな傾斜の植林地の中を進んでいくといつの間にか舗装された登山道は終わり石が敷き詰められた傾斜のある登山道に変わっていました。
20分程歩くと、大倉尾根最初の休憩所になる観音茶屋。
観音茶屋出てすぐに大倉高原山の家、そこを過ぎると分岐が現れます…
07時41分初のお悩みポイント出現
どっちも塔ノ岳って指してあるのですが…
ここの分岐、どちらへ進んでも「雑事場の平」で合流できるのです。そう丁寧に書いてあります。なのに分岐が出てくると心が迷うのが初心者…。
ちょっとでも戸惑うと今進んでいる道が正しいかどうかが不安になってきました。周りを見渡せば、どちらの方角にも人が歩いているのでどちらへ進んでも大丈夫そう…今回の登山では展望は目的じゃないし…ということで
私は右へのルートを選択し再び歩き始めることに。右利きのせいか右の方が安心するんですね…。
すると直ぐに合流地点の雑事場の休憩所に出ました。こちらでもどちらに進んでも大倉バス停に戻れると丁寧な説明が道標に記されています。
ところで…このテーブル?は何なんでしょうか?作業台?
雑事場から先は傾斜の無い尾根を進むことに、木々に囲まれた一本道が気持ちいい〜と穏やかな心で歩いていると、前方に見晴茶屋が見えてきました。
と周りを見回していると、ウッドデッキに居た方に「おはよう!」と声をかけられ…
今日初めて誰かと会話した!誰かとちょっとでもコミュニケーションがとれたことで、初ひとり登山でビクビクしていた心が活性化してきました。
ところが…見晴茶屋を過ぎたところから…うわぁ登りぃ〜という階段道が目の前に広がってきました。
ここまであまり人が居なかったのですが、この登りあたりから登山者の姿が見られるように…
やっぱり皆、この急登パンチを喰らってるのかしら?
登り…登り…ひたすら登りました。今までのんきに構えていた太ももや呼吸が乱れ始ました。
一気に登り切り、ベンチが置かれた休憩所まで登るとようやく平坦な道が現れました。
見晴茶屋からの急登に疲れていたので、この平らな道は本当に嬉しい。休憩するかどうか迷ったけれども、この道をダラダラ歩くことで歩き休憩がとれそうなので、そのまま歩くことに。
こういう登山道もいいですよね〜。
このちょっと先には駒止茶屋がありますのでこちらで休憩するのもいいかも…駒止茶屋の前からまた登りなんだけど…。
駒止茶屋を過ぎてしばらくすると大倉尾根初の下りが現れました。
なんて思っていると…道はヤセ尾根の登山道に変わります。吹き抜ける風がちょっと冷たく感じ、空気が変わってきたな…登ってきたな〜とちょっと感慨深い。
ちなみに写真の真ん中がほわ〜っと白くなっているのは…レンズについていた汚れです…(^_^;)
私は適当に撮りながら進むのでその場で写真を見返すこともなく…登山を終えてから写真を見返してみて「なんじゃこりゃ!」ってケースが多いです…。
その後も適度な登りをフン♪フン♪フン♪と登り、ひとりでも不安を感じることなく進んでいけました。
本当の登りはまだまだまだまだまだまだ続くんだけどね…。
その後もあちらこちらに立てられている大倉尾根緊急案内板を過ぎ、堀山の家に到着しました。