04太郎平小屋からテント場
太郎平小屋前はだだっ広い。
小屋の前を横切って、薬師沢に続く道の手前にあるベンチに座る。
オニギリを食べながらしばし休憩。
太郎平小屋にあるこの道標の示す方法を見ると、そしてちょっと雲が晴れて山々が見えてくると…もっとこの先へと欲がでてくる…時間はまだ12時だ。まだまだ行動が出来る時間帯だが…次のテント場の雲の掛かったまで5時間以上はかかりそう…。
一度降ろしたテント装備のザックを持つと、非常に重たい…。
やはり前日のバス移動、テント泊装備での上りが身体に応えていて自分が思っている以上に身体が疲れている。
今日は薬師峠キャンプ場でテント泊にする!
この太郎平小屋はDocomoの電波が立ったので、その旨をダンナに連絡してキャンプ場へ向かうことに。
小屋で聞いた所、夏の日中はキャンプ場で幕営の申し込みができるとのこと。
ビールを小屋で購入し、薬師峠キャンプ場へ向かいます。その時間20分…けっこうありますね。
小屋からキャンプ場までは緩やかな木道の道が続いていた。
晴れていれば最高の道なんだろうな…と思いながら、けれども曇りでも気持ちの良い道をノンビリと歩く。
ふと右手を見れば遠くの山々が見えました。
ああ、私…北アルプス、しかもその奥地にいるんだ〜とかなり嬉しくなってきた
キャンプ場まで、ちょっとだからと適当にザックを背負って歩いていたのですが…だんだんと肩が痛くなってきました。
そう!ただでさえ重たいザックなんだからチョットの距離と軽んじず、ザックはちゃんと背負わないとダメですよね〜。
痛いな〜!もう!って思っていたら…前方に張られたテントが見えてきました……!
ようやく、薬師峠キャンプ場に到着です。
キャンプ場が見えると心が一気に緩み、小屋で買ってきたビールがぬるくなる前にグビグビ!っと飲みたいのだが…テントを建ててからにしようと急いで幕営の申し込みに向かう。
ほら、テントを建てるにあたって万が一トラブルなんかが起きたら…酔った場合では対応できないかもしれないじゃないですか?
薬師峠キャンプ場内にある、コンクリート造りの小さい建物でテントの申し込みを受け付けていました。
こちらで幕営代の1000円を支払います。
あれ?数年前に買った本では500円だった気もするケド…テント場料金って随分値上げしたんですね…。
そして…こちらの受付では…なんと…ビールも売ってました…!
小屋でわざわざ買ってきた私の立場は…。
広いキャンプ場のどこに張ろうか?どこがいいのか?と悩みながら場所を決め、テントを設置。
可愛い我が家が無事に建ったら…待ちに待った…ビール!
ビールを飲む前に、薬師岳への往復も考えました…空は雲が多く、おそらく薬師岳山頂へ行っても視界0!の可能性が高かったので辞めておくことに。
薬師岳はいつか行きたいとこリストの一つ「室堂〜薬師岳縦走」のお楽しみにとっておくことにしました。
13時32分ビールタイム開始!
重さに耐えて登った後の、このビール!たまりませんね〜!
ビールを飲んで…テントでうたた寝…本日は曇りなのでテントの中で寝ていても暑さでうだることもなく眠っていました。
で、目が覚めたら…
2本目のビール。
休日の飲んだくれのオッサンのような時間を満喫しています。
平日のおかげか薬師峠キャンプ場は混み合うこともなく、それぞれのテントが程よい距離感を保ってそれぞれの場所をキープできています。
やはり休日やお盆の時期になると混み合うのかしら?と思いながら、いろいろな種類のテントを観察させてもらった。
薬師峠キャンプ場はDocomoの電波は立っていたのでスマホを触ろうと思えばできたのだが、残り3日半…スマホのバッテリーが心配なので極力節約です。
よって飲みながら見るものはテントか空か雲のかかった山々になりますが…いくら見ても見飽きない風景です。
2本目のビールを飲み終わった頃にふと気がついたが…折立を出てから私…8時間近くもトイレへ行っていません。
まだ、それほどもよおしていないのですが…身体のため、念のためにトイレへ行くことに。
ココのトイレはキャンプ場からほんのチョット下った場所にあり、水場もトイレの目の前にちゃんとした流しと共に設置されています。
水場は昨年の大雪の影響か?大変水が豊富な上に…とても冷たい!
また、薬師峠キャンプ場のトイレは、とても綺麗でした。
簡易バイオトイレになっていて、トイレに張ってあった張り紙には一番きれいな公衆トイレを目指すと書いてあった気がします。
水場で水を汲んだり顔を拭いていたら、太郎坂で声をかけてくれた山ガールちゃんと再会した。
私を抜き、颯爽と登っていった彼女はここのテント場にテントを張った後に薬師岳を往復してきたとのこと。
細くてちっちゃいのに…スゴイな〜と感服する。
若さもあるけれど、日々のトレーニングと天性の体力もあるのでしょうか?
気がつけば時間はすでに夕方の17時半。
500mlのビールを既に2本空けて、もうやることがない…。
明日は憧れの雲ノ平まで移動する予定なんだから体力回復のためにさっさと寝なくては!
明日は青空いっぱいの空の下を歩けるといいな〜と思いながらテントの前室のチャックを閉め、18時には眠りにつきました。
次回「雲ノ平・水晶岳を目指して単独テント泊で縦走(2)薬師沢〜雲ノ平編」に続きます。