鹿島槍から八峰キレット越え五竜岳へ単独縦走(7)五竜〜唐松編

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03そして唐松頂上山荘へ

岩場が出始めると…先程までのまったりした足取りではいられない。
上り道
見ての通りの楽しい道なんですが、歩き始めて6時間の足にはこの緩やかな登りもキツイんですよね〜!
気持ちの良い登山道
そういえば…下ってくだって、登り始めたということは…地図上にあった最低鞍部は通過したのかしら?
徐々に登る
五竜山荘から最低鞍部までのコースタイムが1時間…私も五竜山荘から出発してほぼ1時間ほど…ぜひとも通過していたと信じたい!

コースタイムより早く歩けるとは思っていないけれど、コースタイムよりはるかに遅れていたとしたら…ショック

疲れているイラスト2
最低鞍部の目印を探しながら歩く、歩く…。
稜線歩き
すると足元に現れた、この看板。
これより岩場の看板
何度見返しても最低鞍部とは一言も書いていない…。
でも、この先は…登りっしょ?
うん、きっと最低鞍部は通り過ぎたんだ!そうだよね!
で、この看板と共に始まったイ・ワ・バ!
確かに激しい岩場
見てよ!モ〜!この容赦ない感じの岩場〜!

そして左手には…
けっこうシンドい
ちょっとよろけたら、そのままコロコロ〜って転がっていきそうな谷!
岩場歩き
ココから唐松頂上山荘までが、本当に今日の最後の難所!
頑張って登るぞ〜!
岩場登り
唐松方面に来ると、ちょっと岩質が変わった?
五竜岳辺りの白い岩から赤茶色に変わってきた気も…。
果てしなく登る
しっかしまー!見てよ〜この長い岩場〜〜〜!
唐松五竜岳間もハード
唐松〜五竜山荘までの間だったら、楽しめるんですが…すっかり疲れ果てた私には結構こたえる。
唐松五竜間もハード2
よく、すれ違う時にフラフラの登山者を見て

そんな体たらくでココを通ろうなんて甘いわよ!

怒っている顔
な〜んて、傲慢に思うときもありますが…
もしかしたら、その人は自分の何倍もの距離を歩いてきたのかもしれない…。
そんなコトも想像できず上から目線で人を見ちゃいけない。
うん、目に入ったモノだけではなく、想像力を働かせて歩こっと!
更に見えるピーク
五竜岳の岩場とコチラの岩場どっちが大変?って聞かれたとしたら…どっちも同じぐらい大変ですね。
岩場がシンドい
空が青く、視界良好は嬉しいけれど…その分、ハッキリと見えすぎてしまう…果てしなく続く岩場…。
まだまだ岩場
そして、みるみる遠くへ消えていく前を歩く登山者たち…。

ああ、私…体力落ちたよな〜

登山中の疲労顔
と、自分の老いを噛み締めながら歩く。
果てしない岩場
もう、岩しかないので、ペンキマークかクサリのかけてある場所を追い求めて登り…。
よじ登る
ちょっと足をズルっ!とすれば、足元の岩が谷に向けてコロコロコロッ!と落ちていく場所を通過…。
ココらへんが一番危険
実は、私…一箇所で石を落としちゃいました…。
幸い、周囲には誰も居ない&石はスグに止まりましたが…ヒヤッとする瞬間。
落石に気をつけて
もうね、あられもないポーズでよじ登りましたよ〜。
難所を越えて
それもそのハズ…ココは、唐松〜五竜山荘間にある難所の牛首ですもん。
牛首辺り
牛首って聞くと…
牛の首なら太いジャーン
な〜んて思うかもしれない、けど…
うしさん
ガイド本にも滑落多し・危険と書いてある場所なんです。
牛首をよじ登る

落ち着いて〜…ここ迄来てやらかしたら…私はただの間抜けよ〜

痛みを堪えているイラスト
それを何度も自分に言い聞かせて、牛首を無事通過!
危険地帯を越えた
そうして、やっと見えてきた〜!
会いたかったよ!唐松頂上山荘!
後モウチョットで唐松頂上宿舎
ま、見えてから遠いんですよね〜山小屋って…。

11時27分唐松頂上山荘に到着

唐松頂上宿舎に到着
ああああ!やっと、やっとここ迄たどり着いた…もう…もうここ迄来れば…!後は楽らく下山コース!
今日の緊張状態はとかれた〜!

このヘルメットを外す時が来た…!

ヘルメットを装備した登山者のイラスト
ほら…私って…頭がでかいから…ヘルメットをかぶっていると変なので…安全ゾーンに着いたら一刻も早くヘルメットを脱ぎたい乙女心なのよ。うふ。

長かった扇沢からの山行もそろそろおしまい…お名残惜しいけれどココから真の下山に入ります。最終回「鹿島槍から八峰キレット越え五竜岳へ単独縦走(8)」へ…。

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