唐松岳から五竜岳の楽しい稜線をテント泊の重みと共に歩む(3/3)

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03終わらない遠見尾根

地図大遠見から白馬五竜スキー場まで
さて…歩けども歩けども…まだ歩く遠見尾根。
そんなに遅くないペースで歩いているつもりなのですが…この標識を見た時、かなりショックを受けました。

12時44分大遠見に到着

まだ2時間半も歩く

あと2時間半も歩くのー!
え〜〜〜!
2時間半…決して短い時間じゃない…。
しかも下に書いてある時間制限も気になる所…。
時間はもうすぐ13時だが、時間的にはまだ余裕がある。
というか、帰りのバスを16時台にしておいて本当に良かった…。

あとは下りだけ?

ショックを受けた後の道は緩やかな下りだったり、整備された道だったりしたので心持ち明るく下る。

歩きやすい道

が…!また現れる登り…こういうのホント精神的に来る…。

また登り道

唐松から五竜山荘までの移動、五竜岳のピストン…これらがなかったらもうチョット楽に下山ができたのかしら?それとも私の体力不足?と心持ち凹みながら登る…。

階段が辛い

また遠見…遠見を小さく分断しやがってー!遠見以外の字が見たいよ!

中遠見に到着

この先に待ち受ける上りがまた心を打つ。

先に見える登り

は〜いつになったら終るんだよ…と思った時に看板が。

お!いよいよ登山道も最後かしら?と覗き込む。
登山道は終わった…しかし…道はまだまだ続く!あれまー!

五竜登山道

この先の道がふた手に別れていました。
どっちに行けばいいんだよ〜?と地図を見てしばし考える…どちらに行っても行き着く先は一緒なのね、なら楽ちんそうな左手の木道を選ぶわ。

どちらの道へ進むべきか

この先もまだまだ…登りの方から見れば、登山口に行き着くまでがしんどい道だ。

木道を進む

ここらで子どもの集団とすれ違う…しりとりをしながら登っていく…。
少し後を親たちが…あ〜シンドそう。
お母さんがどこまで行くのよ〜とボヤいたのに笑っちゃいました。

まだまだ続く

周りがどんどんガスってきています。
あれ?今日の天気は晴れじゃなかったの?

ガスってきた

ここらの地名って不思議ですよね?
何故に髪?調べてみたけど由来がでてこない…。

二ノ背髪

どんどん木道を降りていたのですが…イキナリ草むらから異音!

熊?

不審な顔をしているイラスト
びっくりして立ち止まる…。怖い。
またガサガサという音が…。
むっちゃ怖い…
立ったまま微動だにできない私の前に突如現れたのは…

猿…。

不安だけどホッとしているイラスト
猿か〜…猿…猿とは言え野生動物…ほら、日光や志賀高原の猿は人なれしていて食べ物を強奪するとか聞くじゃない?
ちょっと用心して歩きだすと…猿も草むら越しに移動してくる。

やだな〜

不安な顔のイラスト
警戒もこめてストックを鳴らしながら歩く、しばらく着いてくるような音が続いていたが道の雰囲気が変わる場所まで来たら気配は消えた。

木道を降りる

この時、結構お腹が空いていたのですが…猿を見たことで不用意に食べ物を出すのが心配になり…ガマン…。

そして、一ノ背髪に到着…だからなんだろう?この地名…?

一ノ背髪

上りがなくなったなくなったで、今度は階段ばかり〜と思いながら下る…。

階段をひたすら降りる

白馬の街が見下ろせる広場まで来た。

広場から見下ろす白馬の街

ここで休憩していた年配の女性が連れの女性に

いったいいつまで続くのよ!この下り!

とご立腹…人が怒っていると、わりかし自分は冷静になれますね。

頑張りましょう!

不満を抱えつつも笑っているイラスト
と言って先を進む。

そうそう、見返り坂と書いてあったので見返りしてみたが…山方面はガスで何も見えない。

見返り坂

昨日は雨が降っていないにもかかわらず、湿ってグチョグチョの道…。

グチョグチョの道

もう、もういいんじゃない?下りよ〜…と思う私の心を打ち砕く、残り30分(ゴメンナサイ正確に覚えていません)の看板…。

五竜とおみ遊歩道

これだけ休まず下っているんだから、もう着いたっていいと思う甘えた心を看板は許さない。

ゴンドラ駅が遠い

まだ、こんなに歩くの…?辛〜い!!!

遊歩道に入る

ここらにくると観光で来ている人たちが楽しそうに歩いている。
その脇をフラフラしながらすれ違う私…。もう疲労困憊で歩くのが嫌なんですよ。

地蔵岳のケルンが見えてきた

お!昨スキーシーズンに近くまで行って見てきた地蔵岳のケルンが見えてきた!もうチョットだ!

地蔵岳のケルン

この地蔵岳は冬になると雪に覆われた小丘になっていて、昨シーズンはリフト降り場から10分ほどかけて登った場所。
一度来たことある場所はホッとします。

地蔵岳の看板

ちなみにコチラが、先シーズンのスキーで来た時の地蔵岳。

冬の白馬五竜

冬だと空気が澄んでいるので山々がクッキリ・キレイに見えました。

地蔵岳遊歩道も辛い

冬はお尻滑りで下った丘も雪のない今は木道をてくてく歩いて下ります。

地蔵岳から下る

あ〜スキーシーズンならあっという間に下るんだけど…。

テレキャビン迄の道のり

今回下ったことで来シーズンのスキーで訪れた時はまた違った見れ方ができそうで楽しみ。
冬と夏で同じ場所に来るとそんな遊び方もできますよね。

ゲレンデの案内図

ゲレンデ運営側も夏の収益を得ようとお花畑に空飛ぶヤツなど色々頑張っていますね。

リフトが見える

冬だったらものの数分で滑り降りる距離が…遠い!

テレキャビンに向かって木道を降りる

やっと滑ったことのあるゲレンデに戻ってきたよ!
今シーズンに五竜を登るなんて思って滑りに来たわけじゃないけれど、あの時滑っておいて良かった!
ゲレンデがわかっているのでなんか安心感があるのよね〜。

14時50分テレキャビンに到着

ゲレンデから見た白馬の街

04五竜スキー場から帰る

ゴンドラ乗り場までたどり着けば、水も!水洗トイレも!食べ物もたくさんある!
やっと安心できる場所に無事に戻ってきました!

かなりお腹が空いていたのでゴンドラ駅でシャーベットを食べる。
一度降ろしたザックを持ってゴンドラ乗り場まで移動するのだが…重いな。
ゴンドラ代金1000円を支払い、乗車。
乗ると同時にオシボリを手渡してくれる…なんてありがたいサービス!

下りのテレキャビンに乗る

汚れきった顔を拭きながら、機械の力を借りて下る…。
下に広がるスキー場を見ながらこの距離を歩いて下るなんて…今は無理!としみじみ思う。

そして…1泊2日の登山でしたが…私はかなり臭い!

白馬五竜スキー場近くにお風呂ってあったかしら?入らないと帰りのバスのお隣さんに迷惑かけちゃうな〜

狭い顔をしているイラスト
と不安だったのですが、お風呂は白馬五竜スキー場のセンターハウスのエスカルゴプラザ内にありました。ちなみに期間限定です。
スキー場のお客さんたちが利用するだけあって待合場が広くて、荷物整理をするのに助かりました。
お風呂は650円で内風呂のみでちょっと薄暗いが、贅沢なんて言ってられない。

お風呂から上がり、 この後乗る予定の京王バスの乗り場を調べるが…京王バスはココには停まらない…?
なんか…乗り場を調べると、白馬五竜スキー場からかなり歩いた先にある…。

歩くの辛いな…タクシーとかで移動するのかしら…?

シンドい顔をしているイラスト
思い切ってお風呂の受付の方に聞いてみたら、このスキー場から神城駅までの送迎バスが出ているから運転手にバス乗り場で降りる旨を伝えれば降ろしてくるそう!

本当にありがたい!助かった!

バスに乗ったら最後、お酒を買う場所なんてないので、ちょっとお高いけれどエスカルゴプラザでアルコールを購入。
バスに乗ってみると…バスは走る走る…結構な距離じゃない?…遠いね…とても歩きたくないね

のどかな白馬の街

親切なバスの運転手さんにバス停の乗り場で降ろして貰う。

バスが来るまで椅子に座ってぼ〜っとたそがれる。
東京とは違う、ほのぼのした空気…山行から帰ってきたばかりだが、また旅にでも出たくなる空気。

でも、早く家に帰って酒飲んで…家の布団で寝たい!

不安を感じているイラスト

その後5分ほど遅れてやってきた京王バスに乗る。
初めての路線バス停で遅れられると…待っている場所が違うんじゃないかって相当ドキドキしました…。
その後バスは渋滞に巻き込まれ…お決まりの1時間超えの到着で無事バスタ新宿に到着しました。

いつもは行けるとこまで行くんだ!と欲張る登山。
今回は小さい突っかかりが気になって、早々にリタイアしましたが…リタイアすることによって五竜岳を思う存分楽しめたり、雷鳥やヘリの搬入など普段の登山であまり見るキッカケがないシーンに立ち会えるコトができました。

私も年を取ったことだし…長時間登山はそろそろやめて、一日5時間以内の山行動にした方が今後の登山を楽しめるのかもしれません。

以上で一泊二日の唐松〜五竜登山レポは終わります。
長々とお付き合い下さりありがとうございました!


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