松手山から先は樹林帯を抜け、見晴らしの良い山歩きが始まりすよ!過去の下山時にココを歩いた時もその美しさに感嘆し「あ〜!もう一度来よう!」と思った登山道でした。
松手山から七合目まで
松手山から平標山山頂まで…樹林帯を抜けて、ココから先が今回の登山のお楽しみの始まりだ!…って言いたいんだけど。
うーんガスっている。
時にはガスが晴れて青空も顔を出したりするので、いいぞいいぞ!このまま青くなれ〜!と願いつつ登っていくんだが…
山の空はコロコロ変わる。
でも、ま、ガスに覆われていても
冒険心を刺激する一本道が山まっしぐらで続いていくので、心ウキウキワクワクで進んでいけますね。
目指す平標山の山頂付近はどこらだろう?確認したいのですが、絶妙のタイミングで…ガスが見たい場所を隠す…。
また、森林限界を越えていると思うのですが、時折背の高い樹木も現れて視界が遮られることも。
見えそうで、見えない平標山…なかなかの焦らしプレイね!
そして我ながら感じていたのは…体力の低下。
実はワタクシ、最近かなりの運動不足です。
日々家に籠もっていた生活がメインとなり、運動といえば近所をちょこっと走るぐらいしかしていなかったので、登りが相当辛い。
すっかり身体なまりきっていて…読売新道や栂海新道を歩いた体力はいづこへ?ってぐらいのダラダラ歩き。
絶景のない山だったらとっくに心が折れていそうな感じの自分へのガッカリで落ち込みそうなんですが…
この風景が心を励ましてくれる〜!
9時58分七合目に到着
よしよし…7合目だね…平標山の半分ちょい以上登った。
登りはシンドイけれど…体力はまだまだある…山頂へは登れるわ!
前回も触れましたが、平標山山頂まで七合目、八合目、九合目と標識が立てられているので、今自分が全体行程どこらへんに居るかが分かるので、助かります。
七合目付近から進行方向に見て右手の斜面を見たら…あら〜なーんて素敵なバーン。
過去に平標山をバックカントリースキーで登って滑った時…こんな感じの地形だった気が…。
あの頃は「私をBCに連れて行って」状態だったから、その時のルートを覚えていないのが悔やまれます…。
七合目から平標山山頂まで
七合目も休まず通過して進む。
疲れているのに休まない理由は…周りに人が増えてきたから。
今回の平標山登山は前にも後ろにも常に登山者がいるので、タイミングを逃すと前と後ろと密!で上ることになりそう。
前後に距離がある状態で足をすすめるチャンスを逃してはならない!とそそくさ進む。
だが、すぐに前はつまり…数珠つなぎで上る登山者たち…
前の人に近づきすぎずに歩きたいのに、なかなかうまく行かず…ついつい近づきすぎてしまう…。う〜ん…。
また、何度か私を唸らせてくれたのが…
偽ピーク。
しんどくなると、目の前にあるピークを山頂と思いたい気持ちから生まれる偽ピークが
目の前にこんもり。
目の錯覚もあって、ピークの部分に山頂だ!ヤッホー!!と叫んでいるような人影が見える気がする。
ええ、明らかに目の錯覚です。
ついさっき七合目を通過したばかりで、山頂がこんなに近いわけない。
脳では理解しているのに、気持ちは夢見る。
また、こんなに見晴らしがいいのに、再び低林帯を歩く…。
ですが…そこを抜けると完全に遮るものはなくなり、代わりに木の階段が現れた。
丁寧に整備されている木の階段のおかげで、危険個所はない。
だが、すれ違いポイントもないので降りてくる人登る人の譲り合いもあり、なかなか先へ進めません。
加えて、この木の階段エリアは結構長いですよ。
階段ってなかなかルートから外れるコトができずに、無理して登り続けるケースもあり…結構疲れます。
先を歩いている人の中にも疲れ切っている人もチラホラいて、彼らも後ろに延々と続く登山者たちを見て……
「おさきにどうぞ」
「ありがとうございます」
と、木の階段を快く譲ってくれます…それを数人の人と幾度か繰り返していると…気がつけば私が先頭に!
先頭が嫌なので、前を歩く人の近くまで頑張って上る。
この木の階段が終わる頃になると、斜度はチョットなだらかに…。
写真で見ると、なだらかでいい感じの登り登山道だけど…実際ココを歩いているとハァハァハァと息を切らせながら登っているのよね。
10時29分九合目に到着
ああ…九合目まで来た!
あと、あと一合分登ったら平標山山頂よ!
ガスはますます濃ゆいけど…。
まあ…いいや、とりあえず平標山山頂に行こうと思ってそそくさ歩いていくと…先を行く人、みんなが立ち止まっている。
なになに?またもや渋滞?
その列の後ろにたどり着いて…謎は解けた…
白い花の草原登場
…ってこれハクサンイチゲって花でいいんですよね???
もう、皆さん撮る撮る撮る!
モチロン私も撮る!
ついでに登ってくる人も撮る!
こうして写真を見返すと…人気のある山ですよね〜!
会社の登山をする人がいろいろな山へ行っているけど平標山は知らなかったので、メジャーな山じゃないのかしら?って思ったりもしたんだけど…大人気な山でした。
平標山、お花も魅力的なんですが、このポカーンと開けた空間も素敵。
空の草原を散歩している感じがたまりません。
って思いながら足をすすめると、再び…
お花畑!
さあ!お花を見てモリモリ元気が湧いてきたぞ!
このまま花を愛でながら平標山山頂へ向かうのだ!
と、花に囲まれて山頂まで歩けると思っていたんだが…
あっという間に白い花畑は終わり、緑の草原に戻った。
過去に歩いた時は…なんか、もっと…お花〜!って感じだったけど…今回はそれほどでもない。
季節がちょっと遅かったのかなー?
ま、過去の記憶は美化される、前に通ったときも同じぐらいのお花だったんだろう。
いいや!だって進行方向左手のこのライン!萌え。
遠くから見ると、雲と稜線とポツンポツンの人影がいい感じ!
でも、じっさい自分がその場所へたどり着けば…
進行方向左手には仙ノ倉山が見えるらしいんですが…ガスってて全く見えやしない…。
平標山山頂もガスってなかったらここから見えるのかしらん?
実はこの日、新潟県の天気予報がは晴れ!群馬県の天気予報は曇りまたは雨!
平標山は新潟県の山!
だけど…場所的には…新潟県の中心より遠く、むしろほぼ群馬…。
平標山の天気予報を見るなら新潟県より群馬県を見たほうがいいのかも…ね。
九合目の標識からだいぶ歩いたし…地図で見るに、ココが最後の最後の登りなのでは?と思うんですが…なかなか山頂にたどり着かない。
先が見えないというのは山も人生も不安になるものですね。
最後のハイマツロードが視界をちょっと遮り気味で…
たぶん、まもなく、もうすぐなんだけど…もうすぐなんだけど…?と思いながら進むと…
ハイマツを抜けたポッカリと空いた空間に出た、そうそこは…。
10時50分平標山に到着
おおー!松手山コースで登山を開始して3時間半で、平標山山頂に着いたよ!
白いけど!
人に囲まれてよく見えないけど
山頂標識がそう教えてくれる!
山頂にはすでに人がたくさん!
最近訪れた山の山頂で…一番混んでいた山頂だったかも…。
周りもすっかりガスっているし…仙ノ倉山へ行かなくもいいような気もしますが…せっかくココまで来たんだもん、ちょっと覗いて見ましょうか?「平標山を松手山コースから周回単独登山(4)仙ノ倉岳編」に続きます。