テント場とテント設営は次回書くとして、今回は奥大日岳を登ったレポを描きたいと思います。久々の登山レポです。記事を書きながら山の写真を見ていたら…早く緑溢れる山へ登りに行きたくなっちゃいましたよ。
緑と花の木道…雷鳥平から新室堂乗越まで
ようやく雷鳥平キャンプ場についた!
ようやく重たいテント泊用ザックを降ろした!
テン場でちょっとだけ休憩したら…
ここでユックリ休憩しちゃうと…ついビールなんて飲んでしまって…登山へ行く気力が萎えてしまいそうなので…さっさと動き出そう!
ザックをテント泊用のザックからダンナに背負わせていた日帰り用ザックに背負いなおす。
…
………
………ああ!なんて軽いんだろう!
日帰り用ザック万歳!
ちなみにダンナはもちろん登山はせず、テントでお昼寝。
キャンプ場を出て橋を渡ります。
沢の名前一つとっても信仰のある山域だということがわかります。
11時35分雷鳥沢キャンプ場を出発。
雷鳥平キャンプ場から見て立山の山々が連なる方面へ歩いていくと、石の下り階段がある。
その階段の先には称名川。
称名川には木と石で作られた橋がかかっています。
この称名川の上流を辿っていけばいつか浄土沢と合流するのかな?
しかし浄土沢って…地獄曼荼羅に出てきそうな名前ですね。ホント立山室堂エリアは山岳宗教色が強いですね〜。
橋を渡ると道標が…
向かって左手、大日、剣御前と書かれている方向へ進みます。
ちょっとだけ川沿いを歩くと、すぐに剣御前方面と大日方面への分岐にでます。
一つは別山乗越へ続く雷鳥坂。こちらへ進むと剱岳や立山雄山方面へ行ける。
もう一つの道は新室堂乗越。奥大日岳へ向かう道になります。
私は奥大日岳方面へ足を進めます。
持っている地図のコースタイムでは初級レベルで登り約2時間半となります。
大日方面へ進むと、木道に出ましたよ。
なんて素敵な散策コース!
ダンナもテント場でゴロゴロしていないで、ここまで散策にくればイイのに〜。
って…私が
と、雷鳥沢キャンプ場に置いてきたんですけどね。
自分で連れてきておいて勝手ですが…そろそろ自由気ままに歩きたいモードだったので。
両サイドに咲く花を見ながら、楽しく歩いていたら…木道は終わった。
ここから、岩や石の急登になります。
この急登を登り切ると稜線に出ます!室堂から下り、マッタリとした木道を歩くことで緩んでいた身体には…
…しんどい〜!
息が上がる。
けれども今、目指している最初のポイントの新室堂乗越の標高は約2400m。公共機関を使って着いた室堂ターミナルより低いんですよ…。
ほぼ下りの今日の道のりでピィピィ言っていたダンナ。明日はどうなることやら。
扇沢から4時間かけて移動してきた疲れもあるので、ユックリユックリ登る…。
11時59分新室堂乗越に到着
新室堂乗越は剱御前小舎との分岐にもなります。
向かって右に行けば剱岳方面へ行けます。
剱岳か…過去に一度登ったけれど…機会を作って、また登りに行きたいね。
なだらかな登山道…新室堂乗越からカガミ谷乗越まで
休むことなく先へ進みます。
新室堂乗越から先の道はなだらかな稜線歩きになりました。
進行方向左手にはさっきまで居た雷鳥沢キャンプ場や室堂ターミナルが見える。
進行方向にはピークが見える。
だが…もちろんアレは奥大日岳ではない。
写真で見てお分かり通りのなだらかで歩きやすい斜度の登山道。
ココを歩くのが楽しい!
なだらかながらもチョットずつ標高をあげ、室堂乗越に到着。
ハゲきっていて
何も見えない道標…。
でもここは…剱岳を見るのに最適ビュースポット!
その証拠に…ほら!
剱岳が見えたよ!
室堂エリアから剱岳が見えないので、ここでようやく剱岳とコンニチワ!
この室堂乗越では休憩している人も多かったですが、午後になってきてモクモクと雲が湧いてきたので、私は先を急ぐ。
ここら辺からは剱岳の左に伸びる早月尾根も見えるらしいのですが…剱岳周辺には既に雲が湧いていて見えませんでした…残念。
けれども奥大日岳方面へと延びる登山道が美しいですね〜!
次のポイントはカガミ谷乗越なんですが…どこだかわからなかった。
写真を見返すと道標の写真はいくつかあるんですが、カガミ谷乗越とは書いていないよね。
道標にはやたらに通行止めと書いてありました。
この室堂から奥大日岳のコースは歩きやすく初級者レベルの登山道とガイドブックには書いてありましたが、道標がハゲていたり、倒れているので…悪天候の日は過酷な状況なんでしょうね〜。
巻いて巻いて…カガミ谷乗越から奥大日岳
カガミ谷乗越がドコだったか不明のまま…いつの間にか登山道はピークを巻くようになっていた。
巻道を歩いていると…雪渓が現れた!
夏に雪を見ると何だか嬉しい…。
また、チョット大きめの岩の道も出始めます。
さらに…この覆いかぶさるような雲まで押し寄せてきたよ〜。
それらを乗り越えた先にはピークが見えた…!
今度の今度こそ…大日岳?
そして再び岩場が…。
三点支持が必要な岩場ではありませんけどね。
山腹の左をトラバースして登って行きます。
ここの登りの斜度は…急かな。
そした、ここら辺まで来ると、朝からの疲れと空腹がWパンチで襲ってきた。
そう言えば…朝4時にご飯を食べてから全く食べていない…。
時間はちょうどお昼。そりゃあ腹も減るさー。
この先の道に2名の男女が立っています。下の写真にも写っていますね。
なんだか…しゃがんだり立ったりと何だか挙動不審…。
恐る恐る足を進めて近づくと…女性の方が私を見て…
「雷鳥(^^)」
おぉ〜!こんな晴天でも雷鳥が居るんですね!
雷鳥は人を和やかにさせてくれると共に、挙動不審にもさせてくれる珍鳥ですね。
こうして登って、登って…上の写真のピークまでたどり着けば…。
左と右に道が分かれている、そう分岐点に出た!
あれれ〜まだ山頂じゃない〜!
標識は沢山あるんだけど…どれも倒れていたり、ハゲてて解読が難しい。
分岐点、片方の道にはロープが張られていて進んじゃダメな感じ。
もう片方先にはまたもやピークが見える…。
あ、人が居るぞ!
間違いない!あそこが奥大日岳山頂だ!
見て〜え!
この素敵なビクトリーロード!
途中には池もあったよ。
まぁ!なんて綺麗な池…。
と、言いたいところですが…近くで見ると…虫とか草とか色々浮いていて…。
飲みたくはない感じ。
さらに奥大日岳山頂のま近くには大日小屋への道標が。
地図を見ると…現在いる奥大日岳から大日岳の往復には更にプラス2時間が必要そう。
今回は見送ります。
で、この標識からチョット上がった場所に…
13時18分奥大日岳に到着
奥大日岳は高さ2606.1mで日本二百名山になります。
室堂エリアから行ける登山コースの中では剱岳や雄山に比べると人が少ないようです。
先の2山から比べると猛々しさはないのですが、歩きやすいし花や緑が多いので心和らぎながら歩けるホッコリ登山が楽しめると思います。
今回は雷鳥沢ベースにしたので、ピストンでテント場へ戻りますが…このまま大日小屋方面へ進んで美女平方面に下山するのもイイかも!
奥大日岳山頂からも剱岳が見れるそうだが…剱岳はすっかり雲に覆われていて見えない。
けれども剱岳とは反対方向の天狗平方面は見ーえーるー!
果てしなく続いてく道路が旅を想像させ、ゾクゾクする。
大日岳方面にも道は続いていく…こちらも雲が出ていて先が見えない…けど
と、山に酔えるのが楽しい。
さて!こうして無事に奥大日岳まで来たんですが…水と行動食しか持ってきてない。
ううう…お腹が空いた〜。
早く帰ってご飯を食べよう。
空腹と戦いながら…奥大日岳から雷鳥沢キャンプ場まで
さあさあ!下山!
歩いてきた道を、登ってきた道を下るのは楽。
そう言えば…奥大日岳の本当の山頂はさっきの場所じゃないんですって!
さっき稜線に出た所のたくさんの標識があった場所。
あそこを右に曲がった少し先にあるそうです。
が!立ち入り禁止になってます。
とは言え…行っちゃう人いましたねぇ。
見ての通り、ロープも張られているので…私は行きませんでした。
地図上にある奥大日岳の高さは2606mでしたが、この先にある最高点は2611mなんですって。
帰り道も一本の登山道が真っ直ぐ続いていく。
行きに堪能した室堂エリアの風景は、帰りに見てもやはり感動もの!
谷を隔てた天狗平が本当に平なの〜!
天狗平に開通されている立山道路を観光バスが走っている姿もよ〜く見える。
こうしてルンルンるん!と下っていると、雷鳥坂あたりでホバリングしているヘリが見えた。
どうやら救助中みたい…。
雷鳥坂で危険な場所はあったかしら?
な〜んて思って呑気に歩いていると、明日は我が身…気を引き締め直して下っていきます。
こうして今回の登山で最初に感動した木道エリアに戻ってきました!
あ〜!ここ、本当に素敵!
今回記事を書いていて知ったんですが、奥大日岳は花の百名山とも言われているんですって?
さあ、最後のスポットの川に戻ってきたよ。
登山を終えた方々やテントを張ってまったりしている人が川辺の水でキャッ!キャッ!しています。
上の写真…この橋を渡った先にチョットだけ登りがあるのはわかります?
いや〜!この最後の登りが心底辛かったー!
15時6分雷鳥沢キャンプ場に到着
往復、3時間半チョイでした。
今回のレポでお分かりのとおり奥大日岳は歩きやすく、チョット歩く登山なら所用時間も最適でした!
次回は雷鳥沢キャンプ場の詳細やテント設置の思い出を書こうと思います。
それは次回「室堂・雷鳥沢キャンプ場でテント泊登山(08)雷鳥坂キャンプ場」に続きます。