初めて購入した山岳テントNEMO ANDI 2でのテント泊デビューに私が選んだのは尾瀬にある尾瀬沼ヒュッテ。テント装備を背負って山を歩き、テント場で初めてテントを張り、使った時の思い出です。
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INDEX
01初めてのテント泊は至れり尽くせりの尾瀬で
やっと手に入れた山岳テント、どこでテントデビューをしようか悩む。初めてならではのテント場の条件を書き出してみると…
▶ 登山口からテント場まであまり標高差がない場所
▶ 何かあったらいつでも逃げ込めるように山小屋が近くにある場所
▶ テントを張るのに強風や設置面で苦労しない場所
いきなり、八ヶ岳とか北アルプスは無理だよね〜…と、ネットで調べていたら尾瀬沼ヒュッテのテント場は板張りで初心者には良いとの情報が!
幾度か行ったことのある尾瀬。登山道は木道が多く、高低差も少ない。しかも尾瀬ならトイレも水洗だから綺麗トイレが必須条件のダンナだって行けるよね…。
思い立ったらすぐ!の私は尾瀬沼ヒュッテに電話をしてテント場の空きを聞いてみたところ…「1張分なら空いている」とのこと!これは…絶妙のタイミングじゃないですか!
テントの神様が「youイッチャイナよ!」って言ってるに違いない。即座に「YES!」を判断し、テント場を予約。
こうして尾瀬沼ヒュッテでテント泊デビューが決定しました。
同じ時期に友人らは白馬岳へ行くかも〜と言っていましたが、私はそれを断り尾瀬へ行くことを伝えたら、皆も尾瀬へ変更…友人達はテントを持っていないので尾瀬沼ヒュッテ泊。幸い尾瀬沼ヒュッテも残り一部屋が開いていたのです。
よって、友人4人と私達夫婦の計6名でテント泊デビューも兼ねて尾瀬沼ヒュッテへ向かうことになりました。
ちなみにこの時の写真の保存状態が悪く、低解像度なので汚くてボケているのが多いです。燧ヶ岳へ登った時の記憶も曖昧なため、今回の投稿は登山レポというよりは初めてのテント泊の感想となっています。
大清水を目指す
関越自動車道の沼田ICで降りて尾瀬を目指します。沼田というと、岩鞍スキー場かオグナほたかスキー場でちょくちょく利用しているので親近感があります。
見慣れた道を通過し、尾瀬沼の入り口、大清水に到着しました。
鳩待峠方面はマイカー規制ですが、大清水のほうはマイカー規制がないので、登山口まで車でこれるので助かりました。
大清水の駐車場に車を止め、家でテント装備一式をパッキングしてきたザックの中にコンビニで買ったアレコレも詰めてザックを背負おうとした所…
地面から背中に背負うまでがこれ無理なんじゃない?ってぐらいに重たい!
しかし、私は「今回、我が家はテント泊します!」と皆の前で豪語した手前…引くに引けない…。
気合をこめて、よろけつつもザックを持ち上げ、何とか背負ってみたが…
家で背負ってシミュレーションした時よりずっと重いぞ、テント泊装備のこのザック。背負った直後の感想は
こんなの背負って歩くなんて…ホント無理…!
しばらくザックを背負ってマジに考えこんだ。
離れた所でワイワイと登山準備を進めているダンナや友人らを横目で見つつ、心は絶望的。いつもはやさしいダンナも
と言い切っているので助けてくれる雰囲気は全く無い。
※日常では私よりずっと細い腕をしているのに荷物を持ってくれていますよ!
背負ったまま動けず、今後どうしようかと悩みながらダンナのツルツルの頭を見ている内に…
子泣きじじいが頭に浮かんできた。そう、私のザックは子泣きじじいなのだ。背負うと段々と重くなり背負った人を押しつぶすという子泣きじじい…その由来通りに背中のザックは時間が立つに連れてどんどん重たく感じる…。
やっぱり、無理!だめ!歩けない!皆にバカにされてもいい、今日はダンナと2人の車だし、尾瀬沼ヒュッテは友人ら4人で予約しているから我が家が今回の登山から撤退しても問題はないはず…。
やめよう…
その一言をダンナに言えば彼は快く今日の登山を中止してくるはずだ。意を決してその言葉を言おうとした時、友人から…
そろそろ出発しますか
その言葉と共にみんなが進みだした。後ろを振り返らず歩んでいく一行を前に引くに引けず…私も歩き出すことに…。
02大清水から三平峠まで
駐車場から大清水登山口までの移動も…辛い!本当に重いと…体中がミシミシくる…。
「私たちは今日、中止するね!」その一言をいつ切り出そうか?そう思いつつ皆の後を遅れてついていく…。
とりあえず、登山口まで一緒に行って帰ろう。次の機会までにもうチョット軽量化を考えよう!と思っていたら…皆さま、大清水登山口前を止まることな、そのまま行っちゃったー!
7:20大清水を出発
仕方がないので進む私…大清水から一の瀬まではゆるい上りの砂利道なので、ザックが重たくてもヨレヨレと歩いていける。
この日は天気予報より天気が悪く、曇りで肌寒いのだが、私は重みのおかげで冷や汗タラタラ。
そう思いながら地面を見ながら歩く。ザックが重たすぎて顔を上げて歩けないのです。
幸いなことに自他共認める体力なしのダンナのおかげで皆がかなりゆっくり歩いてくれているので、ザックの重みに押しつぶされそうな私も皆から遅れを取ることなく着いて行くことができました。
8:30一ノ瀬に到着
ザックの重みに耐えながら、なんとか大清水からこの一ノ瀬までは3kmを歩くことができました。
売店と休憩所とトイレがありますのでここで小休止をすることに。
あまりの重たさに、ついついザックを背負ったままベンチに座ると私とザックの重みのせいかベンチが一瞬揺らいだ。
ソレを見ていた友人が引いている。
私も引いている。
ここで小雨が降りだしてきたので、レインウェアを着ることに。
一度ザックを降ろして、また背負うのが…苦痛…。
しかし友人達は進むので…進むしかない…。
ここからは上りの登山道。一ノ瀬から三平峠まで300mほど登ることになります。
横にはすごい流れの渓流がある。
私は最後尾を歩く。できれば私の前にダンナに居て欲しかった…もうダメだと判断したら、こっそりダンナに声をかけて撤退できるじゃん。優しいダンナはきっと喜んで登山を中止にしてくれるハズ…なのに、友人A男がなぜか?私とダンナの間に入って歩いている…。
帰りたいとダンナに相談するとしたら、A男を挟んで言うのか…きっとソレを知ったA男は「みんな〜たまごさんが辛いって〜助けてあげようよ!」とか言ってくれそう…う〜ん…なんかそれって…屈辱的。
私のザックとの格闘を知らない皆はドンドン進む。
リタイヤしたい…の言葉を言うタイミングを掴めずに必死に着いて行く…。登山道は急登ではなく、徐々に高度を上げていく道で、かつ皆がゆっくりと歩いていることから、私もなんとか歩き続けられている。が、登りの木道の階段も出現してきました…辛い!
ザックの重みに負けて後ろにひっくり返らないようがんばる。ザックを背負ったまま転んだら大変なことになるので、かなり神経をとがらせて慎重に歩きました。
ザックの重みで後ろ側にすっ転んだら…
亀のようにひっくり返っている自分が想像できます。
階段を登るために足を上げる一つ一つの行動がいつもの数倍辛いこと辛いこと!日帰り装備だったらこの程度の階段など、ヒョイヒョイ♪と登ってやるのに〜〜!と思いながら歩く。