
さあさあ!これからやっと歩けるよ!山と空に囲まれた歩きやすい室堂の道をダンナと楽しく歩きたい!…と思っていたんだけど…計画はなかなか思い通りには行かないものねぇ…。
やっと歩くよ…室堂駅からみくりが池温泉まで

室堂ターミナルの正面には雄山が見えます。
雷鳥沢キャンプ場まで雄山を代表とした山々に囲まれた石畳の道を約一時間ほど歩いて行くことになります。
そう…ここに来るまですっごく重いな〜と思っていたテント泊装備のザックに玉殿湧水で汲んだ水を追加したので…おそらく…20キロ越え近い重さのザックを背負って歩くんです。私。
でも…この絶景が元気をくれる!

…ですが…最近のひとりテント泊では荷物をコンパクトにして、15キロ程で抑えていたので…今回の装備の重さはかなり身体にキツイ…。
ヨレヨレと歩く私の側を私より遥かに若く、私の装備より遥かに重そうな装備の高校生たちが追い抜いて行く…。

その時の写真を見ると…あら!やだ!ザックのベルトが外れているわ!
たかがベルトですが、コレが外れているだけで、背負っている安定感が変わる気がするのは気の所為?

この室堂エリアには案内看板も各所各所にあるし、下のような道標も設置されまくっています。
目的地があるなら、それらを確認しながら歩けば…まず迷うことは無いでしょうね?多分。

室堂駅から歩きだして、すぐの絶景ポイントは「みくりが池」に到着。
そう、この室堂歩きはただただ歩くのではなく、壮大な山々を見たり、透き通るような池を見たりしながら歩ける最高の散策コース!

このみくりが池は周囲が630m、水深15m。
こんなに大きい池なのに、その姿は6月位までは雪で覆われていて見えないそうです。
確かに…私が過去にバックカントリースキーで訪れた時には池はなかった記憶があります。
ですが今日のような天気のいい日には山の姿も映すとっても美しい池として姿を見せてくれたのに…ダンナってば…

…どうなんだろうね?この人。
そういうことより、この青い池の美しさを第一声として聞きたかったよ。

さて、みくりが池から進むべき方向のみくりが池温泉方向を見ると…人、人、人!
さすが人気スポット立山室堂!
さすが夏の山の日連休!
ちなみにみくりが池周辺に生えたハイマツの中には雷鳥がひそんでいることがあるので、雪の日や天気の悪い日に運が良ければ雷鳥に会えるコトもあるそうですよ!

そういえば…バックカントリースキーで来た時に外人さんから
雷鳥はドコニイマスカー?
って聞かれたのもココラ辺りだったかも?
立山室堂に来れば必ず雷鳥に会えるわけじゃないですよ…ほんと雷鳥に会えるかどうかなんて…

と答えました。

基本的に室堂駅から雷鳥沢キャンプ場までは石畳のトレッキングコース仕様。
見て通り、石畳や階段などで整備されているので、登山靴じゃなくても歩けます。

ほんと、居るんですよね!さすが人気観光地!

それにしても…私の2019年シーズン登山はこの格好で登山をしていたのですが…
山スカートに見えますね…。
いや、山スカートを非難しているのではなく…山スカートは私の顔と体格と年齢には似合わないと自覚しているので…うん、来シーズンは服装を変えよう。

みくりが池のそばには「みくりが池温泉」と呼ばれる宿泊施設があります。

このみくりが池温泉は標高2410m位置し、日本一高所の天然温泉と言われています。
人気の宿泊施設のため、泊まりたい!と思ったら早めの宿泊予約が必要!
日帰り温泉利用もできるので、今回の登山の帰りに寄ろうと思っています。ハイ。
硫黄の匂いが立ち込める…雷鳥荘

みくりが池温泉を通過した後も石畳の道は延々と続いていきます。

どこまでもどこまで続いていく石畳の道。
石畳の道を下ったかと思うと、登ったり…そしてまた下ったり…
そう!この室堂散策コースは登ったり下ったりが地味に多いのを覚悟しておいてくださいね。

次に見えてきた建物は「火山ガス情報ステーション」。
え?火山ガス!?
ちょっと怖いわ!
確かにこの辺りから硫黄の匂いがしてきた…。

注意書きを読むと、風向きによってはここの水場でタオルを濡らして直接火山ガスを吸わないようにしないといいけないとか…。
この火山ガス情報ステーションの前にはベンチがあり、休憩をしている人も多い。

私はテントを設置した後はひとり奥大日岳まで登る予定なので、休まず進む。
どんどん進もうとする私の後ろでダンナの足取りは鈍い。

と、言いたいところだが…彼がじっと見ていたのは…

そうね…こういう注意書きはちゃんと読んで置いたほうがいいわね…でも〜早く〜!テント場が埋まっちゃうわよ!
火山ガスステーションからまた道は下りに。

このブログで私自身の写真があまり載ることはないので、自分の後ろ姿をアップするのも微妙な気分ですが…まあたまには…。
で、私は日帰り登山や岩場が多い場所ではストックを持ちませんが、テント泊装備の時はストックを持っています。
やはり…ザックが重いので…ストックでバランスを取らないと何だか不安になっちゃう登山初級者なんです…。

硫黄の匂いが立ち込めるエリアですが、緑もあります。
いろんな草が生えているのが、面白い。
進行方向先には立山からちょっと離れた場所にポツンと山が…あの山が今日の午後に登る予定の奥大日岳かしら?

そのまま歩き続けていると、らいちょう温泉の雷鳥荘が見えてきました。

この雷鳥荘直前も石畳の道を軽く下って…血の池登場。

なにこの…イカス絵!
で…その血の池がこちら!

赤い色をした池が点在するから血の池と呼ぶようになったのね。
立山火山の火口跡に水が溜まってできた湖で酸化鉄を多く含んでいるために赤い血の色をしてます。
立山宗教に出てくる立山地獄の一つとして血の池地獄とされたようです…。
今の世の中だったら…観光スポットはすべてポジティブにしたい今だったら
ハート池
とか命名しそうですけどね。

室堂駅から雷鳥沢キャンプ場までは石の階段を登ったり下りたりしながら進む。
これがダンナは辛いらしく…じわじわと歩きがゆっくりに…。

あら…なんだか噴煙が見えるわ…。

ダンナがかなり怯えるあのエリアは…地獄谷。
ココラあたりになると…
歩道以外は立ち入り禁止
の看板も出てきて…ダンナのテンションはだだ下がり…。
仕方がないので…ここらで私の持っていたストックを渡す。

今まで以上に歩みが遅くなったダンナの歩き見ながら、イライラしないよう…心穏やかに保てるよう…立山を見る。

私なりにかーなーりーゆっくりと歩いているんですが…それでもダンナの歩みはかーなーりー遅い!

後ろからくる人、前からくる人に迷惑をかけないよう…誰かが近づいて来るたびに道を譲る…。
なんでそんなに歩くのが遅いんだろう…と思っていたら…



マジ?
ううう…でも…確かに…室堂のガイドマップを読むと…標高2450m程あるので、高山病になる人はなるらしい…。
仕方がない…もっともっとゆっくり歩くか…。

ここらでダンナに託していたデジカメも私が徴収。
待っている間が暇だったので、こんな写真も

コレを見たダンナ…さらにテンションが下がる。

確かに…確かに!硫黄の刺激臭は嗅いでいていい匂いではない!
けれども…ここまで来て引き返すなんて…ありえなーい!
ので聞こえないふりをして先を進む。

そして、ようやく雷鳥荘へ到着。
でも、もちろんココでも休憩はしない!

とにかく早く!雷鳥沢キャンプ場へ着くんだ!
着いたら思う存分テントで寝かせてあげるからダンナ…今は頑張れ!
下りが辛いの…雷鳥荘から雷鳥沢キャンプ場

あ…上の地図…雷鳥荘の名前が間違っていますね…すみません。

さあ!ここまで着たら雷鳥沢キャンプ場まで下るだけ!

雷鳥荘を過ぎてすぐに真っ白な岩肌が見えるエリアへ。
ここが地獄谷?

このエリアだけ灰色の荒涼とした風景、さらに噴煙が上がり、硫黄の匂いがムンムン。
まさに地獄谷ですね。

そのまま下っていった先には宿泊施設のロッジ立山連峰が見えてきた。

こちらも日帰り温泉が利用できます。
私も過去の登山で利用させていただきました。

ここまで来ると、テント場がすっごくよく見える場所まで来たよ!
結構な数のテントが設置されているので、早く場所を確保したい!
だが…ダンナの歩みは下り一辺倒になっても遅い。
どのくらい遅いかと言うと…



杖をついた…ストックじゃないよ!おばあちゃんにも抜かれた時…気が遠くなりました。

これは…明日の雷鳥沢キャンプ場から室堂駅までの帰りが…大変だ…。

本当は明日は私は立山をぐるっと歩いて室堂駅でダンナと合流!を企んでいたのですが…こんなヨレヨレの人を1人で歩かせて…大丈夫な気がしない…。
仕方がない、連れてきたのは私だ。
明日の行動予定は今夜立て直して…雷鳥沢キャンプ場から室堂駅への帰り道も…最後の最後まで私が責任持って付き合おう。

目の前にテント場があるのに、着けない焦燥感とザックの重さがとことん辛い。
でも…心穏やかに…穏やかに…。

それでも…それでも…人間はいつしか目的ににたどり着きます。
そう…こうしてやっと着いたよ!雷鳥沢キャンプ場!
10時23分雷鳥沢キャンプ場へ到着

朝…3時半に起きて…。
朝6時半に扇沢駅から出発して…。
4時間かけて…やっと着いたよ…雷鳥沢キャンプ場!
この後はテントを設置して…いよいよ登山だよ!
ようやく山レポできるよ!
次回「室堂・雷鳥沢キャンプ場でテント泊登山(07)奥大日岳」に続きます。
