05そして…雲ノ平キャンプ場へ
さて、雲ノ平キャンプ場まではここから歩いて20分以上…
すっかり疲れているのであまり歩きたくないのだが、この風景のおかげで明るい気持ちで歩けます。
振り返ってみれば雲ノ平山荘が既にちっちゃく見える場所まで来た。
この標識が出てきたらもうちょっとだ!
この分岐から右方向に進むキャンプ場は下り道になります。
左方向は祖父岳・水晶岳への道…。
そう、この時点では私は水晶岳へ行くことは考えておりませんでした。
明日は鷲羽岳経由で三俣山荘まで行ければいいや〜と計画を立てていました。
そして、雲ノ平キャンプ場は通りぬけ禁止なので、明日はまた、ここの分岐まで戻ってくることになるそうです。
道を下って行くと、テントがチラチラ見えてきました。
大きい窪み一帯がテント場なのかしら?
高山植物もたくさん咲いているステキなテント場ですね。
そして、テント場の中央まで歩き着いて…
12時頃…雲ノ平キャンプ場に到着しました!疲れきっていて、写真は撮っておりません…。
兎にも角にも、休むためにまずはテントを張らなくっちゃ!紫外線が気になるお年ごろなもので…。
どこにテントを張ろうかとウロチョロしていると、先ほどアラスカ庭園で会話した男性がテントを張り終えてくつろいでいました。笑顔で挨拶を交わし、テントを張りおえたら、水場へ向かう。
水場はキャンプ場の奥のちょっとだけ登ったとこ、ホースからは冷たい水が流れ出ている。
濡らしたタオルで顔を拭くと、ほんと気持ちいい!水をグビグビと飲み、水への感謝が止まらない。
そうそう…朝食にしょっぱいスープを飲んだとはいえ、今日はかなり水分をとっているのですが…全然トイレへ行きたい思わない…。
相当汗をかいているせいだろうか…?手を見るとさほどむくんでいるとは思えないんだけど…。
現在の時間は12時半ぐらい…何もない、酒もないこのキャンプ場でやることと言えば…寝ること。
紫外線が怖いのでテントの中に入って寝るが…ひたすら暑い!
ガマンして寝ていたのだが…どうにもこうにも暑すぎて…ダメ!30分ほどの仮眠で汗が半端ない。
観念して、テントからでてグッタリしていたら、先ほど笑顔で会釈し合った男性が話しかけてくれました。
私は山の友だちは居ないので、いろいろなお話ができて本当に楽しかった!
どうやら同じ年代らしく、世代会話のギャップもない。
明日の計画を話していると
「水晶岳は行けるでしょ」
とのお言葉…改めて地図を見直し、コースタイムを考えると…水晶岳に寄っても三俣山荘には昼には到着する…。
どうしよう、行ってしまう?憧れて…憧れて…手の届かない山だと思っていた水晶岳に…。
その後も、スキーの話、山での酒の話などで会話が弾むが…会話の途中で「知り合いがブログやってて、それが面白いんです」との言葉。
私もやってます!…なんてとても言えませんでした…。だって…こんなの…恥ずかしくて言えない…。
1時間以上会話を楽しんだが…お互いの名前は聞かず解散…!
昨日の山ガールちゃんともそうだったけど、このサッパリ感はいいですね〜。
って…年下の子には年上の私…男性からは聞きづらいんだから女の私がTwitterとかInstagramとかやってますか〜って聞けって?
そう、こんなんだから私は人との縁が薄いんだ…。
解散後には周りもすっかり涼しくなったので、テントの外でご飯を食べる。
周りのテントはコレ以上増えなさそう…この空き具合…北アルプスの奥地というよりは、平日のおかげかしら?
明日は早朝から水を汲まずに出発できるように、再び水場へ行くと小屋泊の方もここまで水を汲みにきているみたい。
雲ノ平小屋の水は基本天水なので、大量に水が欲しい方はここまで来ないとならないのかしら?大変そう…。
空を見るとちょっと雲がモクモクしている…携帯の電波が入らないこの地では明日の天気も分からない…ああ、どうか雨だけは降りませんように…。
願いをこめつつ、本日も18時に就寝した。
次回「雲ノ平・水晶岳を目指して単独テント泊で縦走(3)水晶岳編」に続きます。