バテバテ山ガールと北岳の肩の小屋でテント泊(後編)

タイトル北岳後編

へばってバテバテの山ガール・Kちゃんとたどり着いた北岳・肩の小屋。標高3000m地点で過ごしたテント泊、そして北岳山頂の思い出です。

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目次

01北岳・肩の小屋でのテント泊

無事に肩の小屋に着いたので、仲間のテントを探すと…いたいた!
肩の小屋のテント場
今回は友人Xの4人用テントにお邪魔させて頂くことになっており、早く着いた友人Xはテントを張って待っていてくれました!
あ、説明不足でしたが、友人XKちゃんは友だち同士なので、お邪魔させてもらうことに抵抗はないそうです。

ありがとう!お前無愛想だけどイイやつだよな

満面の笑みの女と仏頂面の男

肩の小屋が建つ場所よりちょっと下がった場所にテント場があるのですが、テント場を見たことで心が緩んだせいか?登りに慣れてきた足でテント場まで下るのが辛い。
一通り休憩を済ませた夫婦友人Xはそんな私達を見ながら余裕の表情。

いや〜山頂まで来れるなんて思わなかったよ!
もうダメでちゅ〜って連絡くるかと思ってた

小馬鹿にした笑顔の男とイラッとしている山ガール
夫婦の夫毒舌キャラです。
私はもうすっかり慣れっこで、むしろその会話が楽しい方なのですが…Kちゃんはチョットかちーんと来た表情。
ココまで頑張って登ったんだから褒めたたえてもイイ気もするけど、みんながみんな優しい言葉をかけてくれる人ばかりじゃないからね…。

友人Xが建ててくれたテントの中に入らせてもらって身繕いを整えることに。
プロモンテの4人用テントなので、手足を伸ばして作業ができるのがホント楽。
Kちゃんはちゃんと着替えを持参。私はというと…着たきりスズメ…。

Kちゃん…いろいろ持ってきているからザックも重たいのでは?

と思いつつも…軽量化優先で臭いままの私もどうかと…。
人サマと一緒の登山、かつ人サマのテントにお世話になる時は…やっぱ着替えがあったほうがいいのかしら…と思いつつも荷物が重くなって足手まといになるのもなあ…どっちがいいんでしょうか?
この答えは未だ出ず…。

ひとり登山なら絶対的に着たきりスズメですが…。

テントの中でひとりくつろぐ

さて、くつろぐ体勢が整ったら肩の小屋のテント場を満喫します。
目の前には何やら山々が広がる…鳳凰三山、富士山も見えるよ!
テント場から山頂を見る
北岳山頂もちょっと登れば着きそうですが…今日は寝不足&疲れも溜まっているので明日の朝のお楽しみにとっておくことに。
登ってきた疲れと標高3000mの高さのせいか?ザックを降ろしても、ちょっと休憩した後でも、テント場からちょっと上がった場所にある肩の小屋へほんの僅かの距離の行き来が辛い。移動するだけで呼吸が苦しめ…。

こ、これが高山の力なのか……

高山で苦しそうな顔をして歩く

辛いが、これだけは欠かせないアイテム・ビールを買ってきて、放心。

高山病で頭痛が起こる人もいると夫婦から聞いていたので、頭痛薬のロキソニンも持ってきたけど必要はないかな?
おそらくKちゃんとゆっくり登ってきたので身体が高山になじんだのかもしれませんね。
その後、小腹を満たしたらしばしお昼寝。

この間にちょっと騒動があったらしい。
ツアー客がテント場周辺であまりにもうるさかったみたいで夫婦の夫がガイドに注意したとか。
相手が大勢なのによくできるな〜と感心する。
そう、口は悪いけど、ちゃんと注意もできる人なのです。

晩ご飯も適当に会話をする。その頃には肩の小屋周辺に雲海がモクモクと湧き出ていました。
雲海がスゴイ
はじめて同士の夫婦Kちゃんは当り障りのない会話をしつつ…

私、槍にも劔にも登りたいんです!

山ガールが発言するヒヤヒヤしている女

ふーん、そっ、いーんじゃね〜(関心がまったくない)

冷めた顔の男とヒヤヒヤしている女

さすが、標高3000m…夏でも寒いです。寒い上に寒い会話が更に辛い。
私の少ない登山仲間も山に対する態度や周囲に対する人の態度は様々…。
Kちゃんは多分一般的レジャー登山者、言っていることはごく普通。
夫婦友人Xは他人は関心ない、ひたすら我が道を行く登山者。
では私は…なんなんだろう?

こうして、あまり会話が弾まない5人は早々に眠りにつくことに…。
時間は19時、日は落ちましたが…まだ周りは暗くないです。
夕日の中の北岳肩の小屋と北岳
4人テントでも3人泊まるとやはり狭く…ザックはエマージェンシーシートに包んで屋外へ。
そして眠りにつきました。

02北岳の朝

朝日が登ってきた北岳肩の小屋

まだ暗いですが、テントから顔をニョキ!と出してみると…空がうすら青くなってきています。
これはイッチョ北岳山頂へ行きますか!と私、Kちゃん友人Xで北岳山頂へ向かうことに。
夫婦も起きていたのですが、山頂はいいや〜とお留守番。
山頂へ向かう道から肩の小屋を振り返る
あがる太陽に合わせて、私たちも北岳山頂へ登る。
登る先に北岳山頂が見える
まだ起きたての身体はちゃっちゃかとは歩けないけれど、朝日が、風景が登る気持ちも持ち上げてくれる。

ちょっと岩場なので転ばないように気をつけて登ると北岳の山頂が見えてきましたよ。
北岳山頂にも朝日がドンドン登ってくる
朝日は一度登り始めるとあっという間に明るくなるので、早く山頂に着かないと!と焦ってしまう。
北岳山頂までもうちょっと
間ノ岳の方面にもドンドン陽が差し込んでいく…小屋から40分ほど登り…北岳山頂に到着しました。
北岳山頂の看板と標高
北岳山頂3193mへ到達ですよ!
北岳山頂の標識
コチラが北岳山頂?
北岳山頂で真っ赤に照らされている。
おお!見事晴れている!
日焼けなんか気にしないで、ひたすら登ってくる太陽を見つめる。
ああ、日本で2番めに高い山に登ったー!
富士山とは違って派手な山頂ではないですが、そこが返ってあの長い登りを地道にやり遂げた感に包まれます。
遠くに見える富士山
山頂についてわずか8分の間に周りはこんなに明るくなりました。
すっかり明るくなった北岳山頂

ねえねえ北岳にキタダケーって言ってイイと思う?

ニヤニヤしている女二人
言っちゃって下さい

じゃあ、言っちゃうよ〜。
あ、友人Xが他人の顔をして離れていくけど…。

私たち北岳になんとなくキタダケー!

イラスト満ち足りた笑顔
さて、振り返れば影北岳。北岳の影…。有名なんだって、知らなかった。
影北岳がハッキリ見える
山頂を満喫したら肩の小屋に戻る。
岩場は下りのほうが危ないので用心して降ります。
北岳山頂から肩の小屋へ帰る
テント場に戻れば夫婦は朝食を終えてマッタリ中。
私たちも急いで食事を終え、3人でテントを片付ける。
一晩ぶりにザックを背負えば…重いね〜。
でも今日は、昨日来た道を下るだけなので気持ちは軽い。
すっかり平和な北岳肩の小屋のテント場

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