栂海新道をテント泊で縦走(2)北又小屋からイブリ山そして朝日小屋へ

03朝日小屋へと歩く

地図イブリ山から朝日小屋
怒り恨みパワーは直ぐに消え去り…ビクビクおどおどしながら歩きます。
歩きだして直ぐに登山道は木道に変わりました。
こちらの木道は整備されていて歩きやすいし、景観も緑と青の大好きな取り合わせ色が広がる大好物な場所!なのに…とにかく茂みが怖い!
進むしかないので進む
この茂みからいきなりグオーって熊がでてきたらどうしよう…?
そんなことばかり考えたら怖くてたまらなくなり歩きたくなくなりますが、進まないとどうしようもないし…ひたすらストック同士を当ててガッチャガチャと音を鳴らしながら歩くことに。

そんなに怖いならイブリ山で抜かせてもらったオジサマたちを待てって?
だって彼らが続いて来る保証はないし、この先にも何があるかわからない今…時間はタップリ確保しておきたいから進みますよ。
気持ちの良い道
この道…本来なら静寂の中
はぁ〜…幸せ
と、思いながら歩いているべき道です。
開けていて進む道もわかる
風景を楽しむ心の余裕がないまま木道をセコセコ歩く。
でも、茂みのない道になればニコニコできる余裕もでてきましたよ。
楽しい木道歩き
しかし…ひとり登山で登山を楽しまれている方ってこういう時はどうするんだろう?

怖いことがあっても、それを含めてひとり登山を楽しむ度量をお持ちなのかしら?
こんな開けた道に出てもまだシクシクオドオドと心が泣いている私はまだまだ勉強不足だし、ひとり登山に対する覚悟が足りないのかも…。
楽しい木道歩き2
その後も傾斜が緩い木道を歩き続けるとお花畑の真ん中の夕日ケ原に着きました。

11時20分夕日ケ原到着

道標まで来た
ここは夕日の時間に来たら更に綺麗なのかしら?
なんてウットリしている余裕もなく先を急ぎます。
歩いてきた道を振り返る
なぜなら景色の綺麗さを楽しむ余裕のない、登山道に人の居ない現状が自分の行動が遅いんじゃないかと焦らせる…そして時折する茂みからガサゴソ音…。
そう!ガサ音とかゴソ音はその後も時折し続けていたんですよ。

まさか…森のくまさんのようにつけられているんじゃ…

シンドい顔をしているイラスト

多分、さっきの鼻息を聞いていなかったらココまで怯えてはいなかったと思いたいのですが…ひとりで歩いていると周りの物音に結構敏感になり、何かのガサゴソ音でもむちゃくちゃ怖いんです。

音の原因は枝や石が落ちていった音とか、自分が踏んだ木の端が音を立てているとかそんなもん。
またココは山の中なんだから小動物だってたくさん居ますよね。だから多少音が聞こえてくるのは当たり前なんですけどね〜。
まだまだ続く木道
ずっと歩きたくなる道なのに

早く歩き終わって…安全かつ人がいる場所で落ち着きたい…!

泣きながら歩くイラスト
揺れる乙女心を抱えながら後どのくらいだろう…と常に思いながら歩きます。
後どの位の距離かを知りたい
心が怖いに取り憑かれきっていて、音を発生しながらでないと不安でたまりません。
ストックをぶつけ合ってカチャカチャ鳴らしながら歩くことにも飽きてきた…ココは1つ歌でもうたって周りにアプローチするか…と
この素敵な風景を台無しのスーパーでよく聞く音楽…販売促進マシン『呼び込み君』を歌いながら歩くことに…


※再生ボタンを押すと音楽が流れます!
この曲…お近くのスーパーで聞いたことありますよね?よりによって…なんでこの曲だったんだろう?私。
歌い方としては

ププープ、プププ。ププープ、プププ。ププププープ、ププップー

口笛を吹くイラスト

結果、この曲…栂海新道縦走中はエンドレスで口ずさんだり、私の頭の中に流れつづけました。
目の前に広がる小ピーク
茂み沿いでまたもやガサッ!と音を聞いた時は…歌どころの気分ではなく

ター!

ザックを背負って叫ぶイラスト
って叫んでいた…
小さな物音にビビる
木道の上にもウンコがある…熊サイズじゃないようだが…何か獣のウンコ…持ち主のサイズはどのくらいだったの?と気になってたまらない。

こんなトコまで来て木道のウンコで頭がいっぱい

泣いているイラスト

…悲しいなぁ。
あ、でも!ウンコって大切ですよね!そのサイズやホカホカ感で、どんな野生動物が近くに居たかが分かるんですよね?
早く付きたい朝日小屋
ストックを鳴らす。

歌を歌う。

声を出す。

この3つを繰り返しながら、ただただ歩く。
体力の限界を感じる登り
あのこんもりとしたピークを登りきった先に…きっと朝日小屋が見えるはず…!

それを幾度も繰り返しました。

今度こそ、今度こそ!と登って…そしてとうとう…見えてきた…!
あのピークを越えたら
階段を登り切った先の木道に広がる平地…。
数個のテント…。
赤い屋根の山小屋…。

12時30分朝日小屋に到着

朝日小屋が見えてきた
ああ、やっと…やっと着いたよ…朝日小屋!

もう歩かなくていいんだー!ヤッホーイ!

泣いているイラスト

04ステキな朝日小屋

朝日小屋のテント場についた
獣の鼻息を聞いて以来、ずっと恋しかった人の気配がたくさんある〜!
木道を歩いて朝日小屋へ近づいていくと、ゴクウベジーダのテントはとうに建てられていた。
ベジーダはテント内で寝ているようだったが、ゴクウは木道近くに座りにこやかに迎えてくれた。

お疲れ!

栂海新道メンバーゴクウ
笑顔を見た途端、恨みは消え去った。

オッサンのくせに…全く清々しい笑顔だ…

苦笑いをするイラスト
純粋な笑顔に叶うものはありませんね。

6時間ぶりに心が落ち着く…もう、今日は…歩かなくていい…テントを立てたら飯食って寝るだけ!
時間はまだお昼だっていうのに、寝ることしか考えてない…。

朝日小屋の手前に出ている受付でテント場の受付を済ます。
こちらの朝日小屋は真っ赤なお屋根が特徴的なカワイイ山小屋。
朝日小屋
受付を済ませ、重たい足取りでテント場に戻り…一息…ザックからテントを出して、でも…一息…とダラダラとテントを張る準備をしていたらゴクウが手伝ってくれようとしてくれるのだが…

建て方が全然違う!

2人のテントはプロモンテのポールにテントをぶら下げるタイプで私のはアライテントのポールをテントに通すタイプ
自立式テントと言っても色々な建て方があるんですよね〜。
朝日小屋のテント場は見ての通りのフラットな場所で今日は風もないため、疲労しきった身体でも建てるのが楽ちん!

建て終わった頃にベジーダも起きてきたので、3人揃って朝日小屋の前のベンチで昼食。
もちろん食事も各自で用意のこのメンバー…パーティー登山なのに…ちょっとわびしい。
なんて思っていたら、近くの若者パーティーが肉だの焼きそばだの焼いてくれちゃって…あたり一面美味しい匂いが広がる…。

食事をしながら道中の獣の鼻息事件を話した所

ときたま草むらからガサゴソ音がしたけれど
獣臭はしなかったから熊じゃないでしょ、ネズミ辺りかな

ゴクウのアップ
って、サラッと流された〜!
え〜〜〜?そうのなの!? ネズミがフンッ!フンッ!って言わないでしょ?納得いかない…。

昼食後は各自自由行動…って言っても…テントで寝るだけなんですけどね…。
ケド…けどね…。

暑くて寝れやしねえ!

暑がっているイラスト
朝日小屋のテント場は木陰などが一切ないので、どこに居てもジリジリと日が照りつけてきます。
観念して起き、お土産物を見るついでに朝日小屋の内部にお邪魔しました。
ものすごく混み合っていて、なんだろう?と思ったら晩御飯の受付やお弁当の申込みでごった返していたんですね。
朝日小屋はご飯が美味しくて有名だそうです。確かに…メニューが美味しそう!
朝日小屋の夕食
そして少しの時間でしたが、朝日小屋のオカミさんと2人でお話する機会があったのですが話していて気持ち良い方でした!
次に来る時は絶対に小屋泊でご飯を食べて、朝日小屋の経済活性化に協力したいと心に決めました。
朝日小屋のテント場も混んできた
朝日小屋の外トイレは銀色に輝くポットン式トイレでしたが、嫌な匂いも感じず…こういうところにも朝日小屋の素晴らしい手入れが感じられ、ますます朝日小屋ファンになります。
そして再びお昼寝にチャレンジするが…暑い。
徹夜登山で弱っているはずなのに熟睡できない…。
朝日小屋から見る白馬岳
再び起きて朝日小屋周辺を探索してみた。
テント場の水場は蛇口がつけられていて飲み放題…最高!

ビールは500ml缶1本で我慢したよ

缶ビールを持つイラスト
朝日小屋から見る朝日岳
明日、登る朝日岳を見上げます…。

あの頂きが今回の登山の最高峰…あそこを登りきれば下るだけ…

笑っているイラスト
な〜んて甘いアマイあま〜い!コトを考えていたこの頃…。
栂海新道…そんなアマイ縦走路ではございませんでした!
影で見る自分の足は長い
夕日に照られた私の影が長く伸びています。ああ、実際の脚もこのくらい長かったら…。
雲海の上まで歩いてきた
今いる場所が雲海より上だと、ああ登ってきたな〜と実感しません?
8月中旬は18時近くになっても日が暮れることがなく、綺麗な夕焼けが広がっていました。
もう寝ます
まだまだ周りの風景を見ている2人に別れを告げ、シュラフに潜り込み…まま就寝。
何やら周りのテントがワイワイガヤガヤしていますが、寝るとなったら私は早いよ!
そして何だかんだ言っても

近くに知人の男性陣がいるのはとっても心強い!やっぱ私もオンナよね〜

緩みきったイラスト
おかげさまで、安心して深い深い眠りを得ることができました。
明日は今回のメインディッシュ!栂海新道です。

次回「テント泊で縦走(3)朝日岳から栂海新道に入る」へ続きます。


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