03中房温泉に到着した
「はい、到着しました」と放送が流れ。朝5時半ぐらいに中房温泉へと停車。バス内の電気がつけられ、バスから降りてみるとあら、ここって登山口のすぐ近くじゃない!
前に友人たちとマイカーできた時は、ここから下って15分ぐらいの駐車場だったのでちょっと得した気分。
05時30分中房温泉で準備を整える
バスから下車後、登山口入口近くまで移動し、朝食。ここには水洗トイレもあるので、本日最後の紙が流せるトイレを使用し登山届の提出ボックスに登山届提出。
テント道具や食料の詰まったザックを背負ってみる。この背負い始めが一番重たい。
しかも小雨が降っているので…レインウェアも着て、ザックカバーを装着しています。
1人でテントなのに…雨なんて…先行きが心配…と弱る気持ちをおさえながら小雨の降る薄暗い中、ゆっくりと登山道入り口へ向かって歩き始めました。
画像ぶれぶれです…私の撮った写真はこんなのばかりです…。
歩き始めて直ぐに思っていたことは
徹底的に後ろ向きな性格です。
03中房温泉から登山開始
06時07分登山開始
登山道は木に囲まれた土の道から始まります。
中房温泉から燕山荘までの道のりには座って休憩できるベンチが4箇所もあり、宿泊はできませんが、休息や販売所がある合戦小屋があって至れり尽くせり。
それぞれの場所や登山道のアチラコチラに道標があるので地図と照らし合わせてみれば今自分がどこにいるのかが分かります。
で、まずはその登り始めは急登から始まります。
まずは第一ベンチを目指して樹林帯を登りはじめます。
2年前に小屋泊で泊まった時…この登りはじめが本当にきつかった…。
山についてよく知りもしないくせに北アルプス三大急登って言われるだけあるよね〜って大声で話していましたよ…ああ、なんか…恥ずかしい…。
今回はテント泊だからもっと大変だろうな…と、構えていたのですが…さほどキツくかんじることもなく登ることができました。
おそらく息を切らすさないで歩ける自分のペースで登ったおかげだと思います。
06時38分(スタートしてから31分経過)第1ベンチに到着
ここから5分程下った場所に今回のコース中、唯一の水場があるのですが…今回は水も十分にもってきたので立ち寄らずそのまま進みます。
ここの水場…水を汲みに下ったり登ったりするのがちょっとしんどいです。ちなみに合戦小屋ではペットボトルのお水も売ってます。
この後の道も、過去の記憶よりは楽に登っていけました。ゆっくり歩いたのもありますが、ここ1年半ほどスロージョギングを週3で続けてきたおかげだと思います。
と自画自賛しながらダラダラ登つづけます。
ちなみに、イラストでは小さく描いていますが私のテント用ザックは縦長タイプなのでこのザックを背負うと頭が見えなくなります。その後ろ姿はザックから手足が生えているように見えるらしいです。
で、ザックは重たいし登り坂なので日帰り装備と比べるとここは登るのキツイ!的な場所もあります。そんな時は歩幅を小さくして歩くようにしてみました。
カラカラ音がして、見上げてみれば頭上になんか人工物があります。
このケーブルは国民宿舎の有明荘付近から合戦小屋まで荷物を運ぶための物です。このケーブルを見ると「私も乗っけてってほしいわあ〜」と定番ジョークを言うお方を必ず見る気がします…。
07時04分(スタートしてから57分経過)第2ベンチに到着
そういえば今回の燕岳、平日の金曜日に行ったのですが…道中あまり人がいませんでした。
平日の山は人が少ないとは聞いてましたが…人気の燕岳だし、バスの中だって人居たのに…登山道で会った人は5人も居ません…。
そしてこの辺りはうっそうとした森の中を淡々と登り続けます。
気合を入れて登る場所もなく、他に話す相手もおらず、特に考えることもないので私の頭の中は次のベンチまだかしら?1人だから急ぐ必要ないけれど、誰も居ないと不安…早く着きたい…と考えてばかりになってきました。
そんなことを考え始めると道のりが長く感じちゃうんだけどね…。
そしてやっぱり重たい荷物を背負っての階段はやっぱり辛い!時間が経つに連れてその辛さが腰に腿に効いてきます。そして…
…なはずなのに…やだ!写真撮ってなかった。余計なことばっかり考えているから!
けれども、本当にこの日は登山道に人はほぼいませんでした。一緒に毎日アルペン号に乗っていた同士達はいずこへ?
こんなに人の気配がないと熊が出てきそう、出てきたらどうしよう?と心配になってきたので、ちょっと小唄でも歌って音を立ててアピールしてみることに…
出会いたくねぇよ〜
しかし、この後もこの歌が脳内でエンドレス…なんでよりによってこの歌しか頭に浮かばないのでしょうか…。
08時06分(スタートしてから1時間59分経過)富士見ベンチに到着
やっと富士見ベンチに到着!今回はとにかくゆっくり歩く!その代わりに休憩はその時の自分には必要がないと思ったらとらない作戦を立てていました。
なのでこの4つのベンチでは休憩をとらずに登り続けました。
晴れていればこのベンチから素敵な風景が見ながら休憩がとれるのでしょうか?
2年前に登った時にはここらでだいぶ疲れが出ていた思い出がありますが今回の私はまだ大丈夫。
岩場がところどころ出はじめてきましたが、相変わらず歩きやすい整備された登山道なのでテント装備の私でも比較的楽に登ることが出来ました。
合戦小屋近くになると「合戦小屋まであと10分」とか「あと5分」とかの看板がでてきます。
残り時間をカウントし始めると残りの時間が長く感じはじめ…
そんな心と葛藤しながら登山道に現れた階段を登り続けると…合戦小屋への貨物滑車のカラカラカラの音が聞こえ始め…階段を登りきったら…森が開けた!
08時34分(スタートしてから2時間27分経過)合戦小屋へ到着!
こちらの合戦小屋には有名なスイカ、食べ物や飲み物。ベンチ、テーブル、トイレもあるのでここでシッカリ休憩する方は多いのですが…
ご覧の通り誰もいない〜。前に来たときはたくさんの人がココで名物・スイカを頬張っていたのに…。
アミノバイタルゼリーを飲みつつ他に登山者はいないのかしら?とキョロキョロ…だれもいません。何だか寂しくなってきたので…すぐに…出発することに。
合戦小屋を出てもキツい登りが続きます。休憩後のこの登りがしんどい…。
ここを登りが終わった先には道は大きく開け、辺りの景色が見える場所になります〜と言いたいところですが
今日の天気はひたすらこんな感じ…。
雨の山もそれなりの風情がありますが…やっぱり晴れていて欲しいのが本音。
そんなうめき声をあげながら登り続けます。
あら?前方に何か黒い建物がうっすらと見えてきたんじゃない?もしや!あれは!燕山荘!
疲労もすっかり溜まり…亀の歩みで進んでいましたが、燕山荘が見えてきたら俄然パワーが湧いてきた気もします。
この後の写真を撮っていない所に私の余裕の無さが現れています。とにかく一歩ずつ踏み出し、踏み出し…。
燕山荘と山頂の分岐についたよ!
分岐の左にある階段をヒイヒイ言いながら登ります、そこには…
09時34分(スタートしてから3時間27分経過)燕山荘に到着!
着きました!やりました!燕山荘に到着しました!
1人で計画して、テントを担いて、合戦尾根を登り切ったよ!
実は心のなかでは「大天井まで行けたら行こうかしら…?」なんて企てていましたが…燕山荘に到着しても、この天候…安全第一!過信大敵!で当初の予定通り燕山荘のテント場に宿泊することにしました。
コメント